オーディオドラマ版「最貧前線」感想

全国から幅広い年代の皆様から、たくさんの感想をお寄せいただきました。その一部をご紹介させていただきます。

東京都・女性・40代

水戸へ、舞台の方も観に行きました。他の劇場でも何回か観ました。
オーディオドラマ版は、まだ見えない分説明の描写があるので、舞台では気づかない部分に気付かされたり、発見がありました。見習いが今回は中心に話が進められましたが、前田旺志郎さんは、舞台版にも出ていたので、彼の訛った喋り方とテーマソングだけで、「最貧前線」だ!と、思いました。
ほぼ舞台版と同じ内容が聴けて何よりでした。戦争の話ですが、最後「平和でなりよりだなぁ」というのが、心に染みます。本当に現実世界でも、平和で健康であってほしいです。

茨城県・男性・30代

「最貧前線」では,非常時にあって,人間の生きた知恵というものがいかに大切であるかということを再認識させられる。船長が「俺は俺の仕事をする」と言うときに発揮されている心の力が,今求められているのではないか。大日本帝国海軍軍人である艇長の動きは,現代から見てときに滑稽にも感じられるが,新型コロナウイルスという敵を前にして,クジラを潜水艦と錯覚する恐れが誰にもある。いい作品を「観た」と思った。

茨城県・男性・40代

オーディオドラマ最貧前線を楽しく視聴させて頂きました。どんな逆境にも希望を持って、諦めずに自分の生き様を全うする姿に、とても励まされました。
このドラマから、前向きに生きる素晴らしさと、力強さを身に染みて感じ、その生き様がもたらす幸せを、温かく輝かしく感じながら和ませて頂きました。
今、このコロナの最中、収録の為のセッティングも大変だったことでしょう。
とても素敵な作品を、とても有り難く聴かせて頂きました。
ありがとうございました。

青森県・女性・20代

第7話での吉祥丸の大漁旗とこんぴらさんの音楽がかかった時は鳥肌がたちました!頭の中に風景が自然と映し出され私も船に乗っている気分でした!楽しませてもらいました。ありがとうございます。

愛知県・女性・40代

今回、このような素晴らしいオーディオドラマを作成してくださり、スタッフ様、役者さまに感謝を申し上げます。
戦時下で、兵隊が足りないからと徴用された民間人の方達がいたこと、歴史上には決して名前が残らない人たちが戦っていたんだということを、改めて思い知らされました。明日死ぬかもしれない中、それでも生きてやると動く漁師の方たちの生き様が本当にかっこよくて、見習いの目を通して彼らの背中を見ているようでした。
最終話で、緊迫した雰囲気の中、突如青空に上がった大漁旗と金比羅さんの歌に思わず笑ってしまい、「ああこの人たちは最後まで諦めてないんだ」と思いました。もちろん、戦闘時の緊迫した雰囲気とスピード感は聴いていてとても引き込まれ、ハラハラしました。
声だけの物語ではありますが、常に宮崎駿監督のあの絵柄で場面が再生され、月並みな言葉ではありますが、本当に楽しい作品でした。本当にありがとうございました。もし可能であれば、ドラマCDとして発売していただきたいです…難しいかもしれませんが…。

東京都・女性・40代

初日の舞台を観に行き、これはもう一度観たい観なければと思い、結局計4回観に行った舞台でした。2019年に観た舞台でbest1でした。
ラジオドラマの始まりの波の音。それを聞いただけで一気に思いだしました。不思議と舞台の内野さんの船長と山本さんの船長の声質が似ていて、入ってくる情報は耳だけなはずだけれど、実際にどう動いているのか、どんな船なのかと容易に想像できました。
また舞台版では知ることのなかった出発前の家族とのやり取りも、舞台を観た身としては、お得感がありました。そして、配信だけではもったいないと思いました。またひとつ素敵なラジオドラマに出会えた気分です。ありがとうございました。

愛知県・女性・50代

オーディオドラマは初めて聞きました。すごく臨場感があり、目の前に吉兆丸や大漁旗が見えてきました。戦争時に漁船が軍艦になっていた事は初めて知り、はらはらしましたが、無事全員が帰還してホッとしました。劇場版を見れなかったので、今回このような企画はありがたいです。

茨城県・女性・40代

最貧前線は、去年観劇したくてもチケットがすぐに完売してしまった作品でした。今回、このような形で披露していただき感謝です。オーディオドラマ版は、臨場感があり、1話から7話まで一気に視聴してしまいました。映画「コクリコ坂から」「この世界の片隅に」「永遠の0」を連想しました。出演していた安達勇人さんがよかったです。あとは、かなりの茨城弁も。期間限定なので、あと何回か視聴したいと思います。ありがとうございました。

静岡県・男性・50代

毎週の配信を楽しみに拝聴していました。素敵な企画をありがとうございます。
外出が、ままならないこの時期に、とても助かりました。内容は勿論の事、声優さん達の演技、効果音の臨場感にドキドキ、ワクワクしました。自宅にいながらにして、気持ちは海の上に飛んでいました。是非、またこのような企画を希望します

千葉県・女性・50代

以前どこかで耳にした、漁船の人間レーダーってどういうこと?が、最高の答えとなって目(耳)の前に現れた。そもそもラジオドラマをもう何年も聴いていないので、内容を理解できるか不安を感じながらクリックする。海の男たちの人間味溢れる声に安堵し、大漁を喜ぶのもつかの間、あっという間に戦時に連れてゆかれてしまう。この作戦で沈没させられたのは7割を超えたという重い現実。
それをこのドラマは、まるでロバート・ウェストールの「チャス・マッギルの幽霊」※という短編のように、誰かの生命と魂を守り救う、温かい想い溢れる結末を迎える。骨太で力強く、かつハートウォーミングな傑作をどうもありがとうと賛辞を送りたい。
(※チャス・マッギルの幽霊は「ブラッカムの爆撃機」に収録されています)

千葉県・女性・50代

素晴らしかった。船長のセリフ「命を育てるんだ」にシビレました。
「演劇」として観てみたくなりました。ありがとうございました。

神奈川県・男性・60代

さて、『最貧前線』のオーディオドラマとても楽しませていただきました。
ハッピーエンドで良かったです。聞く前はシリアスなストーリーのドラマかと思ってびくびくして聞いてました。 チョット前の映画『Uボート』(ドイツ映画:ペーターゼン監督)のように戦場などでの苦難を乗り越えてようやく母港に戻り、上陸中にイギリスの爆撃を受けて乗組員が全滅するというとても悲しいエンドに気持ちが暗くなったことは、この頃の映画ではとても衝撃的で脳裏に刻み込まれ一生忘れません・・・。
今回の『最貧前線』も爆撃機を撃退し、艇長の『横須賀に帰港する』との号令を聞いた時の兵士達の喜びに、『Uボート』の艦長の『ルーアンに帰港する』の命令でやはり兵士達の狂気のような喜びの場面と重なって、当方も感情が高ぶり、さてこの船の帰港までの成行きはいったいどうなるのだろうかと、ここが一番感動的でハラハラドキドキでしたね。
場面が終戦後に変わり、自分の母港である漁港に無事に戻り、家族たちと生きて今があるのだなと確認できた時には安心しました。平和を実感できたのは嬉しいものです。
この『最貧前線』で『Uボート』のようなエンドは似合わないですよね。
この『最貧前線』の原作者の頭の中には『Uボート』のイメージが多少あり、下敷きにしたのかなとも勝手に感じています(未確認ですが)。あとシリアスな場面でも漁船船長の余裕のセリフにジョークが入り緊張感を上手く抑える演出をされたオーディオドラマとても面白かったです。今日は安心してゆっくり眠れそうです。

埼玉県・女性・20代

昨年劇場で聴いた、かもめの鳴き声や波の音を再び聴くことができ、懐かしい気持ちになりました。情景がありありと浮かび、私も吉祥丸の乗組員になった気持ちで涙しながら聴きました。命の大切さ、単純なことですがとっても胸に沁みました。

愛知県・女性・50代

オーディオ版、最貧前線を聞かせていただきました。昨年観た舞台の色々な光景が脳裏に浮かび、改めて素晴らしい作品だと思いました。この様なご時世ではありますが、是非とも舞台版の最貧前線をまた観たい、多くの方々に観てほしいと思いました。同じキャストでの再演を心待ちにしています!

栃木県・女性・20代

特設監視艇、というものの存在を、このオーディオドラマに出会うまで知りませんでした。私よりも若い世代が徴用され、お国のためにと任務を全うしていたと思うと胸が苦しくなります。平和ボケして穏やかな生活を送っていると、戦争の話題はどうしても避けて通りたくなってしまうものですが、より幸せになるヒントとして大切なことを教えてもらった気がします。素敵な企画をありがとうございました。

神奈川県・女性・20代

私はこのオーディオドラマで「最貧前線」という作品に初めて触れました。他の戦争作品とは一味違った切り口で描かれた本作品。
戦時中、船の徴用という制度があった事さえも知らなかった私は、吉祥丸の乗組員達と同じ目線で話にのめり込んでいきました。細かく丁寧に組み込まれた効果音、表情豊かなキャストの声と壮大なサウンドで表現される世界は視覚で捉えるよりも遥かに広大に感じられました。船が危険な海域に繰り出す不安な気持ちと裏腹に、個性豊かなキャラクターの一人一人の魅力に引き込まれました。
中でも一番好きなシーンは、第5話の見習いと上等水兵のシーンです。吉祥丸で共に過ごす上で深まっていく絆を感じて感動しました! 今は世の中が大変な状況ですが、オーディオドラマの魅力に気づくと同時に、素敵な作品にも出会う事ができました。ありがとうございました!

東京都・女性

昨年、舞台「最貧前線」を観劇した者です。再演を切に願っておりましたので、再び見習いくんに会えて本当に嬉しいです。オーディオドラマを聴くにあたり、舞台の世界観がどのように表現されているのか楽しみにしておりました。
たしかにそこに吉祥丸はありました。時に乗組員の家族となり見送り、時に乗組員となり航海をし、再び家族となり出迎えるが出来ました。そして、音楽や台詞なども舞台と同じものがあり、そのたびに情景を思い出していました。お毛伝いもそのままで笑ってしまいました。舞台では描ききれなかったであろう細かい部分を今回知ることができ、オーディオドラマを楽しむことで、舞台のシーンの背景を再び楽しむことが出来るという2倍の楽しみ方がありました。ありがとうございました。
今こんな時だからこそ「生きねばなんね」の言葉は必要と思います。パワーをもらえる作品です。どうか舞台版、オーディオドラマ版共に円盤化されますことを心より願っております。最後に、スタッフの皆様のご健康をお祈り致しております。

三重県・男性・40代

キャストの方のツイッターでこの企画を知りました。宮崎駿さんの雑想ノートはずいぶん前に読んだことはありますが、最貧前線のことはすっかり忘れていました。
音響調整も抜群で、まるで目の前で演技されているかのような臨場感でした。脚本も戦争モノにありがちな緊張感のあるものではなく、時にはコミカルで笑わせたり、なぜ吉祥丸が戦地にいるのかわからなくなるくらい。ラストもハッピーエンドで終わってホッとしました。収録も大変だったでしょうし、無料で配信されるなんてもったいない。お金を払ってでも聞きたいと思いました。
感染症が落ち着いたら、ぜひ演劇も観に行きたいと思いますので頑張ってください!

兵庫県・女性

オーディオドラマ最貧前線、拝聴できてとても嬉しかったです。素晴らしかった!本当にありがとうございました。
第1話の始まりからあのオープニング曲。舞台で拝見した吉祥丸と乗組員たちがすぐに蘇りました。オーディオ作品は舞台作品より登場人物も少し違っていたのですが、台詞やストーリー展開など重なる部分も多く、新たな展開部分も併せて非常に楽しませて頂きました。舞台と同じく前田旺志郎君演じる見習いの目線で描かれていたり、ラムネのお話や、無線士との心温まるやりとりのシーンをまた聴けてとても嬉しかったです。
オーディオドラマとして拝聴しながらも、舞台の吉祥丸が容易に想像できました。戦闘機と対峙するシーンは、乗組員の気迫が伝わり音響の迫力も凄かったです!やはりオーディオドラマの醍醐味ですね。
舞台でも同じ台詞がありました船長の言葉。『海がつながっているように命もつながっていく』のだと。生きぬいて『命を育む』ことが、今も広い海のどこかに眠る人達のご遺志でもあるのだと胸に響きました。あきらめずに生きることの尊さ、平和を守っていくべきなんだという宮崎駿さんのメッセージ、そして脚本家の井上さんはじめキャスト、スタッフの方々の想いを強く受け止めました。本当に素晴らしかったです。
オーディオ版で使われたエンディング曲は、優しく素敵な曲でしたね。この曲私も大好きです。最貧前線の作品が円盤化されることを期待しておりますが、またいつの日か舞台の再演や映像化をして頂けると嬉しいです。このような大変な時に、素晴らしい作品を届けていただきありがとうございました。これからも演劇の持つ力に期待しております。

東京都・女性・31代

コロナで先が見えず、試行錯誤や変化をし続ける中で、私は疲れ切ってしまいました。これまで「やりがい」と感じていたことができない状況で、「何のために生きるのか。人生で大切なものって何だろう」と漠然と考えている時に、Facebookの投稿からこの企画を知り、ホームページにあった趣意に感銘を受けて、聴き始めました。
吉祥丸の乗組員たちは、ある意味で今の私たちと同じように、突如、抗うことのできない大きな力によって日常から非日常に向かわされた一介の庶民たちでした。それでも明るく前向きに、もてる技術や経験を生かして任務に当たる。その姿に、人としての強さとしなやかさを見ました。かしらのように、機転と愛情に満ちた判断を、そして、何があっても「生きる」こと、「生かす」ことを選びたいと感じました。あの艇長や2人の水兵も、きっと同じような思いを抱いたのではないかと想像します。
出演者、スタッフの皆様も大変な中、取り組んでくださったと思います。すばらしい作品をありがとうございました。私のふるさと茨城から発信されたことにも誇りを感じます。

東京都・女性・30代

オーディオドラマ『最貧前線』、全パート公開後に一気に聞かせていただきました。昨年上演された舞台版は、初日の横浜、9月の上田と10月の神戸、そして千秋楽の大和と、吉祥丸とその乗組員の皆さんを追って各地の会場で観賞しました。本拠地の水戸公演はチケットが取れずでしたが、会場の規模感や座る場所によっても違った感じ方や気付きがあり、毎回新鮮な気持ちで航海の一員になっていました。
今回のオーディオドラマでは、舞台では描かれなかった船員の家族とのやり取りや、吉祥丸が監視船として海に出るまでにどのような準備が行われたのかなど、細やかな部分まで描かれていたため、舞台版の思い出と重ね合わせながら、より深く物語の世界観に浸ることができました。
水戸芸術館でのイベントは、県をまたぐ移動となってしまうため参加を控えさせていただきますが、このような状況下でまだ作品を知らなかった方々を含め、沢山の方に届くように企画の声を上げてくださった方々に厚くお礼申し上げます。今後、演劇等の文化活動がどのようになるか大変な状況かと思いますが、これからも応援させていただきたいと考えています。新しい生活様式の中でもしっかりと「生きていくこと」を大切にしていきたいです。ありがとうございました!!

茨城県・男性・20代

このコロナ禍で大変な時期に僕らを勇気づける作品を本当にありがとうございました!
毎回の配信がとても楽しみになっていました!
これからも舞台など楽しみにさせていただきます!