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水戸室内管弦楽団第47回定期演奏会
ライナー・クスマウルへのインタビュー
-- 1998年に、水戸室内管弦楽団と共演されていますが、その時の印象をお聞かせください。
クスマウル(以下 K): 水戸室内管弦楽団は、日本の有名なソリストと室内楽奏者の集まりで、演奏のレヴェルは最高の弦楽四重奏のような印象を受けています。
-- 今回は、ソリストとしてではなく、ゲスト・コンサートマスターとして参加していただきます。コンサートマスターの役割というのは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
K: コンサートマスターの役目はオーケストラ内(特に弦楽器)の統一をはかることです。
-- ベルリン・フィルなどの大オーケストラと水戸室内室内管弦楽のような小規模のオーケストラとでは、コンサートマスターとして求められるものに、違いは有るのでしょうか。
K: 違いはありません。
-- 今回は、水戸室内管弦楽団の大きな特徴のひとつともなっている指揮者無しの演奏会なので、コンサートマスターが指揮者としての役割の一部を肩代わりするような側面があるように思います。今回の指揮者なしの演奏会では、水戸室内管弦楽団のメンバーたちとどのような形で音楽を作っていこうとお考えですか。
K: 今回の水戸室内管弦楽団との指揮者無しの演奏会では、第一に音楽的なアイデアを与える事が、私の役割であると考えています。これらの作品では、私のこれまでの経験から、オーケストラの為に透明な音色を見つけるように心がけようと思っています。さらにメロディーだけでなく、中声部を浮き出させることに努力しようと思います。
-- 今回のプログラムのねらいについてお聞かせください。
K: ウィーン古典派から初期ロマン派への流れを、お客様に楽しんでいただきたいと思っています。
-- ドイツの音楽の伝統を根本にもつあなたが、今回はドイツ音楽の大家であるベートーヴェン、メンデルスゾーン作品で、水戸室内管弦楽団という日本のオーケストラと共に演奏会を行ないます。水戸室内管弦楽団の演奏は、たとえば、ベルリン・フィルなどドイツのオーケストラとは異なる音楽性を持っているのではと思いますが、この点について、どのようにお考えですか。
K: ドイツのオーケストラと水戸室内管弦楽団とを敢えて区別して捉える必要はないと思います。水戸室内管弦楽団は国際的です。
-- ベルリン・フィルのコンサートマスター時代の印象に残る演奏会にはどのようなものがありましたか。
K: 印象に残る演奏会は沢山ありますが、マルタ・アルゲリッチ女史との演奏会は、とりわけ素晴らしいものでした。
-- 最近のご活動についてお教えください。
K: ソリストとしてオーケストラと共演したり、ソナタ演奏会やベルリン・バロック・ゾリステンのリーダーとしての演奏会を行なっています。また、私にとって、とても大切な役目と考えているのが、教授としてフライブルク音楽大学で若い人たちを育てていくことです。この活動は、多大な労力を要しますが、同時に私自身への励ましにもなっています。
-- 最後に、水戸の聴衆へのメッセージをお願いします。
K: 私たちの演奏を、どこかで以前お聴きになった演奏解釈と比較するのではなく、これらの音楽が、コンサートホールの客席に座った皆さんの目の前のまさにその瞬間に生み出されているのだということを、お感じになりながら、耳を傾けてみてください。
インタビュアー:中村 晃(水戸芸術館音楽部門学芸員)
(訳:ゾフィー・マユコ・フェッター/協力:アスペン)
協賛:
第一製薬株式会社、
(財)げんでん ふれあい茨城財団
協力:
全日本空輸株式会社
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