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ATMアンサンブル第17回演奏会
-- 20世紀の夕べの祈り --

造る力も、壊す力も、かつてないほど大きくなった20世紀という時代。 だがそれを制御する力があったかといえば、定かではない。 繁栄の陰で、無数の涙が流れ、怒りが嵐のように吹き荒れた。 それでも人は生を信じ、困難な100年を生きぬいた。

園田高弘とATMアンサンブル、3度目の共演の核をなすのは20世紀のマスターピース2曲。 それは、痛みに満ちた時代にひとびとが捧げた、美しすぎる音楽の祈り。 ポーランドのグレツキの音楽は、夕暮れの大気の中どこからか聞こえてくる、名も知れぬ民衆の宗教歌のよう。 その比類ない力がポピュラー音楽の聴き手の心もとらえ、<嘆きの歌のシンフォニー>がヒット・チャートをにぎわし熱狂的に受け入れられたことは、記憶に新しい。 そして、ショスタコーヴィチ。抑圧と闘いつづけた作曲家が第2次大戦前夜に書き上げたピアノ五重奏曲には、どんな圧力でも封じることができない、人間の喜怒哀楽がぎっしりと詰まっている。 これら2曲と組みあわされたのは、バッハ。 神の高みを仰ぎみる未完の<フーガの技法>が、受難曲を思わせる痛切なパトスに満たされたソナタが、彼ら20世紀の音楽家たちのことばを背後からささえる。

祈りと希望がおりなす4曲のドラマ。 かつてひとびとの心を癒したこれらの音楽は、今わたしたちに未来へと進む道をさししめす。

園田高弘とATMアンサンブルが奏でる、わたしたちの時代のクラシックス。


2002年2月10日(日)18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
料金:A席3,500円・B席2,500円
ペアチケット(A席50組限定):6,000円 *芸術館のみの発売となります。完売御礼
チケット発売:2001年12月2日(日)
友の会先行予約受付開始:2001年11月29日(木)

ピアノ:園田高弘(ゲスト)
ヴァイオリン:原田幸一郎、加藤知子、小林美恵
ヴィオラ:豊嶋泰嗣
チェロ:毛利伯郎、上村昇


バッハ:<フーガの技法>BWV1080から(原田幸一郎、小林美恵、豊嶋泰嗣、毛利伯郎)
グレツキ:弦楽四重奏曲 第2番 作品64 <幻想曲風に>(原田幸一郎、小林美恵、豊嶋泰嗣、毛利伯郎)
バッハ:ヴァイオリンとクラヴィーアのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV1017(小林美恵、園田高弘)
ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 作品57(園田高弘、加藤知子、原田幸一郎、豊嶋泰嗣、上村 昇)

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協力: ホテル ステノ




園田 高弘

1928年東京生まれ。幼少より父・園田清秀に音感教育を受け、39年からレオ・シロタに師事。 50年に渡欧し、パリでマルグリット・ロンに師事する。

デビュー・リサイタルは48年、日比谷公会堂にて。 54年には来日したカラヤンの指揮でNHK交響楽団と共演。57年には再渡欧し、ベルリンでヘルムート・ロロフのもと研鑚を積む。 59年にはベルリン・フィルの定期公演に出演した。その後もリサイタル、 室内楽、協奏曲の独奏と、国内外での華々しい活躍を続け、 近年では3回目のベートーヴェン・ピアノソナタ全集の録音で話題を呼んだ。これまでにカラヤン、 チェリビダッケ、クリュイタンス、ブロムシュテットなどの指揮者、 ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ドレスデン・シュターツカペレなどのオーケストラ、 室内楽ではボロディン四重奏団、ムジークフェライン四重奏団などと共演している。 レパートリーはバッハから現代作品まで広く、確実な技巧と的確な様式感にもとづく解釈で評価が高い。

71年に日本芸術院賞、77年にモービル音楽賞、90年に第2回飛騨古川音楽賞、 96年にレコード・アカデミー賞、97年に第28回サントリー音楽賞を受賞している。 98年には文化功労者に選ばれた。



ATMアンサンブル 第8回碧南演奏会
2002年2月9日(土)18:00開演 会場: 碧南市芸術文化ホール(愛知県)
* プログラムは第17回演奏会と同じ。
* お問い合わせ:0566-48-3731(碧南市芸術文化ホール)



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