現代美術ギャラリー/現代美術センター(水戸芸術館美術部門)

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野村 仁−生命の起源:宇宙・太陽・DNA
2000年8月5日(土)〜10月15日(日)9:30〜18:30(ご入場は18:00まで)
月曜休館、ただし10月9日(月・祝)は開館、翌10日(火)休館

80年代に太陽や星の運行を写真に撮り続けた野村仁は、隕石とYS11旅客機の尾翼、隕石とDNA模型パーツを出会わせた作品を1996年に発表します。
さらに加えて93年から、 Solar Power Lab.のメンバーとソーラーカーの自作を始め、99年に6代目のソーラーカー《サンストラクチャー '99》でアメリカ大陸を横断するHAASプロジェクトを実施し完走させます。
写真を用いた表現によって70年代より知られてきた野村は、それまでの写真を用いた作家というイメージを払拭するに充分な展開を矢継ぎ早に示したと言えるでしょう。
この90年代のダイナミックな展開が何に起因し、どの方向に向かおうとしているのかを検証することを目的に、30年にわたる作家活動の中間観測点として本展を企画いたしました。

会場は、飛躍感あふれるこれらの作品とそのルーツとなった80年代の作品に70年代の重要な1作品、さらに本展のための新作を加えた計80点で構成します。
出品作品から容易に連想される「宇宙・太陽・DNA」は、その背後に野村の「生命の起源」への興味を強く暗示させています。一貫した視座のもとに制作された作品が提示する生命の起源へのロマンと出会う機会になれば幸いです。

野村 仁
《軟着陸する隕石 '97》
野村 仁
《フロリダを走るサンストラクチャー '99》
1999年 ©SPL


協賛: 株式会社資生堂トヨタ自動車株式会社
協力: 株式会社創夢株式会社竹尾エア・ウォーター株式会社
入場料:一般800円、前売り・団体20名様以上600円、中学生以下・65歳以上・心身障害者の方は無料
おとなパス 2,000円(ご購入の日から1年間有効、20歳以上の方対象)
H.T.P.(ハイティーンパス)1,000円(ご購入の日から1年間有効、15歳以上20歳未満)
チケット・H.T.P.は、JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、水戸芸術館チケットカウンターでお求めいただけます。
「おとなのパス」は、水戸芸術館チケットカウンターでのみ取り扱います。


会場構成


本展では、作家の探求する二つのテーマである、マクロコスモス=宇宙とミクロコスモス=DNAの二軸を、ギャラリーの1室から8室までの全館を通じてパラレルに展開することで、それらが一つであることを示すように目指しました。 中心会場となる3室では、壁に取り付けられたYS11旅客機の尾翼と隕石が組み合わされた《軟着陸する隕石 '96》と、DNA模型パーツと隕石を出会わせた《コスミック・センシビリティー:超螺旋》の2作品が対峙して展示されます。

1室には、《軟着陸する隕石 '97》と太陽や彗星の軌跡を視覚化した写真作品を展示します。

2室には、季節による太陽の位置の変化をとらえた作品と、宇宙創生過程をモデル化したガラス作品を展示します。

4室には、NASAが撮影した火星の風景を3Dメガネで立体的に見せる作品と、それをもとに作成したジオラマで火星の24時間を撮影した作品、さらに捨てられ放置されたロケットの写真などを展示します。

5室には、 Solar Power Lab.のメンバーとアメリカ大陸を横断したHAASプロジェクトに関する諸々を完走した6代目のソーラーカー《サンストラクチャー '99》を中心に展示します。

6室には、宇宙での植物栽培を想定した、水耕栽培の装置によるサラダ菜の栽培を行う作品とその写真作品や、 液化酸素の淡い青色の美しさをそのまま提示した作品、そして地球に酸素をもたらした太古の生命体であるストロマトライトを撮影した作品を展示します。 また10年間の日常を本にした《Ten-Year Photobook 又は 視覚のブラウン運動》を閲覧できるように展示します。

7室には、隕石をさまざなものに見立てた彫刻作品とDNAをテーマにした作品、および月と鳥のスコアー作品とジュラ紀の樹木が現存した場合を想定した作品を展示します。

8室には、新作の《軟着陸する隕石 2000:啓示》と、太陽系惑星のそれぞれから見た太陽とその他の惑星の運行軌跡を写真にした9点組作品、他を展示します。


出品作品リスト



野村 仁(のむら・ひとし)

1945年 兵庫県生まれ 京都市立芸術大学大学院教授(主任指導教員)

1969年3月に発表した、段ボールが自重で崩れるさまを作品とした《Tardiology(遅延論)》で注目をされて以来、70年の「第10回日本国際美術展‘人間と物質’」、75年の「第9回パリ青年ビエンナーレ」に参加するなど、これまで多数の個展とグループ展に参加。 「第5回インド・トリエンナーレ」(82年)、「第9回シドニー・ビエンナーレ」(92年)といった国際展への参加の回を重ねるなど、着実にその歩みを重ねている。
水戸芸術館では、95年開催の展覧会「ジョンケージのローリーホーリーオーバーサーカス」にて、《score》シリーズの演奏会を行った。
作品集に『Time-Space』(光琳社、1994年)がある。  



カタログ

執筆:岩城見一(京都大学大学院文学研究科教授)、池内了(名古屋大学大学院教授)、日江井栄二郎(明星大学学長)、森司(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
インタビュー:野村仁 + 青木正弘(豊田市美術館学芸課長)

仕様:A4版(184ページ、カラー56ページ) +DVD-Video(HAASビデオドキュメント、45分)
収録写真点数:カラー70点、モノクロ40点
4,200円(消費税込み) 20%off! 詳しくはこちらをどうぞ!
通信販売をご希望の方は、カタログ代金 4,200円(消費税込み)に、送料450円を 加えた4,650円と、「野村仁展カタログ希望」のメモとを、下記 ショップ宛に現金書留でお送りください。 〒310-0063 水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館コントルポアン 宛



▼△関連事業 − トーク & トーク


アーティスト・トーク
8月5日(土)14:00〜15:00
講師:野村 仁
当日有効の展覧会入場券をお持ちの方でしたら、ご自由にご参加いただけます。
現代美術ギャラリー入口にお集まりください。


「ソーラーカーによるアメリカ大陸横断(HAASプロジェクト)」報告会
33日間でアメリカ大陸5000kmを走り抜いたHAASプロジェクトを検証します。
8月6日(日)14:00〜16:30(開場13:30)
パネリスト:野村仁、Solar Power Lab.、真壁佳織(ライター、編集者)
当日有効の展覧会入場券をお持ちの方でしたら、80名様までご参加いただけます。
現代美術ギャラリー内ワークショップ


キュレーター・トーク
8月19日(土)、9月16日(土)、10月7日(土)各14:00〜15:00
講師:森司(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
当日有効の展覧会入場券をお持ちの方でしたら、ご自由にご参加いただけます。
現代美術ギャラリー入口にお集まりください。


▼△関連事業 − Science for Life セミナー

150億年の宇宙史のなかで、地球、生命、人間を考える科学講座。科学者として第一線で活躍すると同時に、文理の枠を超えたユニークな活動で知られる二人の講師が、宇宙の誕生から、太陽系の形成、地球環境の成立、生命の出現、そして現代の環境問題までを、誰にでもわかるやさしい言葉で語ります。

「変化する水惑星―地球」
講師:松井孝典(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、理学博士、比較惑星学)
8月26日(土)14:00〜15:30(開場13:30)
水戸芸術館会議場
500円(おとなパス及びH.T.P.をお持ちの方は300円)
7月5日より、Tel. 029-225-3555 でご予約を承ります。

松井孝典(まつい・たかふみ)略歴
1946年静岡県生まれ。東京大学理学部地球物理学科卒業。同大学院修了。なぜ地球に海が誕生したかを解明した「水惑星の理論」の提唱者として世界的に知られる。隕石の衝突による地球環境の変化などについて研究する一方、宇宙・太陽系・地球という大きな視点から、現代の環境問題に対しても積極的な提言を続け、政府の懇談会など公的活動も多い。主な著書に『150億年の手紙』(徳間書店)、『地球倫理へ』(岩波書店)、共著に梅原猛との対談『地球の哲学』(PHP研究所)などがある。


「泡立つ宇宙とソーラーパワー」
講師:池内了(名古屋大学大学院理学研究科教授、理学博士、宇宙物理学)
9月23日(土)14:00〜15:30(開場13:30)
水戸芸術館会議場
500円(おとなパス及びH.T.P.をお持ちの方は300円)
7月5日より、Tel. 029-225-3555 でご予約を承ります。

池内了(いけうち・さとる)略歴
1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。宇宙の構造と進化について究明し     た「泡宇宙論」など、独創的な研究で国際的に活躍している。専門を超えた幅広い活動でも知られ、天文学者の視点から古今東西の文学作品を読み解いた『天文学者の虫眼鏡』(文芸春秋)などの著作のほか、寺田寅彦のエッセイ集の編集も行なっている。98年には、太陽光発電装置を備えた自宅(ソーラーハウス)を新築した。主な著書に、『科学の学び方・考え方』(岩波書店)、『泡宇宙論』(早川書店)、『宇宙論のすべて』(新書館)などがある。


▼△関連事業 − キッズ・プログラム

「星のかけらのわたしたち―現代宇宙論から考える!」
宇宙はどうやって生まれたの? 私たちはどこから来たの? 詩の朗読やパイプオルガンの演奏を織り交ぜた、やさしい宇宙とアートのお話。天気がよければ外に出て、30センチおよび20センチ口径の望遠鏡4台を用い、昼間の天体を観測します。

講師:佐治晴夫(宮城大学教授、理学博士、理論物理学)
対象:小学校4〜6年生
定員:30名
参加費:500円
お申込方法:往復はがきに住所、氏名、学年、電話番号、保護者の方の日中の連絡先をお書きの上、 〒310-0063水戸市五軒町1-6-8 水戸芸術館現代美術センター「キッズ・プログラム」係まで、 お申し込みください。
受付開始:7月10日(先着順で定員になり次第、締め切らせていただきます。)

佐治晴夫(さじ・はるお)略歴
1935年東京生まれ。立教大学、東京大学で基礎数学、理論物理学を学び、東京大学物性研究所、玉川大学教授などを経て現職。無からの宇宙創生の理論、「ゆらぎ理論」などで広く知られると同時に、科学と芸術との学際的新分野「数理芸術学」を提唱し、理系、文系の枠を越えた全人教育にも力を注いでいる。また、松下電器で世界初の6時間VTRや「1/fゆらぎ扇風機」を開発したことでも知られる。主な著書に『宇宙の不思議』(PHP研究所)、『宇宙日記』(法研)、『星へのプレリュード』(黙出版)などがある。


ギャラリー・トーク for キッズ
日程:8月20日(日)、9月17日(日)14:00〜15:00
対象:小学生
参加費:無料
講師:水戸芸術館現代美術センター・スタッフ
集合:現代美術ギャラリー入口にお集まりください。



▼△同時開催企画 クリテリオム
ラテン語で「基準」を意味する「クリテリオム」シリーズでは、国内で活躍する若手作家と現代美術センターの担当学芸員が共同で新作中心の展覧会を制作しています。

クリテリオム43 木村崇人(きむら・たかひと)
2000年8月5日(土)〜9月10日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー第9展示室
入場料は「野村仁−生命の起源」に含まれます。

クリテリオム44 真喜志奈美+金 美貞(まきし・なみ+きむ・みじょん)
2000年9月16日(土)〜10月15日(日)
水戸芸術館現代美術ギャラリー第9展示室
入場料は「野村仁−生命の起源」に含まれます。


▼△同時開催企画 きむらとしろうじんじん「野点(のだて)」
陶芸家、きむらとしろうじんじんが、楽焼きのできる窯を備えた移動式カフェ「焼立器飲茶美味窯付移動車」を引いて市内各所でお茶会を開きます。うわぐすりで絵付けしたあとは、焼き上がるまでゆっくりお茶を飲んでお待ちください。
お茶会日:9月30日、10月1、3、4、7、8、9、12、14、15日
* 日時、場所等に関しては、お問い合わせください。



It's NEW! おとなのパス   
© Hiroko Ichihara
20歳以上の方を対象としたパスを、新規に発売します。パスのデザインは、ことばのアーティスト、イチハラヒロコ。 「現代美術も楽勝よ」のロゴが入っています。
ご購入の日から1年間、現代美術ギャラリーの企画展に何度でもご入場いただけます。
価格2,000円。7月上旬から水戸芸術館チケットカウンターにて取り扱いを開始いたします。



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