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アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳 ―バッハ家の音楽による語らい―
[企画:若杉弘]
日時:1999年1月24日(日) 13:30開場・14:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
料金:A席 3,000円、B席 2,000円
企画:若杉弘
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
出演
小林 道夫(チェンバロ)
菅 英三子(ソプラノ)
原田 茂生(バリトン)
長野 羊奈子(朗読)
若杉 弘(司会)
プログラム
アリア<御身ともにあれば>(シュテルツェル作曲)
フランス組曲 第5番 ト長調(バッハ作曲)
メヌエット(ペツォルト作曲)
ロンドー(クープラン作曲)
カンタータ<我は満ち足れり>(バッハ作曲) より
その他
音楽は、けっして職業音楽家だけのものではありません。
みずからが歌い、楽器を奏でることを忘れてしまっては、音楽の愉しみは半減してしまいます。
大作曲家J.S.バッハの家庭もまた、みずから「音楽する」愉しみにあふれていました。
父親が宮廷であるいは教会で職業音楽家としての務めを果たすかたわら、家庭には、愛妻アンナ・マグダレーナやこどもたちが歌い、
弾いて愉しむための音楽がありました。
ピアノを習った方ならきっと弾いたことのある有名な「メヌエット」、
あるいは名曲「ゴルドベルク変奏曲」のアリア、フランス組曲第5番などもここに含まれています。
それらは「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」と呼ばれる2冊の楽譜に収められ、
今日にいきる私たちに家庭音楽の素晴らしさを伝えてくれるのです。
さらに、この演奏会にはもうひとつの工夫が仕組まれています。
アンナ・マグダレーナの著作として伝えられる「アンナ・マグダレーナ・バッハの小さな記録」(邦訳「バッハの思い出」講談社刊)には、
彼女がバッハに初めて会って胸をときめかせたときのことから、大作曲家の妻としての生活、そしてバッハの死を看取るまで、二人と家庭に起きたあらゆることが述べられています。演奏会では、この本で伝えられる貴重な証言やエピソードを演奏と演奏のあいだにはさみながら、バッハ家の生活を生き生きと再現していきます。
小林 道夫(こばやし みちお)
東京芸術大学楽理科卒業。ドイツ・デトモルト音楽大学に留学。
1965年の帰国ののちはアンサンブル・ピアニスト、チェンバロ奏者、
フォルテ・ピアノ奏者の第一人者として幅広い活躍をしている。
これまでに、D.F.=ディースカウ、E.ヘフリガー(声楽)、
J.=P.ランパル、A.ニコレ(フルート)、P.ダム(ホルン)、
P.フルニエ(チェロ)、スーク(ヴァイオリン)といった世界的音楽家と共演し、
ジェラルド・ムーアに比肩する伴奏家としての地位を築いた。
一方、バロック音楽や古典派音楽の研究にも成果はめざましい。
70年第1回サントリー音楽賞、72年ザルツブルク国際財団モーツァルト記念メダル、
79年モービル音楽賞を受賞。86年から98年まで国立音楽大学大学院教授を務め、
現在は東京芸術大学客員教授として後進の指導にもあたっている。
菅 英三子(すが えみこ)
京都市芸術大学、ウィーン国立音楽大学を首席で卒業。
佐々木茂子、木下武久、小室彰子、長谷川美津子、R.ハンスマン、M.テムメ、
R.オルトナー、W.モーアに師事。
1991年、現プラハ国立歌劇場のモーツァルト<後宮からの誘拐>でオペラ・デビュー以来、
同歌劇場、ブルノ国立歌劇場、バートヘルスフェルト夏季音楽祭、ガルス夏季音楽祭、
米国フロリダ・パームビーチ・オペラ、愛知芸術劇場、藤沢市民オペラなどでのオペラ公演、
フランクフルト放送交響楽団ほかのオーケストラとの共演、
リサイタル活動等国内外でめざましい活躍を続けている。
97年には米国デビューも果たして絶賛を浴びた。来シーズンの出演も約束されている。
今年はオペラ「信濃の国<善光寺物語>」、モーツァルト<魔笛>(新国立劇場)に出演した。
CDは「プリマ」がリリースされている。
これまでに 稲畑・中原賞、オーストリア共和国学術褒賞、ザルツブルク市音楽奨励賞、
フランシスコ・ビニャス国際声楽コンクール・コロラトゥーラ・ソプラノ賞、
バートヘルスフェルト夏季音楽祭オルフェウス賞、アルフレード・クラウス国際声楽コンクール第2位、
国際新進オペラ歌手コンクール第1位、藤沢オペラ・コンクール第1位および福永陽一郎賞、
出光音楽賞、青山音楽賞、芸術祭賞新人賞、新日鐵音楽賞等多数の栄誉に輝く。
水戸芸術館には、「オペラの花束をあなたへXI 《オペラ・ガラ・コンサート》」(98年4月)に出演している。
原田 茂生(はらだ しげお)
京都大学工学部を経て東京芸術大学音楽科卒業。
伊藤武雄、矢田部勁吉、中山悌一に師事。
1960年、同大学卒業。旧西ドイツ政府給費奨学生としてミュンヘン大学、
ベルリン音楽大学で学び、65年同大学卒業。
その年の秋からプフォルツハイム歌劇場のバリトン歌手として専属契約。
<セヴィーリャの理髪師>のフィガロでデビュー、その後、
<コシ・ファントゥッテ>のグリエルモ、<ランメルムーアのルチア>エンリーコ、
<ドン・パスクワーレ>のマラテスタ、
<ウィンザーの陽気な女房たち>のフルート等で出演。
69年帰国後は、二期会、東京室内歌劇場、日本オペラ協会、
東京オペラ・プロデュース等、諸団体オペラ公演に数多く出演。
各オーケストラとはベートーヴェン<第9交響曲>、
フォーレ<レクイエム>、ブラームス<ドイツ・レクイエム>、
マーラー<さすらう若人の歌>等の独唱者として共演。
また、特にドイツ歌曲のスペシャリストとして定評があり、
シューベルト、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、
リヒャルト・シュトラウス等の歌曲で、国内外で多くのリサイタルを開いている。
また、近年モーツァルトの歌劇<魔笛>で指揮者・演出家としての活動を始めた。
F.=ディースカウ著「シューベルトの歌曲をたどって」
「シューマンの歌曲をたどって」(白水社)などの訳書、
「シューベルト歌曲選集T、U、V」(教育芸術社)などの楽譜編纂など、
声楽曲の基礎的研究にも力をそそいでいる。
現在東京芸術大学音楽学部教授。
長野羊奈子(ながの よなこ)
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。1958年、旧西ドイツ政府給費留学生としてベルリン国立音楽大学に留学。
畑中良輔、ヘルベルト・フラウアー、田中路子に師事。
日本人として初めてベルリン・ドイツ・オペラの正団員となり、
<フィガロの結婚>のケルビーノ、<蝶々夫人>のスズキなどで活躍。
65年帰国後、新ウィーン楽派の歌曲による独唱会により、芸術祭大賞。
その優れた歌唱力と舞台上の際だった存在感により、オペラ、リート、
オラトリオ歌手として確固たる地位を築いた。
東京芸術大学音楽学部講師を経て、現在は桐朋学園大学客員教授。
二期会会員。
水戸芸術館の企画では、1995年5月の初演以来すでに全国で12公演を数える音楽物語「ぞうのババール」、
「オペラの花束をあなたへ-IX ヴェルディ:歌劇 <リゴレット>ハイライト」(96年4月)で表現力豊かなナレーションを聴かせている。
若杉 弘(わかすぎ ひろし)
東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。
卒業と同時にNHK交響楽団指揮研究員になり、そのご読売日本交響楽団指揮者、
ケルン放送交響楽団首席指揮者、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督、
ドレスデン国立歌劇場およびシュターツカペレ常任指揮者、
チューリヒ・トーンハレ協会芸術総監督・同管弦楽団首席指揮者、
東京都交響楽団音楽監督・首席指揮者を経て現在はNHK交響楽団正指揮者。
これまでに芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞、朝日賞、毎日芸術賞、
サントリー音楽賞、NHK交響楽団有馬賞ほかを受賞している。
日本芸術院会員。
水戸芸術館には開館前から音楽部門企画運営委員として関わり、
水戸室内管弦楽団の第3回定期演奏会(1990年11月)、第26回定期演奏会(96年6月)、
第30回定期演奏会(97年6月)で指揮し、新鮮な選曲と解釈で聴衆を魅了した。
さらに「メシアンの肖像」(93年6月)、「小さな聴き手のためのコンサート4」(94年6月)で企画・司会を担当するほか、
「茨城の名手・名歌手たち」の審査委員も務めている。
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