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Date: Wed, 16 May 2007 19:25:38 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02237] Portrait of Pierre Boulez
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2007年5月16日発------------------

現代に創作を行っている作曲家の中でも、ひときわ光り輝く巨星の
ごとく、未来へと繋がる重要な作品を書き続けているのが、
フランスの作曲家、ピエール・ブーレーズです。
優れた芸術作品は、その時代を映す鏡であり、同時代の芸術作品を
通して、私達が生きる「今」という時代を探究したいと考えます。
そして、その実践にあたり、絶対に欠かすことができない作曲家が、
ブーレーズです。

水戸芸術館では2007年 9月14日(金)に、ブーレーズ氏自身の監修、
協力を得て、ブーレーズの作品を特集する <ブーレーズの肖像>
公演を実施します。

プログラムは、戦後の現代音楽の創作において最も重要な作品の
ひとつであるとされている <ル・マルトー・サン・メートル
(主のない槌)> と、ブーレーズが前衛の時代を経て、転換をみせ
た今日の作風を代表する <シュル・アンシーズ> です。
指揮者はブーレーズおよびアンサンブル・アンテルコンタンポラン
(EIC)のアシスタントを務め、ブーレーズが絶大な信頼を寄せる
俊英、ジャン・ドロワイエ。<ル・マルトー・サン・メートル>に
出演する歌手は、同作品でブーレーズ指揮、EICとの共演を重ねて
きているヒラリー・サマーズ。
そして、水戸公演の器楽演奏者について、ブーレーズは、現在、
氏が後進の育成のために心血を注いでいる、スイスのルツェルン
国際音楽祭の中で実施している、ブーレーズ・アカデミーの
若く優秀な音楽家たちに演奏をさせたいと推薦しました。

ブーレーズ・アカデミーは、2004年から開始されており、
オーディションに合格したおよそ30にも及ぶ国の140名の若者たち
が、毎年8〜9月にかけて、現代作品の演奏の研鑽を積んでいます。
水戸公演には15名の精鋭たちが参加します。しかも、水戸公演に
先立ち、ルツェルン国際音楽祭で全く同じ出演者、プログラムの
演奏会が予定されています。ルツェルンで、ブーレーズはもとより
EICの立会いの下、徹底的なリハーサル、そして演奏会を経て、
彼らは水戸公演に臨みます。

ブーレーズ自身が、徹底的に監修し、絶大な信頼を寄せる音楽家
たちを集め、そして、水戸の聴衆に贈る、今秋注目の演奏会、
どうぞご期待ください。

担当:中村 晃(水戸芸術館音楽部門学芸員)

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ブーレーズの肖像
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監修: ピエール・ブーレーズ
2007年 9月14日(金)19:00開演(18:30開場)
水戸芸術館コンサートホールATM

指揮:ジャン・ドロワイエ
メゾ・ソプラノ:ヒラリー・サマーズ
器楽:ルツェルン・フェスティヴァル・アカデミーの演奏家たち

▼プログラム

ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル
(「主のない槌」1953作曲/55改訂)
(アルト、アルト・フルート、ヴィオラ、ギター、3パーカッション)
 -- それは、かつてストラヴィンスキーが「今の新しい時代の中で
    真に価値のある唯一の作品」と賞賛した20世紀不朽の名作!

ブーレーズ:シュル・アンシーズ(1996作曲/98改訂)
(3ハープ、3ピアノ、3パーカッション)
 -- それは、3台のピアノ、3台のハープ、3群の打楽器から編成された、
    音楽の未来を切り拓く音楽!

主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
共同制作:ルツェルン・フェスティヴァル・アカデミー
助成:芸術文化振興基金

料金(全席指定):一般:4,000円/学生:1,000円
                  ペア券(限定100組)7,000円
*学生券・ペア券は水戸芸術館のみの取り扱いとなります。
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チケット発売:2007年 5月18日[金]
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ
  「ATM速報受信のお客さま専用ご予約メニュー」からご予約
  いただけます。(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

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ミヒャエル・ヘフリガー講演会&ブーレーズ・ビデオ・メッセージ
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世界でも最大級の規模と内容を誇るルツェルン国際音楽祭を築き上げ、
ブーレーズ・アカデミーを実現させたスーパー・ディレクター、
ヘフリガーが水戸を表敬訪問します。
また、ブーレーズが水戸の聴衆に向けて放つビデオ・メッセージも
上映します。

・2007年 5月18日(金)18:30開始 (受付18:00から)
・水戸芸術館会議場

主催:水戸芸術館友の会、財団法人水戸市芸術振興財団
入場無料
定員:先着80名様
*友の会会員様以外の一般のお客様もお気軽にご入場ください。
  ご予約はいりません。直接会場へお越しください。


ルツェルン国際音楽祭
http://www.lucernefestival.ch/
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近年のルツェルン国際音楽祭は、トップクラスのオーケストラや
演奏家たちが次々とその舞台に登場しており、今日の名だたる国際
音楽祭の中でも、とりわけ大きな評判と成功を収めている音楽祭です。
その音楽祭の大きな柱のひとつがブーレーズ・アカデミーであり、
もうひとつの柱がクラウディオ・アバド率いるルツェルン祝祭管弦
楽団です。ちなみに同オーケストラは、マーラー室内管弦楽団を
母体とし、ベルリン・フィルやウィーン・フィルなどのトップ・
プレイヤーが要所に座るというスーパー・オーケストラで、
昨年10月にサントリーホールで初来日公演を行っています。
このような今日のルツェルン国際音楽祭の成功を成し遂げたのが、
同音楽祭の芸術総監督であるミヒャエル・ヘフリガーです。
ヘフリガー氏は、スイス人テノール歌手で先日逝去したエルンスト・
ヘフリガーを父とし、80年代まではヴァイオリニストとして活躍して
いました。その後、ダボス国際音楽祭での企画などを手がけ、
ニューヨークで国際パフォーミング・アーツ協会(ISPA)の理事や
コレギウム・ノーヴム・チューリヒの芸術監督などを務め、
1999年からルツェルン国際音楽祭の芸術監督に就任しています。
そのヘフリガー氏が、ルツェルン国際音楽祭の重要な柱のひとつで
あるブーレーズ・アカデミーをいち早く日本に招聘した水戸に感謝の
意とともに訪問し、報道関係の皆様ならびにお客様の前でルツェルン
国際音楽祭のことやブーレーズ・アカデミーのことについて、
是非お話しをしたいということで、今回、同氏を迎えての記者発表
ならびに講演会(18:30開始)を開催することとなりました。
また、この講演会の中で、筆者が昨年 9月に、音楽学者・笠羽映子氏
の協力を得て、ルツェルンにて収録した、ブーレーズ氏が水戸の聴衆
に向けて語ったビデオ・メッセージも上映します。

ピエール・ブーレーズ(作曲家、指揮者)
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ピエール・ブーレーズは世界一流の作曲家・指揮者の1人であり、
20世紀から21世紀にかけて影響力を持つ音楽家の1人である。
1925年生まれ。オリヴィエ・メシアンやシェーンベルクの弟子のレネ・
レイボヴィッツに学ぶ。46年、ルノー=バロー劇団の音楽監督に就任。
54年、現代音楽を紹介する演奏会シリーズ「ドメーヌ・ミュジカル」
を創設。50〜60年代には、その活動のかたわら、ダルムシュタット
夏季現代音楽講習会、バーセル大学、ハーバード大学にて教鞭を取る。
また76年には名門コレージュ・ド・フランスの教授に任命された。
67年、クリーヴランド管弦楽団客演首席指揮者に就任。71年には、
BBC交響楽団首席指揮者、ニューヨーク・フィルハーモニック管弦
楽団首席指揮者に就任。
72年、当時のフランス大統領ジョルジュ・ポンピドゥに招かれ、
コンピュータなどのテクノロジーと融合した新しい芸術音楽の創作を
探究する、国立音響音楽研究所(IRCAM)をパリに創設する。その後
まもなく現代音楽をレパートリーの中心とする楽団、アンサンブル・
アンテルコンタンポランを創設した。
91年、IRCAM所長を辞任、名誉所長となる。
指揮者としてのブーレーズは、新ウィーン楽派の重要な理解者として
広く知られる一方、ヴァーグナー、マーラー、ストラヴィンスキー、
バルトーク、ドビュッシー、ラヴェルそしてメシアンの作品などを
数多く指揮、録音している。2004年のバイロイト音楽祭/バイロイト
開場100年記念で<ニーベルングの指環>を指揮、
04年、<パルジファル>の新しい解釈で同音楽祭に再び参加する。
最近の活動としては、アンサンブル・アンテルコンタンポランとの
公演をはじめ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響
楽団、クリーヴランド管弦楽団そしてシカゴ交響楽団の名誉指揮者を
務める。2003年にルツェルン・フェスティバル・アカデミーを創設。
ブーレーズの生き様と作品は、まさに20世紀後半の同時代音楽の生成
と変遷を写す鏡である。


ミヒャエル・ヘフリガー(ルツェルン国際音楽祭 芸術総監督)
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1961年西ベルリンに、スイス人テノール歌手エルンスト・ヘフリガー
の息子として生まれる。78年から83年ニューヨークのジュリアード
音楽院に在籍。80年代初頭、スポレート、インターラーケン、
ルツェルンの各音楽祭などにヴァイオリニストとして参加する。
86年、ダボス国際音楽祭で <ヤング・アーティスツ・イン・コンサー
ト>シリーズを創設。86年から88年まで同音楽祭の監督として、
アルヴォ・ペルト、ジェルジ・クルターク、ソフィア・グバイドゥー
リナなどの作曲家たちとの協力関係を築く。89年、<サンクトペテル
ブルグのスイス・ミュージック・デイズ>を企画。92年から94年まで、
日本で精力的に活動し、ダボス・フェスティヴァル・アンサンブルの
2回のツアー・プロジェクトを組織する。98年、ニューヨークで国際
パフォーミング・アーツ協会(ISPA)の理事に指名される。96年から
98年までコレギウム・ノーヴム・チューリヒの芸術監督を務め、
音楽祭の優れた名声を維持しながら、現代音楽を積極的に取り上げる。
99年、スイスのサンクト・ガレン大学で上級経営学修士を取得。同年、
ルツェルン国際音楽祭の芸術総監督に就任。ダボス世界経済会議で、
『明日を担うグローバル・リーダー』の称を得る。
2003年、ハーヴァード・ビジネス・スクール修了。

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「ブーレーズの肖像」出演者プロフィール
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ジャン・ドロワイエ(指揮者)
  1979年、フランス生まれ。パリ国立高等音楽院に15歳より入学し、
  指揮と和声学をヤーノシュ・フュルスト、ジョルト・ナジに、
  フーガ、対位法、楽曲分析をジャン-クロード・レノー、ミカエル・
  レヴィナスに学ぶ。クルト・マズア主催のコンクールに入賞し、
  フランス国立管弦楽団で彼のアシスタントを務める。
  2001/02シーズンには、パリ・アンサンブル管弦楽団のジョン・
  ネルソンのチーフ・アシスタントを務める。ドミトリ・シトコヴェ
  ツキやヤーノシュ・フュルストなどにもつくかたわら、シャトレ座
  やカーン劇場製作の公演に参加。04/05シーズンには、ブーレーズの
  80歳記念コンサートに際し、アンサンブル・アンテルコンタンポラン
  の招待指揮者に抜擢される。
  05年9月には再びアンサンブル・アンテルコンタンポランの招待を
  受け、フィリップ・フェヌロンの作品を指揮する。
  フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団で再演。同シーズンに
  は、ポンピドゥー・センターでハンスペーター・キブルツのバレエ
  作品をアンサンブル・アンテルコンタンポランの演奏で指揮する。
  さらに、アルノー・ブーキティン、フィリップ・マヌリ、ピエール
  ・ブーレーズ、エドガー・ヴァレーズ作品などをこれまでに指揮し
  ている。ルツェルン・フェスティヴァル・アカデミーでは、
  ブーレーズのアシスタントを務める。07年の同アカデミーでは、
  ブーレーズ、エトヴェシュと共にシュトックハウゼンの
  <グルッペン>に出演、第3指揮者を務める。

ヒラリー・サマーズ(コントラルト)
  イギリスの南ウェールズ・ニューポート生まれ。
  12世紀から21世紀の作品をレパートリーとするという豊富で多様な
  キャリアを持ち、その広い声域で、多くの現代作曲家を魅了して
  いる。1999年、エリオット・カーターのオペラ <Next for the
  Berlin Staatsoper>(ダニエル・バレンボイム指揮)にてステラ
  役を演じる。また、2002年、エクサン・プロヴァンス音楽祭で
  エトヴェシュのオペラ<Le Balcon>でイルマ役を演じ、
  この公演で03年から04年にかけてヨーロッパ・ツアーを行った。
  02年より、ピエール・ブーレーズ、アンサンブル・アンテルコン
  タンポランとともに、ブーレーズ作曲<ル・マルトー・サン・
  メートル>をヨーロッパ全土で公演。この公演(ドイツ・グラモ
  フォン録音)で06年、グラミー賞を獲得する。
  シカゴでのブーレーズの生誕80年記念では、音楽監督・
  ブーレーズ指揮、シカゴ交響楽団による<婚礼の顔>の演奏に参加
  する。
  イギリス本国では、作曲家マイケル・ナイマンと特に親交があり、
  彼の多くの映画音楽のサウンドトラックに参加している。また、
  マイケル・ナイマン・バンドとともに世界中でツアーを行う。
  マイケル・ナイマンのオペラ<Facing Goya>では、主役を演じる。
  2007年には、パリ・バスティーユでの秋の芸術祭で、ジョージ・
  ベンジャミン指揮、バルセロナ交響楽団との共演で、モンテヴェル
  ディ作曲<ウリッセの帰還>、ラモー作曲<エベの祭り、または
  オペラの才能>の演奏を、さらに、アンサンブル・アンテルコンタ
  ンポランとの共演で、シェーンベルク作曲<月に憑かれたピエロ>
  の演奏を予定している。

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ルツェルン・フェスティバル・アカデミー2007 水戸公演出演者

<ル・マルトー・サン・メートル>
    サクラ・キンディニス(フルート)[フランス]
    ミランダ・ズィラッフ(ヴィオラ)[アメリカ]
    エマヌエル・フォルニ(ギター)[イタリア]
    フロリアン・コキール(パーカッション)[フランス]
    ジョナサン・ヘプファー(パーカッション)
    マット・カンタースキー(パーカッション)[アメリカ]

<シュル・アンシーズ>
    アイーダ・アラゴネセス(ハープ)[スペイン]
    ブルーエン・レフリエク(ハープ)[フランス]
    ミリヤム・オーバーラッハ(ハープ)[ドイツ]
    アンナ・デリコ(ピアノ)[イタリア]
    オリバー・ハーゲン(ピアノ)[アメリカ]
    ヨナス・オルソン(ピアノ)[スウェーデン]
    アレクサンダー・リポウスキー(パーカッション)[アメリカ]
    マイケル・トゥルースデル(パーカッション)[アメリカ]
    ベンジャミン・ウィンタース(パーカッション)[アメリカ]

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平成18年度決算業務の都合により 4月29日から5月15日まで
ATM速報の送信等を休ませていただきました。
ご協力・ご理解をいつもありがとうございます。
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ATM速報の配信停止・アドレス変更等のご連絡は下記で承ります。
mailto:atm-info-request@arttowermito.or.jp

事業に関するお問い合わせは下記までお気軽にどうぞ。
mailto:webstaff@arttowermito.or.jp

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---