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いにしえと今とをつなぐ、パンの笛の物語。

神話の時代、牧羊神(パン)は、自らの求愛を拒んで葦に姿を変じた精霊シランクスのことを嘆き悲しみ、その葦で横笛をつくったという。 この神代の物語を受けつぐかのように、ひとは樹々の幹や金属の中にひそむ生命をフルートという楽器に封じこめ、喜びや悲しみを歌いつづけてきた。 黄楊、黒檀、紫檀、銀...長い時の流れの中、さまざまな素材から数多くの美しい笛がつくられ、歴史の帳のむこうへと消えていった。 そしてわたしたちの時代、幸運にも生き残った数すくない笛たちが、ひとりのフルーティストによって、ふたたび生命をふきこまれ歌いはじめる。
そのフルーティストの名は、有田正広。

ルネサンスから現代におよぶフルート音楽の数々を、それぞれの時代の楽器で演奏するという夢。 有田正広はその夢を、鍵盤楽器奏者有田千代子と共にCD『パンの笛』を通じて現実のものとした。 だが、コンサートでは複数の鍵盤楽器を揃えることの困難さゆえ、無伴奏作品がプログラムの中心となっていた。
しかし水戸芸術館のリサイタルでは、チェンバロ、1836年製プレイエル・ピアノ、現代ピアノの3台の鍵盤楽器を用意。 フルートと鍵盤楽器の多種多様の組み合わせにより、『パンの笛』の世界が完全に姿をあらわす。 さらに、プレイエル・ピアノによるショパン演奏も加えた、文字通りの「スペシャル・エディション」。 またCDではまだ手がけられていなかったプーランクや武満徹の作品も登場し、もはや「オリジナル楽器奏者」の枠をとうに超えたフルーティスト有田正広の新しい境地が示される。

そしてわたしたちは知るだろう、パンの笛が過去をいつくしみ嘆くだけでなく、未来への希望をも歌うことができるということを。



有田正広 フルートリサイタル "パンの笛" スペシャル・エディション

2002年1月26日(土)18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
料金(全席指定):A席3,500円 B席2,500円
チケット発売:2001年11月10日(土)
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
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・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990

出演:有田正広(フルート)、有田千代子(チェンバロ、プレイエル・ピアノ、ピアノ)



プログラム
ヤコプ・ファン・エイク:<笛の楽園> より ダフネがもっとも美しい乙女だったとき/我が麗しのアマリッリ
フルート:M.メルセンヌ(フランス)が1630年頃に考案したモデルに基づき2001年G.タルディーノ(ローマ)が製作 ピッチ:a'≒440Hz

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
フルート:J.デンナー(ニュルンベルク)が1720年頃に製作したオリジナルに基づき1993年R.トゥッツ(インスブルック)が製作 ピッチ:a'≒405Hz
チェンバロ:18世紀フランス様式、1984年佐藤裕一(茨城)製作
*佐藤裕一氏のサイトhttp://www05.u-page.so-net.ne.jp/wa2/ys-clav4/index.htm

アウグスト・エーベルハルト・ミュラー:モーツァルトのピアノ協奏曲の主題による変奏曲 ト長調
フルート:クリスティアン・ヴィルヘルム・リーベル(ドレスデン)が1830年頃に製作したモデルに基づき1998年R.トゥッツ(インスブルック)が製作

-- 休憩 --

フリデリク・フランチシェク・ショパン:マズルカ 第13番 イ短調 作品17の4
ピアノ:C.プレイエル(パリ)1836年製

ジャン―ルイ・テュルー:グラン・ソロ 第13番 イ短調 作品96
フルート:J-L.テュルー(パリ)1840年頃製作 "完璧フルート" ピッチ a'≒437Hz
ピアノ:C.プレイエル(パリ)1836年製作

ローベルト・シューマン:3つのロマンス 作品94
フルート:L.ロット(パリ)1873年製作 "1832年ベーム・システム・フルート" #1963 ピッチ a'≒437Hz
ピアノ:C.プレイエル(パリ)1836年製作

武満徹:エア
フルート:村松(所沢)1999年製作、SRモデル ピッチ a'≒442Hz

フランシス・プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
フルート:A.ボンヌヴィユ(パリ)1877年製作、#678 ピッチ a'≒440Hz
ピアノ:S.エラール(パリ)1895年製作



有田 正広(フルート)MASAHIRO ARITA

1972年、桐朋学園大学を首席で卒業。同年、第40回NHK・毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)で第1位を獲得。 翌年、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。 1974年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。 1975年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位となる。 77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。 帰国後もフランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」のヨーロッパ・ツアーや、クイケン兄弟との共演、トレヴァー・ピノック指揮「イングリッシュ・コンサート」の日本公演にソリストとして招かれるなど、内外の名手たちとも盛んに共演。 85年に発表されたレコード『ドイツ・バロックのフルート音楽』でレコード・アカデミー賞の2部門と文化庁芸術作品賞を受賞。 89年には「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成。 指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。また、リサイタルや意欲的なプログラムの室内楽シリーズなど、フルート奏者としての活動もめざましい。 99年にはトレヴァー・ピノック、レイチェル・ポジャー等との室内楽による日本ツアーで好評を博し、2001年秋に再度同じメンバーで公演を行う。 90年サントリー音楽賞受賞。 最近は、それぞれの作曲家の時代のフルート数本を吹き分ける無伴奏リサイタル(99年10月に同じコンセプトによるCD『パンの笛』もリリースされ、文化庁芸術祭優秀賞を受賞)など、世界的な奏者にふさわしい特筆すべき活動を数多く行なっている。
現在、昭和音楽大学教授、桐朋学園大学古楽器科講師。


有田 千代子(チェンバロ、1836年製プレイエル・ピアノ、ピアノ)CHIYOKO ARITA

仙台に生まれる。母親の手ほどきで3歳よりピアノを学び、のち伊藤昌子、瀬戸堯子に師事する。 桐朋学園大学に入学、ピアノを井口秋子に、チェンバロを鍋島元子に、室内楽を斎藤秀雄について学ぶ。 1972年同大学を卒業後、ベルギーのモンス王立音楽院に留学、チェンバロをロベール・コーネンに、ソロと室内楽をヴィーラント・クイケンについて研鑚をつむ。 74年に栄誉賞つきプルミエ・プリを得て卒業。さらに77年には最高栄誉賞つきハイ・ディプロマを授与された。 帰国後は日本を代表するチェンバロ奏者としてソロにアンサンブルに活躍、かたわら国立音楽大学、桐朋学園大学で講師をつとめる。
東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ・メンバー。



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