特 集

ギャラリートークをご一緒に(5)


<子どもたちの声>
―「こどもメディア」からの報告 ―

 「なぜ、これがアートなの?」展の出口で行われている作品の人気投票で、得に人気の高い作品に対して、子どもたちがなにも見て、なにを感じたのか、生の声を集めてみました。
 なお、子どもたちの声は、99年1月15日(土)と30日(土)に行った「こどもギャラリートーク」と、1月23日までに寄せられた「小・中学生アンケート」より抜粋し編集したものです。

第1位
「なま玉子B」上田 薫


玉子を割った瞬間をとらえた作品。殻から中身が落ちそう。

● じっくり作品を見てみよう。
大きくてとてもきれい/白身にいろんな色や周りの景色が映っている/(白身が)マーブル模様みたいできれい/白身に目みたいな、ハサミみたいなものが見える/絵なの?写真なの?/本物そっくりみたいだけど、でも割るときの手がないしやっぱり写真じゃないと思う/写真だったら白身のところにカメラが写るはずだから描いている/作品を作った人は、玉子が好きな人?

「なま玉子B」を見ながら

● どうしてこの作品が好きなの?
玉子の黄身が落ちそうで落ちなさそうだから/卵が落ちるほんの一瞬なのに、それを時が止まったように描いているから/とってもうまかったから。まねできないような、すごく本物みたいだから。

第2位
「カカオ」ヘレン・チャドウィック


噴水付きのチョコレートでできた円形の池。

● じっくり作品を見てみよう。
このチョコレート本物?食べられるの?なんで食べちゃ駄目なの?/(池の)深さ、どのくらいかなあ?/なんであんなの(中央の棒)が立ってんだ/(中央の棒の)上からチョコレートが出てくるのに、なんで溢れないんだろう/(壁の作品「喜びの花輪」に近づきながら)これも匂うのかなあ。

●作品からどんなことを思い浮かべた?
ぶくぶく泡立っているところが、火山の噴火している火の水みたい/(チョコレートが)できたてのアスファルトみたい。

● どうしてこの作品が好きなの?
おいしそうだから/いい香りだから/(泡が)ぶくぶくしているから。匂いもすごいし、熱そう/触ってみたいけど、触らせないところ/汚いような、でも食べてみたいという感覚がおもしろい。

「カカオ」の池の前で

第3位
「Running Time vol.2」宮島 達男


光る背番号の付いた車が、暗やみの中で動き回る作品。背番号は増減変化し続ける。

● じっくり作品を見てみよう。
壁にぶつかるのや、よけていくのや、曲がっていくのがある/どうして真っ暗なの?明るいと数字が見えなくなるから?/(使われている数字に)ゼロがない。

●作品からどんなことを思い浮かべた?
(動く車が)虫みたい/(車の背番号の増減の変化に)早いのやゆっくりしたのがあって、わたしたちのクラスの中にも早い人やゆっくりした人がいるので、似てると思った。

● どうしてこの作品が好きなの?
赤や青の光が暗い中でとてもきれいで宇宙の中にいるようだったから/(車の背番号が)くるくるといろんな数字に次々と変わって、見ていてとても楽しかったから/あんなの一つ欲しい。

※紙面の関係上、全部ご紹介できないのが残念です。今後も『168』で作品に対する子どもたちの意見や感想を積極的にご紹介していきたいと思います。

(服部、水村、野口、小泉、米原、桑原)

*本ページの内容は、1999年3月1日発行当時のものです。



[前に戻る] [Vol.10 CONTENTSへ]
[168 トップページへ] [ボランティア トップページへ] [ファン倶楽部ページへ]
[現代美術センターへ] [水戸芸術館トップページへ]


本ページweb版「168」は、水戸芸術館現代美術センターボランティアと水戸芸術館webstaffとの共同作業により完成しました。本ページに関するお問い合わせも、水戸芸術館webstaffが承ります。
Copyright ©1999 Mito Arts Foundation. All Rights Reserved.
Mail to: webstaff@arttowermito.or.jp