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水戸室内管弦楽団第48回定期演奏会
トレヴァー・ピノックへのインタビュー


-- 1999年11月のコンサートは素晴らしい反響を呼びました。 マエストロを再び水戸室内管弦楽団の指揮台にお招きでき、大変光栄に思います。 さて、マエストロは前回のコンサート及び水戸室内管弦楽団について、どのようにお感じになりましたか?

ピノック: 前回、水戸室内管弦楽団の優れた音楽家たちとの仕事をおおいに楽しみました。 私たちは共に、いくつかの素晴らしい音楽を作り上げました。


-- 水戸の聴衆及びコンサートホールについてはいかがですか?

ピノック:水戸のホールは、ハイドンやモーツァルトの音楽を演奏するのにとても良い会場だということがわかりました。 聴衆の皆さまは、温かく、友好的で、音楽に対し敏感に反応していました。


-- 前回はハイドン2曲、モーツァルト1曲というプログラムでしたが、今回はオール・モーツァルトです。 プログラミングの意図と、マエストロのモーツァルトに対する思い入れをお聞かせください。

ピノック:非常に対照的な(2曲の)交響曲を選び、素晴らしいアリアを中に挟んで、交響曲を両端に配置しました。 モーツァルトの天才は、彼が生きた時代と同等に今日においても、私たちに強烈に訴えかける音楽を残しました。 その音楽を通して、私たちは言葉を超越した神秘を共有することができるのです。


-- マエストロは、手兵のイングリッシュ・コンサートのようなオリジナル楽器のオーケストラも振れば、私たちの楽団のようなモダン楽器のオーケストラも指揮します。 古い時代の音楽を演奏する際の「楽器」の問題について、マエストロはどのようにお考えですか?

ピノック:音楽は音楽、楽器は楽器、です。


-- 指揮者の中には、オリジナル楽器の奏法をモダン楽器のオーケストラに適用させようとする指揮者もいます。 しかし、前回マエストロが水戸室内管弦楽団を指揮したときには、むしろモダン楽器の美点を生かした、ダイナミックかつニュアンス豊かな演奏を導き出していたように思います。 モダン楽器のオーケストラを演奏するときに意識されていることはありますか?

ピノック:オーケストラはそれぞれ、唯一的な特有のサウンドを響かせる可能性を持っています。 指揮者として私に課せられた仕事は、オーケストラが音楽に奉仕するサウンド -- それは同時にそのオーケストラの真の、自然な声なのです -- を見つけられるよう協力することです。 オーケストラがオリジナル楽器を使っていようと、現代楽器を使っていようと、私はそのオーケストラにとってのベストなサウンドを見つけられるよう努力するだけです。


-- 今回マエストロのご指名で、メゾ・ソプラノのモニカ・バチェッリさんにもご登場いただきます。 ヨーロッパの一流歌劇場で活躍されている歌手と伺っておりますが、マエストロのほうからご紹介いただけますか?

ピノック:モニカ・バチェッリは、オペラ界に登場した新しいスターの一人です。 私は今年はじめに彼女と共演する喜びを得ました。 その結果、私は彼女なら水戸のオーケストラと聴衆の両方に喜んでもらえるに違いないと思い、出演を依頼しました。


-- シェーナとアリア K.505では、マエストロはスタインウェイをお弾きになります。 名チェンバリストでもあるマエストロが、現代のピアノを弾くのはめずらしいことと思いますが。

ピノック:確かに私がスタインウェイのピアノを弾くことは滅多にありません。 が、私はピアノのオブリガートを伴った "どうしてあなたが忘れられるだろうか... " のアリアが大好きなのです。 この機会を逃すわけにはいきません。


-- 最後に、首を長くしてコンサートを待っている水戸の聴衆に向けてメッセージをお願いします。

ピノック:前回の水戸訪問は、私に幸福な感情を残してくれました。 再び水戸に行って、オーケストラ、および友情のこもった聴衆の皆さまに会えますこと、そしてモーツァルトと一緒に素晴らしい時間を過ごせますことを心から楽しみにしています。


-- どうもありがとうございました。


インタビュアー:関根哲也(水戸芸術館音楽部門学芸員)
(協力:梶本音楽事務所)



協賛: 第一製薬株式会社(財)げんでん ふれあい茨城財団

協力: 全日本空輸株式会社




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