現代美術ギャラリー/現代美術センター(水戸芸術館美術部門)
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日本の前衛 Art into Life 1900-1940
2000年2月5日(土)〜3月22日(水)


大正から昭和戦前期の日本の「前衛」の意味を再考する展覧会です。 単にヨーロッパ・アヴァンギャルドからの影響といった側面からのみ紹介するのではなく、 この時代に活発化する近代都市化を背景とした「生活(Life)の場における造形」というテーマを柱に、 バウハウスに代表される建築・デザインにおける革新という視点などを含めながら、 その運動史を総合的にふりかえります。


開館時間: 9:30〜18:30(入場は18:00まで)
休館日:月曜日、ただし3月20日(祝)は開館、3月21日(火)は休館
入場料:一般800円 / 前売・団体20名以上600円 / 中学生以下、65才以上、心身障害者の方は無料
H.T.P. :1,000円(15歳以上20歳未満の方が対象の1年間有効パス)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
主催:財団法人水戸市芸術振興財団 京都国立近代美術館
協賛: 財団法人花王芸術・科学財団財団法人アサヒビール芸術文化財団財団法人裏千家今日庵トヨタ自動車株式会社
協力: 全日空、財団法人堂本印象記念近代美術振興財団、 株式会社創夢
チケット、H.T.P.発売:JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、水戸芸術館チケットカウンター



神原泰 <スクリャービンの「エクスタシーの詩」に題す> 1922年
東京国立近代美術館
岡本唐貴 「制作」 1924年
東京国立近代美術館
三岸好太郎 「飛行船と人物」1933年頃
北海道立三岸好太郎美術館
ワシリー・カンディンスキー 「尖端」 1920年
大原美術館
展覧会案内

わが国の近代美術の歩みのなかでももっとも刺激的な動向のひとつであり、 大正から昭和戦前期にかけて活発化するいわゆる「前衛」と呼ばれる表現活動については、 近年様々な角度から検討が加えられています。

その中にあって、今回の「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」展では、 ヨーロッパ・アヴァンギャルドの影響とその受容という視点にこだわらず、 これまでは「前衛」意識の温床であるとは全く考えられていなかった、 今世紀初頭の明治美術における一動向に注目します。その根底には、 「前衛」表現の隠れた推進力が、一般には相反するものだと思われがちであった「生活(Life)」との関わりのなかに求められるのではないかという幾つもの事例が横たわっているからです。

注目すべきは、ヨーロッパ・アヴァンギャルドの一翼を担う動向にも、翻ってわが国の伝統に根ざした表現からの影響が見られることです。 具体的には、わが国にも大きな影響力をもったバウハウスの絵画や工芸品や、 ヨハネス・イッテン、ミース・ファン・デル・ローエなどの活動にその痕跡が指摘できます。

バウハウスといえば近代デザインの発祥の地として、あくまでもモダニズムの観点から語られがちでしたが、 東洋的遠近法によって描かれた絵画や、あたかも日本の伝統工芸品と見紛うような作例が制作されていたことも見落とせません。 さらには逆に、このバウハウスとわが国「前衛」日本画との関わりなど、 本展覧会では、そうした日欧の知られざる相互交流の一端にも踏み込んでいます。

また本展には、萬鐵五郎や村山知義といったよく知られている作家をはじめとして、 日本画や建築資料においても多数の初公開作品が加えられていますし、 「日本の前衛」を説明する上で興味深い海外からの関連作例も含まれています。

現在も東京都中野区に残るバウハウスの影響が顕著な三岸好太郎アトリエ内部の原寸再現をはじめとして、 明治美術界の若干の動向を探りながら、わが国における「抽象」絵画成立の事情や近代都市の生成と「前衛」意識の関わり、 そしてバウハウスと日本との関係を紹介しつつ、やがて戦争へと傾斜してゆくなかで、 これら革新表現と伝統との葛藤が具体的にどのように反映されてきたかを、 絵画、彫刻、工芸、デザイン、建築、写真など約200数十点の作品・資料によって再考します。



展覧会概要および構成

本展覧会では、日欧相互の文化交流といった視点から「前衛」の問題を取り上げ、 本来は相いれないと思われがちな「前衛」と「生活(Life)」との関わりを根底に、 絵画・彫刻・工芸・デザイン・建築・写真・美術教育など多岐のジャンルにわたる作品・関連資料約200数十点によって、 戦前の「日本の前衛」の盛衰を以下の構成で総合的に再考いたします。

1.ある「前衛」画家の生活空間 ─ Art into Life
バウハウス・デッサウに学んだ山脇巌が設計した洋画家・三岸好太郎のアトリエ(1934年竣工)の内部をほぼ原寸大に近いかたちで再現し、 本展覧会のプロローグとします。

2.日本の「前衛」再考─抽象・風土・都市
以下の4つのパートで構成されます。(主な出品作家及び作品)
・明治美術への視点/浅井忠、アルフォンス・ミュシャ、萬鐵五郎「裸体美人」、ほか
・「抽象」への意志/ワシリー・カンディンスキー、恩地孝四郎、神原泰「スクリャービンの『エクスタシーの詩』に題す」、古賀春江「月花」、長谷川三郎「蝶の軌跡」、ほか
・「構成」への意志/村山知義、岡本唐貴「制作」、仲田定之助「首」、北脇昇、ほか
・都市へ/山田守「(習作)国際労働協会設計図」、村野籐吾、和達知男、安井仲治、ほか


3.交錯する「前衛」
以下の4つのパートで構成されます。(主な出品作家及び作品)
・バウハウスと日本/ヨハネス・イッテン、エーリヒ・ブレンデル、三岸好太郎、バウハウス、型而工房、今竹七郎「ランラン油粧品・新聞広告、ほか
・新興写真への影響/ラースロー・モホリ=ナジ、クルト・クランツ、ほか
・ミース・ファン・デル・ローエと日本建築
・バウハウスの美術教育と日本/水谷武彦「ヨーゼフ・アルバース教室・素材研究」、川喜田煉七郎、ほか

4.未完の「前衛」─伝統と革新の葛藤
以下の3つのパートで構成されます。(主な出品作家及び作品)
・ある知られざる交流/ヨハネス・イッテン、竹久夢二、クルト・クランツ、ほか
・「前衛」画家たちの模索/萬鐵五郎、北脇昇、ほか
・日本画「前衛」の葛藤/山岡良文、山崎隆、ほか



「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」カタログ

水戸芸術館内 ミュージアムショップ“コントルポアン” にて販売いたしております。
今回は下画像のとおり、表紙デザインが 2種類ございます。内容は全く同一です。

通信販売をご希望の方は、カタログ代金 2,000円(税込)に、 送料450円を加えた2,450円と、「前衛展カタログ希望」のメモを、 下記ショップ宛に現金書留でお送りください。 完売御礼
〒310-0063 水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館コントルポアン 宛

表紙タイプ 1(表) 表紙タイプ 1(裏) 表紙タイプ 2(表) 表紙タイプ 2(裏)
*文字は黒のつやのあるエナメル質です。
タイプ 1 ・タイプ 2 ともに完売いたしました。ありがとうございました。
*図形はカットワークによる窓になっています。




ウィークエンド・ギャラリー・トーク
2月12日(土)から、会期中の土曜・日曜の午後2時30分より ボランティアによるギャラリー・トークをおこないます。 参加ご希望の方はギャラリー入口にお集まりください。参加無料。 *都合により中止となる場合がります。あらかじめご了承ください。

高校生ウイーク
2月11日(金・祝)〜3月12日(日)
毎年恒例の高校生無料招待期間です。 この期間中は、学生証を水戸芸術館チケットカウンターで提示いただければ、 展覧会「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」のチケットをお渡しいたします。 期間中は何度でもご利用いただけます。



市民講座

2月11日(金・祝)「宮島流現代美術の話」講師:宮島達男(美術家)
3月11日(土)「現代に伝統を生かす」講師:田中文男(大工棟梁)
会場:水戸芸術館会議場
時間:14:00から15:30(開場13:30)
定員:80名(要電話予約、1月12日から予約受付開始)
*席に余裕がある場合のみ当日先着順で聴講いただけます。
参加費:各回500円、水戸芸術館友の会会員は無料。
予約受付番号:Tel. 029-225-3555(水戸芸術館チケット予約センター)



「時の蘇生」柿の木プロジェクト・イン・水戸 ──プロローグ2000

美術家の宮島達男は1995年、長崎にて「被爆柿の木二世の苗木」に出会い、 96年から 「時の蘇生」柿の木プロジェクト実行委員会を発足させ、 苗木の里親探しに植樹式、さらに展覧会やワークショップを通して、 たずさわる様々な人々が関係をむすび、 生命や平和について体感することを目的とするジョイント・プロジェクトとして展開してきました。
本展覧会では、1996年から柿の木実行委員会の手によって進められてきた本プロジェクトの目的とこの足かけ5年の歩みをを紹介するための「柿の木キット」を展示します。 さらにプロジェクトに関わった方々のお話を聞きながら「柿の木キット」をつくるワークショップ等を開催いたします。


「時の蘇生」柿の木プロジェクト展示 
2月 5日(土)から 3月22日(水)

午前9時30分〜午後6時30分(入場は午後6時まで)
月曜休館、ただし3月20日(月・祝)は開館、21日(火)休館。
水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室、及びギャラリー内ワークショップルーム
料金:同時開催の「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」展の入場料に含まれます。
ギャラリー第 9室では、1996年から2000年までの歩みを年譜と各地の植樹写真で紹介します。
また、活動の趣旨を紹介するオフィシャルキット「柿の木キット」を展示いたします。
ワークショップルームは、プロジェクトに関わった人たちの顔や植樹式の記録ビデオを配した柿の木広場となります。

日比野克彦ワークショップ in ヴェニスビエンナーレにおける「被爆2世」柿の木 (撮影:中村征一郎)
「時の蘇生」柿の木実行委員会とは

長崎で被爆した柿の木の親木を守り、 その苗木を平和のシンボルとして子どもたちとともに育てようとする樹木医・海老沼先生の思いを橋渡しし、 人の持つ生命力の開花を作品としようと考えた美術家・宮島達男が発起人となって集まった非営利団体の民間グループです。 「被爆柿の木二世」の植樹を推進するための活動として、次のようなことを実施しています。

・苗木の親元探しや植樹イベント「MEET THE KAKI」の実施
・社会への発信としての新聞「NEWS KAKI」の発行やインターネットでの情報発信の推進
・柿の木プロジェクトへのワンコイン募金、1口500円の「KAKI DONAITION」の募集
(連絡先=〒302-0123茨城県北相馬郡守谷町乙子8-5
Tel&fax 0297-48-5772)


学んで作る「柿の木キット」

「柿の木ふろしき」(日比野克彦デザイン)に、ポスター、 柿の木ブロマイド、植樹世界地図、柿の木新聞などをつめた「柿の木キット」をつくります。
柿の木プロジェクトの背景から楽しく学ぶ柿の木学校の開講です。

開催日及び内容:
2月11日(金) 宮島達男(柿の木プロジェクト発起人・美術家)
「柿の木プロジェクトのコンセプト」「宮島流現代美術の話」
2月12日(土) 海老沼正幸(樹木医)
「被爆柿の木二世の誕生」
2月26日(土) 推原晶子(谷中学校運営人)+松本賀久也(元江刺市立広瀬小学校長)
「植樹体験談―谷中と岩手」
2月27日(日) 小池伸男(小池農園)
「木のいのち」

午後 1時30分〜 4時(開場は30分前)
水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップルーム
定員:20名(先着順)
対象:高校生以上
参加費:2,000円(全4回、展覧会入場料を含む)
TEL: 029-227-8120
*一講座だけの聴講も可能です。各回500円、ご予約が必要です。TEL: 029-225-3555)
この場合は別途企画展入場料(一般800円)が必要です。


柿の木キッズ「大きな壁にらくがきしよう!」

2月20日(日)午後 1時30分〜 4時
講師:清水淳(美術家)
水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ
定員:20名(先着順)
対象:小学生
参加費:無料


参加アーティストトーク「柿の木と私」

3月12日(日)午後3時〜午後6時(開場午後2時30分)
パネリスト:
第1部 柿の木実行委員会メンバー、他
第2部 日比野克彦(アーティスト)
水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップルーム
定員:80名(当日、先着順)
参加費:無料。ただし企画展入場料(800円)が必要です。

柿の実の折り方


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