ACM劇場1998年秋 現代日本戯曲大系 4 太田省吾特集
ご予約は TEL (029)225-3555 で承ります。


「多声が共鳴する現代劇」


太田省吾
撮影: K. Ichikawa

'95年よりスタートした現代日本戯曲大系。
4回目の今年は太田省吾の特集です。
唐十郎、清水邦夫、別役 実らと同世代の太田は、演劇集団「転形劇場」を主宰して、
70年代、80年代の小劇場演劇において、沈黙劇という独特のスタイルをつくりあげ、 数多くの海外公演をおこないました。

現代日本戯曲大系4では、太田を含めた4人の演出家と4つの劇団が、 太田省吾の現代劇を再構成します。期間中、シンポジウム及び「転形劇場」の公演ポスター、 舞台写真等の展示を予定しています。


「水の駅」
撮影: 古館克明
「水の駅―3」演劇事務所
[原作・構成・演出]太田省吾
10月10日(土)19時、11日(日)16時

81年から「駅」を5つ(水→地→風→砂→水2)通りすぎ、今回は6つ目の駅をたどることになる。
この間、公演地も世界の26都市になった。しかし、その地理的な旅として以上に、 この17年という時間の旅は、時代の旅という貌としてあらわれ、 その中でこの「遅いテンポと沈黙」という演劇スタイルが何ものなのかと問われつづける旅だった。
今回の「水の駅-3」は、「水の駅」の最終駅のつもりでつくった。 この演劇スタイルが時代の変化の中でどう生きようとしているかを見ていただきたい。
つぎは、「火の駅」だ。(太田省吾)



「小町風伝」
撮影: 古館克明
「新版・小町風伝」 青年団プロデュース
[原作]太田省吾 [構成・演出]平田オリザ
10月3日(土)19時、4日(日)16時

「小町風伝」をどうやって上演するんですかという質問をよく受ける。 これは「新版」と銘打っているのであるから、まったく新しい作品である。
「小町風伝」というひとつの詩があって、それを原作にして、 「新版・小町風伝」という新しい戯曲を私が書いたと考えていただくと解りやすいかもしれない。
小説や詩を原作・モチーフにした戯曲がいくつもあるように、戯曲をモチーフにした戯曲というのがあってもいいだろう。
「新版・小町風伝」は、そのような試みである。(平田オリザ)



「↑(やじるし)」
撮影: 古館克明
「やじるし」uフィールド
[原作] 太田省吾 [構成・台本] 井上弘久・森屋由紀 [演出] 森屋由紀
10月17日(土)19時

太田氏の同系列の作品「↑(やじるし)」「水の休日」「エレメント」の三作品から再構成したのが、今回の「やじるし」です。
これらの作品は他者の言葉を引用しながら構成されたもので、氏は劇作家というよりは、 言葉のハンター=批評者としてそこにいます。
その言葉は決して戯曲に奉仕するものではなく、俳優の体とともに舞台に置かれている、 したがって俳優は言葉を抱くのでもなく突き放すのでもなく、 自らの意識の触覚で手触りを楽しむかのごとく、身軽に舞台に立てるはずなのです。
「現在」を生きる10人の俳優、その等身大の意識の世界を自由に交差させながら「やじるし」のドラマを紡いでみたい。(森屋由紀)



劇団ACM
「死の薔薇」劇団ACM
[原作]太田省吾 [構成・演出]長谷川裕久
10月31日 (土)19時、11月 1日 (日)16時、
11月7日 (土)19時、8日 (日)16時

私は太田省吾の批評的な言葉が好きである。言葉の世界へ埋没しながら、 それを空間的にどう造形するか、彼の評論を読むとき、考えることはきまってそのことである。 不思議なほど演劇的なのである。
太田省吾の戯曲のなかで、批評的な言葉が充満しているのは「死の薔薇」である。 たしかに、この作品は太田省吾の演劇の分岐点である。 しかし、私にとって、それは優れた評論である。だから、今回は、 「死の薔薇」をテキストに太田省吾の批評を演劇的に造形しようと思う。(長谷川裕久)




入場料
一般¥3,000
団体10名以上¥2,700(水戸芸術館でのみ発売)
中高生¥1,500(水戸芸術館でのみ発売)
*お得な4演目の通し券を 一般¥10,800で発売します。(水戸芸術館でのみ発売)
チケットのご予約はTEL (029)225-3555で承ります。



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