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シンポジウム「今、私たちの隣に誰がいるのか?」

2015年1月18日[日]~ 2015年1月18日[日]

・セッション1
身体(からだ)か頭脳(あたま)か:ポスト・フェミニズム時代の女性アーティスト、キュレーターたち

近年韓国では女性アーティストの躍進が続いています。そして日韓ともに女性キュレーターの数が増加しています。アンチフェミニズム運動がインターネット上で広がる昨今、1960年代や1970年代の女性解放運動を体験していない女性のアーティストやキュレーターたちは、前世代が開拓した方法論とどのような関係を築いているでしょうか。両国のアートシーンの中での女性の役割や作家、表現の変化やセンサーシップについて語ります。

▼パネリスト
ペ・ミョンジ/ Bae Mungji (Coreama Museum of Artチーフキュレーター)
2004年よりコリアナ・ミュージアムアート等で30以上の展覧会を企画。身体をメディウムとしたパフォーマンスに焦点をあてた現代アートシーンに関心を持ち、展覧会の企画とリサーチを行っている。また、近年はといった、パフォーマンス、フィルム、演劇と現代アートのコミュニケーションに関する国際展を企画しており、2006年に企画したImage Theater (2006)は、韓国アーツカウンシルのアート・アワード・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)Takahashi Mizuki
2003年より水戸芸術館現代美術センターで学芸員を務める。マイノリティ、資本主義とアート、ジェンダー、アートと社会への介入、ポピュラーカルチャーとアートの関係をテーマとした展覧会を企画。現代美術からマンガ、ファッションまで複数の領域を横断的に扱いながら、異なる地域や時代における芸術概念の差異や変化をアーカイブ資料や雑誌、インタビュー、アーティストとの対話を通して分析、展覧会として提示することを試みている。

▼コメンテーター
チェ・ビンナ/Choi Binna Director, Casco – Office for Art, Design and Theory
2008年よりオランダ、ユトレヒトにあるCasco – Office for Art, Design and Theoryにてディレクターを務める。チェは、Cascoにてリサーチや芸術的な実験を行いながら、アート作品や想像力が従来とは異なる美学、政治社会のプロセスを促進するようなマイクロ社会のための実践を試みている。ローカルコミュニティや国際的なプロジェクトパートナーと共同で長期間のリサーチや協働関係を通して開催したプロジェクトとして、2009年から続いているThe Grand Domestic Revolutionがある。
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・セッション2
何のためのビエンナーレ?:大型国際展は都市と住民、アーティストに何をもたらしているのか

韓国では光州トリエンナーレ、メディアシティソウル、釜山ビエンナーレといった大型国際展が、日本では越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内芸術祭、横浜トリエンナーレ、あいちトリエンナーレといった大型国際展が目白押しです。世界各国で大型国際展が開催されている今日、両国の大型国際展がアーティストや市民に何をもたらしているのか、利点と問題点について議論します。

▼パネリスト
飯田志保子/ Iida Shihoko(インディペンデント・キュレーター)
1998年より東京オペラシティアートギャラリー、クイーンズランド州立美術館、韓国国立現代美術館にキュレーターやリサーチャーとして在籍し、現在インディペンデント・キュレーターとしてアジアを中心に国内外で活動。美術館をはじめとする芸術文化制度の内外と社会をつなぐこと、ならびにアジア域内の現代美術の概念の生成に関心を持ち、近年はあいちトリエンナーレ2013や札幌国際芸術祭2014といったビエンナーレの企画に携わっている。

ソ・ジンソク/ Suh Jinsuk
1999年に韓国で最初のオルタナティブスペース、LOOPを設立。2012年より、アジアのオルタナティブスペースやアーティストランスペースのネットワーキングを目的としたアジア・アートスペース・ネットワークを組織。また2004年より、アジアから160人以上のアーティストが参加しているビデオアートフェスティバルMove on Asiaを開催。世界各国にアジアのアートの現在を紹介している。近年センサーシップや21世紀の民主主義をテーマとしたグループ展を企画した。

▼コメンテーター
崔敬華(ルビ:チェ・キョンファ)/Che Kyongfa
2013年より東京都現代美術館キュレーター。チェは、アジアの現代社会における急速な社会政治的な変化の中で、人々がどのように主体のあり方や他者性を認識しているのかについての施策を促すアートの実践を研究し、紹介することを目指している。
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・セッション3
モノからコトへ:社会に介入する芸術的実践

本セクションでは国や自治体主導の硬直した制度から離れて、アーティストの実験的な活動を支援し、現代美術の発展に寄与する活動について議論します。市民参加を積極的に促すアートプロジェクトやアートセンターといった、従来の美術館とは異なる方法論を採用する組織や施設が増えているポスト美術館時代における文化施設やキュレーターの役割とは何かを議論します。

▼パネリスト
相馬千秋/Soma Chiaki(アートプロデューサー)
時代と社会に応答するための実践として芸術を捉え、既存の枠組を疑い、更新し、社会に対する問いを発する作品やプロジェクトを多数プロデュース・キュレーションしている。日本最大の日本最大の舞台芸術祭フェスティバル/トーキョーの初代ディレクター(2009-2013)、横浜の舞台芸術拠点「急な坂スタジオ」の初代ディレクター(2006-2010)などを歴任。2012年より、r:ead(レジデンス・東アジア・ダイアローグ)を立上げ、東アジアにおけるコミュニケーション・プラットフォーム作りに着手している。

シン・ボスル/Shin Boseul (Total Museum of Contemporary Artチーフキュレーター)
メディアシティソウル2004といったアートとテクノロジーとインタラクティビティに焦点をあてた展覧会に携わりながら、近年はより関心の幅を広げ、2005年には哲学者、アーティスト、理論家と朝鮮半島の分断に関する議論を元に、オルタナティブな国家モデルを試みるThe Middle Coreaプロジェクトを実施したり、ドイツ、インド、ハンガリー、チェコ、タイのキュレーターと共同でRe-designing the East(2010)といったプロジェクトを展開している。

▼コメンテーター
窪田研二/Kubota Kenji(キュレーター、筑波大学芸術系准教授)
水戸芸術館現代美術センターの学芸員を経て2006年より東京を拠点にインディペンデント・キュレーターとして活動。2008年よりKENJI KUBOTA ART OFFICEを立ち上げ、キュレーションやコンサルティング業務をおこなっている。また2010年よりアーティストのマネジメントオフィスSNOWContemporaryを開始。政治、経済といった社会システムにおいてアートが機能しうる可能性をアーティストや大学、企業などと協働し、様々な文化的フォーマットを用いて試みている。

 
  • 14:00
1月18日[日]
 
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▼概要

日時

2015年1月18日(日)14:00~17:00(開場13:30)


会場

水戸芸術館会議場


定員

先着60名(同時通訳付き)※料金は展覧会入場料に含まれます。


主催

公益財団法人水戸市芸術振興財団


助成

KOREA FOUNDATION、芸術文化振興基金、公益財団法人吉野石膏美術振興財団


お問合せ

水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120