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Date:  Tue, 17 Oct 2000 20:22:26 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01056] Winner, the Yoshida Hidekazu Prize for 2000
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <4925697B.003E69CF.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼ATM速報2000年10月17日発----------------------------

吉田秀和芸術振興基金(理事長吉田光男、事務局水戸芸術館内)による、
優れた芸術評論を発表した人に対して賞を贈呈し、芸術文化を振興する
ことを目的とする、平成 2年創設の吉田秀和賞、第10回(平成12年度)
の受賞作品が決まりました。
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第10回吉田秀和賞受賞作品
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小林 頼子
『フェルメール論 〜神話解体の試み』(八坂書房 1998年 8月刊)
『フェルメールの世界 17世紀オランダ風俗画家の軌跡』
(日本放送出版協会 1999年 10月刊)
フェルメールを美術史ならびに社会史のコンテクストのなかに位置
づけ、17世紀オランダの風俗画家の軌跡と創作の秘密に迫った労作
である。最新の資料までも丹念に読み込み、手際よくまとめられて
いる。作品の歴史性を無視した恣意的な解釈のむなしさ(ファン・
メーヘレン贋作事件)の反省に立って、かといって、純粋に客観的
な理解の表明に終始することなく、19、20世紀を通して確立されて
いったフェルメール像の、それぞれの時代のための新しい意味を
読み取っていく。その地道な作業も高く評価されよう。
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小林 頼子(こばやし よりこ)
1948年生まれ。1982年〜85年ユトレヒト大学美術史研究所留学。
1987年慶応義塾大学大学院博士課程修了。
現在、慶応義塾大学他講師。
著書に、『名画への旅』13・14巻(講談社・共著)、『世界美術全集』
17巻(小学館・共著)他、論文に、『フェルメールの師を考える』他。

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「吉田秀和賞」について
名称:吉田秀和賞
対象:音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に
対して
正・副賞:正賞 表彰状、副賞 賞金200万円
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受賞作品第 1回(1991年、平成 3年度)
  秋山邦晴「エリック・サティ覚え書き」青土社1990年6月刊
第 2回(1992年、平成 4年度)
  持田季未子「絵画の思考」岩波書店1992年4月刊
第 3回(1993年、平成 5年度)
  該当作品なし
第 4回(1994年、平成 6年度)
  渡辺保「昭和の名人 豊竹山城少掾」新潮社1993年9月刊
第 5回(1995年、平成 7年度)
  松浦寿輝「エッフェル塔試論」筑摩書房1995年6月刊
第 6回(1996年、平成 8年度)
  長木誠司「フェッルッチョ・ブゾーニ」みすず書房1995年11月刊
第 7回(1997年、平成 9年度)
  伊東信宏「バルトーク」中央公論社1997年7月刊
第 8回(1998年、平成10年度)
  該当作品なし
第 9回(1999年、平成11年度)
  青柳いづみこ『翼のはえた指  評伝安川加壽子』
  (白水社  1999年 6月刊)

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吉田秀和芸術振興基金

◆理事会
理事長 吉田光男 (財)水戸市芸術振興財団副理事長
理事   石川六郎 鹿島建設株式会社代表取締役名誉会長
理事   進藤隆夫  朝日新聞東京本社学芸部長
理事   関谷信夫  弁護士・元日本弁護士連合会副会長

◆審査委員会
審査委員長 吉田秀和 評論家・水戸芸術館館長
審査委員   加藤周一 評論家
審査委員   林 光  作曲家

賞の贈呈式は、11月18日(土)に、水戸芸術館会議場で行われます。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---