特 集

キノコに還った発明家

ジョン・ケージ(4)


■オーディトリウム

 ここでは水戸芸術館が企画したプログラムが行われました。平日には自動ピアノやCDの演奏とビデオ上映でしたが、土日にはさまざまな作家によるパフォーマンスが見られました。ただし、ケージの指示により偶然、その日に来館した人だけが見られるようになっていました。その中から3作品を紹介しましょう。


◆養鶏所とサウンド・アーティスト

バイオリニストと1500羽のニワトリとの合奏。ニワトリの話、「音楽好きな奴が2、3羽合奏しようとしたが、無念無想のバイオリニストが相手にしてくれなかった。わしらはなにしろ1週間も餌を貰えなかったので、食べるのに夢中でバイオリンの音は耳に入らなかったねぇ。」


◆電卓と語学学習機

小さなテーブルの上で行われる、か細い音を聴く演奏会は10人位がいいところだが、なんと50人以上が集まり藤本由紀夫さんを圧倒したが、無事に演奏できた。カシオのメロディ電卓3台による演奏に続く、カード式語学学習機3台の演奏ではカードをハサミで切りながらの操作で面白かったが、ああ!もったいない。


◆オマージュ・トゥ・ジョン・ケージ

ケージと親交のあった3人の日本人音楽家による演奏会。一柳慧さんがピアノに首を突っ込んでなにやら弦をこすって音を出していると思ったら、これが演奏だった。もっとも、高橋アキさんはダイナミックにワインのボトルで弦をこすっていたが。 (林口+鶴野)

*本ページの内容は、1995年3月1日発行当時のものです。



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