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ご投稿第十九号
| 平成15年12月吉日 |
| 皆様方各位 |
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仲津真治です。何かと、お世話になっております。 多事多端の折りながら、季節は冬至の候、寒い中にも、これから、日が少しづつ長くなっていくかと思うと、ほっとするこの頃ですが、如何お過ごしですか。 さて、年の暮れの歳時記と言えば、ベートーベンの第九の演奏です。 俳句の季語ともなっている「第九」ですが、その演奏回数は、年間数百にも及ぶといい、その大半がこの12月に集中します。 各オーケストラが第九を演奏する回数は十数回にも達し、かくして、その練達度は高く、世界最高の第九は日本で聴けると言われます。 また、この第九文化は経済面でも大きく貢献しています。 私自身も、師走の始めに、大阪で一万人の第九に合唱団の一員として取手から参加しました。 このように、数ある第九演奏ですが、さすが、大空の下、屋外で行われると言うのは、やはり珍しいものです。 それが、この休日に茨城県都の水戸で行われ、鑑賞に行って参りました。ちなみに、出入り自由、入場は無料です。 所は、水戸が世界に誇る水戸芸術館の広場で、約四百人の大合唱団が立つ雛壇の舞台がしつらえてありました。 そこへ、しずしずと男声、ついで女声が入場して参りました。 緑の芝生と紺碧の空に映えて、実に美しかったですね。 オーケストラの方はと言えば、これはエレクトーン二台、ピアノ二台、ティンパニー二台のみ、これで、あの七十名余のフル・オーケストレーションと同じ事をやってのけようと言うわけです。 そこへソリスト四名が登場、最後に指揮者の鈴木良朝さんが現れ、演奏が始まりました。 ただし、合唱が歌われる第四楽章からです。 聴き応えがありました。 特にエレクトーンの威力には感服しました。 実に、いろんな楽器の音を出せるのです。 途中、前の道を通りかかった車のクラクションが一度聞こえただけで、後は、演奏に聞き惚れておりました。 鑑賞者は千数百名はいたでしょうか。 快晴で日差しがあるといっても真冬のこと、大半は影になっていますし、結構寒いのです。 建物の二階に上がって見ますと、全景が一段とよく分かり、周りで子供がかけずり回って遊んでいるのが見えました。 そこから、大空と芸術館のタワーを眺めていますと、ある感動がこみ上げてきました。 人類の平和と共存を訴えた詩人シラーと音楽家ベートーベンの思いが、この青空の下、再現されているのです。 屋外で初めて聴く第九は、他にはないものがありました。 いつもは歌う側ですが、聴くことの味わいは、これまた格別のものがあります。 それにしても、音は大きく伝わりました。離れた二階でも十分聞こえました。 ソリストのみならず、合唱団の各所にも多数のマイクが立てられていて、音響の良いラウドスピーカーが四台置かれていました。 これだけやらないと、屋外の騒音には負けてしまうようですね。 終了後、大観衆から拍手が湧きました。ただ、外ですから、割れんばかりの音にはなりません。 指揮者の先生と御挨拶方々、語らいますと、熱く、暑かったようです。 凄い! でも、合唱団の方は、特に女性方は寒かったようですね、 指揮者と違い、体は動かしません。 また、ずうっと歌っている分けではありませんし、白のブラウスで、その上は羽織っていませんでしたから。 あれやこれやと感慨ゆたかな、素晴らしい体験をしました。 締めに、駄作を一首、 「天高く 第九よ響け 果てしなく ここより永久(トワ)に 人を結ばん」 有り難うございました。 良いお年をお迎え頂きますように。 |
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いばらき大使 仲津 真治 株式会社ゼンリン常務取締役 |
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