聖書に次ぐベストセラーと言われる『星の王子さま』は、子どもが楽しめる物語でありながら、同時に、大人が読んでも胸に響く、人生への深い洞察に満ちた言葉が散りばめられた傑作です。おそらく誰もが一度は手に取ったことがあるでしょう。
その『星の王子さま』を原作に、子どもから大人まで一緒に楽しめる音楽劇を目指して、公共劇場が手を組んで創作する新規プロジェクトを立ち上げたのがこの【音楽劇『星の王子さま』】です。
サン=テグジュペリの美しい言葉が彩るファンタジーの世界を、異なるタイプの劇場でも対応できるシンプルな舞台美術、キャスト3名とミュージシャン2名という編成で、言葉と音楽で織りなす舞台を生み出しました。
また、各公演地の子どもたちを中心としたローカルキャストを募集。作曲家と振付家によるワークショップを行い、いくつかの場面で出演します。
文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞受賞したのち、ロンドン留学を経てますます活動の幅を広げている青木豪が脚本と演出を、音楽には、蜷川幸雄演出作品の劇中曲からオペラまで幅広く手掛けるなど、マルチな才能をもつ笠松泰洋が担当。新たな切り口で、オーソドックスでありながら、かつてなかった骨太なドラマの『星の王子さま』が期待できます。
星の王子さまを演じるのは、ミュージカル界のシンデレラ、昆夏美。2011年に『ロミオ&ジュリエット』のヒロイン公募でジュリエット役に抜擢されデビューを果たし、次々に大型ミュージカルのヒロインを演じている彼女のさらなる挑戦となります。
飛行士を演じるのは伊礼彼方。ミュージカル『エリザベート』の皇太子ルドルフ役で、そのエキゾチックな容姿と高い演技力が評価され、その後は、ミュージカルだけではなく小劇場にストレートプレイにと活躍の場を広げている実力派です。
そして、きつねやヘビなどの役で参加するのはナイロン100℃の廣川三憲。確かな演技力と高い歌唱力を活かして所属劇団以外の公演にも数多く出演する個性派で、2015年には歌劇『フィガロの結婚』(野田秀樹演出)で庭師役を好演し話題となっています。
全部で3名のキャストとピアニスト&コントラバスのシンプルな構成による斬新な演出は、間違いなく大きな注目を浴びることでしょう。
東京都出身。洗足学園音楽大学卒業。2011年9月、多数の候補者の中から「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット役に抜擢されプロデビュー。その後も「ハムレット」でオフィーリア役を演じる等、次々と大作でヒロインを務めており、今最も注目されるミュージカル界の新世代の歌姫。2015年も「ブラッドブラザーズ」リンダ役、「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役など大型ミュージカルで活躍。
[主な出演作]
2011年「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット役
2012年「ハムレット」オフィーリア役
2013年・2015年「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役
2014年「ミスサイゴン」 キム役
2015年「ブラッドブラザーズ」リンダ役 など他、多数。
神奈川県出身。2006年舞台デビュー。 2008年『エリザベート』ルドルフ役に抜擢され、以降、ジャンルを問わない豊かな表現力を武器に、ミュージカル、ストレートプレイなど幅広い役柄で多数出演。
[主な出演作]
2008、2010年『エリザベート』ルドルフ役
2012年『スリル・ミー』(演出:栗山民也)
2014年『テンペスト』(白井晃演出)
『朝日のような夕日をつれて2014』(作・演出:鴻上尚史)
2015年『嵐が丘』(演出:G2) など他、多数。
山口県出身。静岡の劇団で活躍後、上京。 1995年より劇団ナイロン100℃に参加、現在も劇団員として活動中。 劇団以外の外部公演にも客演として多数参加しており、2015年にはモーツェルト/歌劇「フィガロの結婚」~庭師は見た!~(指揮・井上道義、演出:野田秀樹)に庭師役で好演、各地の劇場で喝采を浴びる。
[主な出演作]
ナイロン100℃本公演、番外公演、
まつもと市民芸術館プロデュース公演「アルルの女」(作A・ドーデー、演出:内田紳一郎、美術:串田和美)、 G2プロデュース「おじいちゃんの夏」〈再演〉(作・演出:G2)他、多数。
2015年モーツェルト/歌劇「フィガロの結婚」~庭師は見た!~(指揮・井上道義、演出:野田秀樹)庭師役。
福井県生まれ。東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。 平成20年、ニース国際夏季音楽アカデミーにて、マスタークラスを受講。スチューデントコンサートに出演。第16回ヤングアーチストピアノコンクールピアノ独奏部門金賞。平成21年、25年福井・越のルビー音楽祭に出演。福井にて福井県新人演奏会や「お話とピアノで贈るコンサート」、東京にてデュオコンサートなどに出演。
幼少期からエレクトーンを学び、高校進学後はコントラバス、エレクトリックベースを演奏。千葉大学在学中からプロ活動を開始。 美しい音色と歌心豊かな演奏を武器に、数々のレコーディングやツアーに参加。多くのジャズグループで活躍するほか、2013年には“東儀秀樹×古澤巌guest上妻宏光”ツアーに加わり、ヴァイオリニストFlorin Niculescuの来日公演などでも演奏、その音楽性はジャンルを越えて評価されている。
オフィシャルウェブサイト|twitter
1985年生まれ。山口県立豊浦高等学校、国立音楽大学を卒業。4歳からピアノを始め、20歳からエレクトリックベース、21歳からコントラバスを始める。2007年国立音楽大学ニュータイドジャズオーケストラに所属し、第37回山野ビッグバンドジャズコンテストで最優秀賞を受賞。クラシックベースを高橋直人氏に、ジャズベースを金子健氏に師事。現在、さまざまなバンドのサポート、ミュージカル、CM、レコーディング等に参加し、幅広く活動中。 *埼玉公演のみ
演劇集団円・演劇研究所を卒業後、1997年『アフタースクール』でグリングを旗揚げ。以後、2009年の活動休止まで全18作の作・演出を担当。
近年では、劇作家として幅広い作風に挑み、プロデュース公演や他劇団へ数多くの作品を提供している。一方で、『往転―オウテン』(2012)で、文化庁芸術祭新人賞を受賞するなど演出家としての評価も高い。
最近の主な作品は、『音楽劇 ガラスの仮面』(2010)、『鉈切り丸』(2013年)、『9 days Queen』(2014)、『天鼓』(2014)、『ブルームーン』(2015)(以上、脚本)、『The River』(2015/演出)など。 2013年、文化庁新進芸術家派遣制度により、1年間ロンドンに留学。
オフィシャルサイト
福井市生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。 作曲を三善晃に、ピアノを故ゴールドベルク山根美代子に、オーボエを故岩崎勇に師事。室内楽からオペラ、ミュージカルまで幅広い作品を発表。また、蜷川幸雄演出のギリシャ劇やシェイクスピア作品をはじめとする多数の演劇、ダンス作品、映像作品に音楽を提供している。オーボエ・ズルナの演奏家として新オリエント派、桜バンド等で演奏活動も展開中。
ブログ
原作 : サン=テグジュペリ
脚本・演出 : 青木豪
作曲・音楽監督 : 笠松泰洋
美術 : 二村周作
照明 : 倉本泰史
音響 : 青木タクヘイ
衣裳 : 太田雅公
振付 : 井手茂太
ヘアメイク : 馮啓孝
映像 : 松澤延拓
歌唱指導 : 満田恵子
音楽監督助手 : 大塚茜
演出助手 : 坂本聖子
舞台監督 : 筒井昭善
プロデューサー : 櫻井琢郎(水戸芸術館)
栗原喜美子(兵庫県立芸術文化センター)
井藤秀文(さいたま市プラザイースト)
制作 : 本間康太郎(水戸芸術館) 有賀美幸(ジェイ.クリップ)
企画 : 高橋知伽江(水戸芸術館)
宣伝写真 : 永石勝(OOO)
宣伝美術イラスト : 内田健太郎(OOO)
宣伝デザイン : タカハシヨシノリ(OOO)
共同製作 : 水戸芸術館
兵庫県立芸術文化センター
さいたま市プラザイースト
助成 : 一般財団法人地域創造(水戸公演・埼玉公演・兵庫公演)
【チケット料金(全席指定・税込)】4,500円 U-25[25歳以下]=2,500円
【お問い合わせ】 水戸芸術館チケット予約センター 029-225-3555
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団 <水戸芸術館開館25周年記念事業>
協力:水戸こどもの劇場 助成:一般財団法人地域創造
【チケット料金(全席指定・税込)】 一般=3,500円 高校生以下=3,000円
SaCLa友の会[一般]=3,000円 SaCLa友の会[高校生以下]=2,500円
【お問い合わせ】プラザイースト 048-875-9933
主催:公益財団法人さいたま市文化振興事業団
共催:さいたま市 助成:一般財団法人地域創造
【チケット料金(全席指定・税込)】4,000円 車いす席=3,200円
【お問い合わせ】 ハーモニーホールふくいチケットセンター
0776-38-8282(10:00~17:00)
主催:公益財団法人福井県文化振興事業団
協賛:福井キヤノン事務機株式会社
【チケット料金(全席指定・税込)】4,500円
【お問い合わせ】 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255
(10:00~17:00/月曜休※祝日の場合翌日)
主催:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 助成:一般財団法人地域創造