アンケートより


 第5回目の水戸アニュアル'95『絵画考−器と物差し』は、現代の「絵画」について考えようということで、9人の作家の新作と3人の書き手による絵画論によるものです。さて、皆さんはどのように感じ取っていただけたでしょうか。


阪神大震災があった時、“美術に何ができるのか”と考えました。美術が少しでも救いになればと思ったのです。コンセプチュアルな度合いの濃いインスタレーション、一会期的な作品は、疲れた心には少し重い。今回の絵画は理解する、分かるというよりは、共鳴するといった感が強い。分かる分からないを基準に据えない豊かな“絵画”の表現は、一般の人の現代美術アレルギーを無くす大きなきっかけとなると思う。

(?才 女)


物を見るというのは、目から始まる全身体験なのだなあと実感しています。作品の前で体が動いてしまう自分自身を発見しました。

(21才 女 東京都)


動きは派手ではなく、その歩みもゆったりしたものだが、新たな地平を切り開こうとしているという意味では、絵画も最先端の芸術と同様であると感じた。

(23才 男 熊谷市)


北野さんの作品は、下から見上げると、大地に寝っころがっているような心地になった。

(22才 女 ひたちなか市)


小林さんの『HouseDog』がおもしろかった。じっと見ていると、絵の中に自分がいるような気がしてきて不思議な感じがした。

(24才 女 いわき市)


小林さんの作品が良かった。小学生の頃、夏休みに九州のおばあちゃん家に行った時の感じとにている。作品の木影が、そんな事を感じさせたのだと思う。

(?才 女 東海村)


作品を自然光のもので見ることができるというのは、非常にすばらしいことだと思います。

(24才 男 東京都)


作品の説明等が書いてないことが、先入観なしに観賞できるのでよい。

(26才 男 ひたちなか市)


ポスターがとても美しかった。

(23才 女 日立市)


堂本さんの『ある朝』という絵が、なんかとても良かった。

(11才 女 東茨城郡)


おもしろかったけど、難しかった。はーっと思う事がいっぱいだった。

(19才 女 水戸市)


現代絵画は、今まで敬遠気味であったが、ボランティアの方たちのお話を伺って、こういう見方もあるのかと、とてもおもしろく見ることができた。

(52才 女 我孫子市)


私も絵画をやっていますが、これを見て正直言って少しほっとしました。アートの枠が崩される中、そして流れが速い中、平面(絵画)をやっていると、変に焦りを感じますが、私も、より内なる世界にこだわりを持とうと、自信が湧いてきました。いい展覧会をありがとう。

(24才 女 水戸市)


カタログを安くしてほしい。

(19才 女 東茨城郡)


参考図版を取り入れたのはすばらしかったが、英文は何とかならないものだろうか。全体のページ数の3分の1近くを占めている。

(37才 男 東京都)


展示スペースにゆとりがあり、作品を鑑賞しやすかった。作家のプロフィール等のインフォメーションがほしい。

(27才 女 市川市)


ペインティングの企画はとても嬉しい。相談芸術大学との対比が、いろいろな意味で、自分のスタンスを考えさせます。学生割引を設けてほしい。

(26才 男 東京都)


あの幼稚園みたいな大学、一体何なのでしょう?! 私も入りたかった。今度、聴講しに行きます。

(21才 女 水戸市)


思った程よくなかった。なぜ器と物差しなのか、最後まで分からなかった。オイル・オン・カンバスにこだわった長所が見受けられなかった。

(26才 男 東京都)


いつもは結構おもしろいけど、今回のは全然おもしろくなかった。

(24才 男 武蔵野市)


相談芸術大学は、別の部屋にして下さい。企画展の流れを壊します。興味がないわけではないが、いけないと思う。

(22才 女 京都市)


相談芸術大学アトリエ入口部に設置されているビデオから発せられる音は、その部屋でのみ、聞こえる音量でよいのではないだろうか。他の部屋の静寂を破る意味はあるのでしょうか。

(60才 男 石岡市)


クリテリオムより(駒形克也の切り絵作品展)

『すごくきれいで、すてきでした。また展示して下さい。』

『駒形さんの作品は、どこかで売っているのでしょうか。それから、駒形さんは、おいくつでいらっしゃるのでしょうか。独身ですか?』

『テレンス・トレント・ダービーのスーパーモデルサンドウィッチという雰囲気。』


 いかがでしたでしょうか。皆それぞれ、感じた事、思った事が違っていておもしろいですね。中には、厳しいご意見もありました。私達ボランティアは、土曜、日曜のギャラリートークを通して、皆さんとたくさんお話しできる事を楽しみにしています。ギャラリートーク以外の時間でも、私達を見かけましたら、どうぞお気軽に声をかけて下さい。(本多)

*本ページの内容は、1995年6月1日発行当時のものです。



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