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リナルド・アレッサンドリーニ オルガン・リサイタル
オランダ、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ。
新世紀マエストロが描く、
バロック・オルガン・ホロスコープ。
17−18世紀、それはヨーロッパのオルガン音楽がもっともまぶしい光をはなった時代。
それぞれの国や街にオルガンがあり、国境を越えるごとにことばや習慣、
食べ物が異なるように、顔だちや声を個性的にたがえていた。
そして、各国の音楽家たちもまた、それらオルガンに、ふさわしい音楽の命をふきこんだ。指のおもむくままにファンタジーをほとばしらせる、イタリア。
コラールの深い祈りがたちのぼるドイツ。
母国語の鼻母音のような、ふしぎな響きを愛するフランス。
かつて音楽が、風土やひとびとといかに強く結ばれていたか。
バロック・オルガン音楽は、それをわからせてくれる。
オルガニスト、チェンバリスト、指揮者として、エネルギッシュに活躍するイタリアの音楽家、
アレッサンドリーニ。彼のオルガン演奏はまるでひとの声のように感情豊かにうたい、しゃべり、雄弁にたたみかける。
それぞれの国の、時代のことばを知りつくした者のみに許される自由さで、彼はつぎつぎと国境をまたぎ、限りない音楽の宝を、わたしたちにみせてくれる。
ようこそ、バロック・オルガン音楽のきらめく星座へ!
オランダ
スヴェーリンク
硬質な和声と、一度聴いたら忘れられない印象的な旋律。アムステルダムの霧の中に立つ孤高の巨人。
イタリア
フレスコバルディ
サン−ピエトロ教会の天才オルガニスト。その演奏を聴くために、6万人もの人が押しかけたという。
A. & D. スカルラッティ
ナポリ派オペラの巨匠である父。555の鍵盤ソナタで有名な子。
親子の作品を聴きくらべ知る、イタリア鍵盤音楽の系譜。
スペイン
カバリーニェス
暗がりの炎を思わせる不協和音。セルバンテスの、ゴヤの国の、神秘的なパトスのたぎり。
フランス
クープラン
ギャラントで粋なクラヴサン曲だけで、彼の音楽をはかるわけにはいかない。
大伽藍のようなオルガン・ミサから、法悦の響きがふりそそぐ。
ドイツ
J. S. バッハ
バッハの篤い信仰心のエッセンスというべきコラール。同一旋律を用いた3種のコラールと、巨大なコラール・パルティータによって、バッハの深淵にせまる。
リナルド・アレッサンドリーニ オルガン・リサイタル
2001年5月31日(木) 18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館エントランスホール
チケット料金(全席指定):A席3,500円 B席2,500円
チケット発売:3月10日(土)
主催:水戸市芸術振興財団、
朝日新聞社、
イタリア文化会館
協力:株式会社東京エムプラス、
全日本空輸株式会社
プログラム
J. P. スヴェーリンク: <大公の舞踏会>
G.フレスコバルディ: <音楽の花束>から 聖体奉挙のためのトッカータ
A. スカルラッティ: トッカータ
J. カバリーニェス: パッサカーリェ
D. スカルラッティ: ソナタ ロ短調 K.87、ソナタ ハ短調 K.58
F.クープラン: オルガンのための小教区用ミサ曲から グロリア(抜粋)
- プラン・ジュ 地には平和
- クロモルヌによる小フーガ 第2クプレ
- ティエルスによるデュオ 第3クプレ
- 主鍵盤のトランペット, クレロン, ティエルスとポジティフ鍵盤のブルドン, ラリゴのディアログ 第4クプレ
- グラン・ジュによるディアログ 第9で最後のクプレ
J. S. バッハ:
コラール
- いと高きところでは、神にのみ栄光あれ BWV711
- いと高きところでは、神にのみ栄光あれ BWV717
- いと高きところでは、神にのみ栄光あれ BWV675
コラール・パルティータ <おお神よ、汝まことなる神よ> BWV767
*プログラム詳細
*プログラム・ノート
*美山良夫「オルガンの万華鏡と迷宮」
リナルド・アレッサンドリーニ Rinaldo Alessandrini
1960年ローマ生まれ。少年時代にピアノを習い、7歳にして<平均律クラヴィーア曲集>を学び、
青年時代は合唱団で歌っていた。鍵盤奏者(オルガン、チェンバロ、フォルテピアノ)としては一時期トン・コープマンに師事していたが、
ほとんど独学でイタリア音楽の知識と演奏技術をマスター。そしてあくなき好奇心によって、
16-18世紀の作品を数多く発掘・蘇演している。
88年のデビュー・ソロCD「ストラーチェ作品集」、続くフレスコバルディの〈音楽の花束〉は絶賛を受け、数多くの賞を獲得。
また、16-17世紀のイタリア鍵盤音楽を集成した3枚のCD「イタリア音楽の150年」は初期イタリアの知られざる音楽家たちの革新的な作品にスポットをあて、高く評価された。
その後も、イタリアのみならず各国のバロック音楽に名演を聴かせ、近作のバッハ・アルバム「イタリア様式のバッハ」も斬新な解釈で話題を呼んでいる。
アレッサンドリーニはまた、1984年に声楽と器楽からなるアンサンブル、「コンチェルト・イタリアーノ」を結成し、その指揮者として活躍している。
モンテヴェルディ、マレンツィオ、ジェズアルド、ヴィヴァルディなどの声楽曲の演奏は、精度の高さと古典イタリア語の美しい発音、ダイナミックな感情表現により、
ルネサンスからバロック期にかけてのイタリア声楽音楽の演奏史を完全に塗り替えてしまった。
その衝撃の大きさは、彼らの録音がすでに70あまりの賞の受賞またはノミネートに輝いていることからも明らかだ。
アレッサンドリーニは近年はオペラやオーケストラの指揮者としても引く手あまたで、
ウェールズ・ナショナル・オペラ(モンテヴェルディ:<ポッペアの戴冠>、モーツァルト:<フィガロの結婚>)、フランクフルト・オペラ・ハウス(<ポッペアの戴冠>)、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、
イタリア国営放送交響楽団などを指揮している。21世紀のマエストロ、アレッサンドリーニの挑戦はまだ始まったばかりである。
なお水戸芸術館には、1994年、ビオンディ&エウローパ・ガランテの演奏会でチェンバロ奏者として出演している。
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