ご報告
平成14年10月31日
関係各位
水戸芸術館
館長 吉田秀和
事務局長 大津良夫
(1) 去る10月21日TV東京の番組「ジカダンパン」で水戸芸術館を扱った「血税9億円投入公共施設の謎」が放映されました。
その内容は、芸術館は水戸市からの支出金 9億円で運営が可能になっている上に、音楽ホールは休んでいる日があるのに市民には自由に使わせないということの批判に重点をおくものでした。
しかし、これは公正客観的な見方からやや外れているもので、当芸術館の運営について誤解を招く恐れのある番組でした。
それに水戸芸術館は、地方自治体の助成で運営されている同種の施設で日本の代表的なものの一つであります。
したがって、当館をあのように扱うことは、今後、地方自治体の芸術文化振興の意欲に水を差すことになりかねません。
(2) この番組には、放送局からの要請にもとづいて芸術館から事務局長(大津良夫)がスタジオに出演したほか、館長(吉田秀和)も録画出演しました。
はじめから持ち時間 2分という局からの指定を受けた吉田は、以下に提示したような談話をいたしました。
「水戸芸術館のことを皆さんに知っていただく機会ができて、とても嬉しく思います。
水戸芸術館は、創立以来、かなり高い成果を上げてきました。
それは水戸市民の方々にも正しく評価されているんじゃないでしょうか。
去年ある人が、「水戸芸術館ができて、水戸の芸術的文化的状況が向上したと思いますか?」というアンケートをしました。
そうしたら、「そうだ、"Yes!"」という答えが、実に 74.12%にのぼりました。
これは、あだやおろそかな数字ではありません。
評価が高い理由は簡単です。市民にいいものを提供しているからです。
いいものとは何か。芸術の場合、料理と似ているのでそれに例えて言うと、いい材料を仕込んで、手間ひまを惜しまずに丁寧に作ることにつきます。
例えば、水戸室内管弦楽団は、一つの演奏会のために 5日間たっぷりリハーサルをします。それも本番と同じホールで。
これは音楽家の理想です。しかし日本ではそれができるところは限られている。
でも、芸術館ではそれが可能なんです。館は年に50〜60回の演奏会をします。
その1回1回に、何日もリハーサルをやる。全部で何日必要となるか。それは私が言わなくてもわかるでしょう。
しかも、開催される演奏会の半分以上、60%近くが水戸市関係の音楽家と音楽を愛する市民のための催しとなっています。
そのほかにホールは、保全その他で万全の状態をいつも維持してなければならない。その全部を、ごく限られた人数の職員が精一杯働いてこなしているのが、この芸術館なのです。こうして、一口で言えば、このホールでは空いた日なんて一日もないのです。
私は以上が、水戸芸術館が日本だけでなくヨーロッパでも高い名声と信頼を得た原因だと思ってます。
この番組をご覧になっている皆さん、ぜひ芸術館にいらっしゃってご自分の目と耳で確かめてください。そうすればわかりますよ。」
以上の話は、2分間をはみ出したので、言い淀みや重複その他で細かな刈り込みがなされ、放送されたものとはわずかな違いがあります。ここでは本来の内容を掲げました。
(3) 番組の終わりのところで、大津の「市民音楽会などにどうぞ皆さん応募してきて下さい。」という発言が放映されていましたが、あの場面では、大津は以下の如き発言をしましたが、その一部が使われただけでした。
「水戸芸術館の運営で大事なことは、市民の皆さんの芸術活動の充実にお役に立つ点にあると思い、そのために、どういう事業をやったらいいのか、関係者一同は知恵を絞ってこれまで一生懸命に努力してきました。
その結果、いまやコンサートホール・劇場とも、催し物の半分以上が市民の皆さんが出演したり参加したりするものになっています。
今回、話題になったコンサートホールでは、「市民音楽会」「茨城の名手・名歌手たち」「地元演奏家の企画する演奏会」や、日本を代表する音楽家を講師に招いての「合唱セミナー」そして「小中学校芸術館コンサート」など、多くの事業を開催してきています。
しかし、これら事業についての広報が行き届いていなかった点もあるかもしれませんので、これまで以上に周知徹底を図りますので、どうぞ皆さん応募してきて下さい。」
(4) 放送のあと27日までに、芸術館にはつぎのような反応がありました。
| 電話 3件
|
芸術館の運営について肯定的な評価 2件
|
否定的な評価 1件
|
| FAX 1件
|
芸術館の運営について肯定的な評価 1件
|
否定的な評価 0件
|
| メール22件
|
芸術館の運営について肯定的な評価18件
|
否定的な評価 4件
|
| 合計26件
|
芸術館の運営について肯定的な評価21件
|
否定的な評価 5件
|
以上の賛否両論をありのままご覧いただきたいのですが、1人1人その承諾か否かをお問い合わせをした結果、公開に同意いただいたものをそのまま全文を掲載いたします。
残念ながら、否定的な意見を寄せられた方は、どういうわけか、全員公開を望まないという返事なので、ここには出てきません。念のため。
*お客さまからいただきましたご意見一覧はこちらです
(5) ご覧のごとく圧倒的な数が芸術館の在り方、従来の業務を肯定的にとらえたもので、特にそれを変更することのないよう希望激励するものが絶対多数です。
したがって、当芸術館と致しましては、番組で館長と局長の話した通りの運営方針を変える必要はないということを改めて確認した次第です。
水戸の市民の皆さんをはじめ、関係各位この問題に関心をお寄せ下さった皆さんは、ご安心の上、これまで通りの水戸芸術館に対するご信頼、ご期待、お願いいたします。
以上
財団の組織や事業内容につきましての情報はこちらに掲載いたしております
上記文中でご報告申し上げました期間後、10月28日以降も続々とご意見をお寄せいただいております。
順次掲載させていただき、このページからお読みいただけるようにいたします。
メールでのご感想・ご意見、いつもありがとうございます。
いただきましたご感想・ご意見メールには、数日中に必ず返信させていただいております。
万一「メールを送ったが返信がない」ということがございましたら、できる限りお調べいたしますので、お手数で恐縮ですが、下記までお問い合わせください。
メール宛先 webstaff@arttowermito.or.jp
TEL 029-227-8111(事務局・小島宛にお願いいたします)
Copyright ©2002
MITO ARTS FOUNDATION. All Rights Reserved.
Mail to: webstaff@arttowermito.or.jp