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【重要なお知らせ】

現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY

  • 企画展

山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ

2015年2月21日[土]〜2015年5月17日[日] 9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)

前に下がる 下を仰ぐ 2014 
紙に鉛筆、ペン、水彩、墨 36.6 x 28.9 cm
©YAMAGUCHI Akira,Courtesy Mizuma Art Gallery

 山口は、1969年に東京都で生まれ、群馬県桐生市で育ちました。東京藝術大学へ入学し、1994年同大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、1996年同大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程を修了しています。
 馬を模ったバイクに武士を乗せたり、超高層ビルと古い日本家屋を組み合わせたりするなど、彼の作品は自由でユーモラスな発想で描かれていますが、たんなるお笑いや底の浅い思いつきで終わることなく、美術や歴史に対する批判精神にあふれており、その造詣の深さから、2013年には『ヘンな日本美術史』で第12回小林秀雄賞を受賞しています。
 書籍の装丁や広告、パブリックアートも数多く手掛け、2012年には平等院にある養林庵書院に襖絵が奉納されました。また2001年に岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞しました。
 今回の個展「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」も、この変わったタイトル自体が彼の人生観、芸術観を表した諧謔味にあふれたものとなっています。いろいろなプロポーションのギャラリーが縦に連なるという当館の特性を生かし、順路に沿って歩いて行くと一部屋ごとに作品世界が展開してゆくように展示が構成されます。作家の思考過程を覗くようなつもりで会場を散策しながら、現代と過去、現実と非日常が混然となった山口ワールドをご体験ください。

【見どころ】
○ 小路のような通路を通って、大画面作品から、
作品制作の「種」となっているようなものが集められた部屋まで散策。
○ 通路の途中にちょっとした仕掛け。
○ 《忘れじの電柱》を、初発表の時とは違う展示方法、角度で鑑賞。
○ 大作《続・無残ノ介》を、50mの展示室を生かして一気に展示。
○ 出口にも新作のインスタレーションが。

開催情報

会場

水戸芸術館 現代美術ギャラリー

開催日

2015年2月21日[土]〜2015年5月17日[日]

開催時間

9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)

休館日

月曜日 ※ただし5月4日(月・祝)は開館

入場料

一般800円、前売り・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
【一年間有効フリーパス】
「ハイティーンパス」(15歳以上20歳未満 ):1,000円
・「おとなのパス」(20歳以上):2,500円

お知らせ

本展カタログは青幻舎より2015年4月下旬より全国書店で発売
4月19日より当館で先行販売予定

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

山口晃 プロフィール

撮影:松蔭浩之


1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。2001年第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞。2013年自著『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞。
時空が混在し、古今東西様々な事象や風俗が、卓越した画力によって描き込まれた都市鳥瞰図・合戦図などが代表作。観客を飽きさせないユーモアとシニカルさを織り交ぜた作風も特徴のひとつ。絵画のみならず立体、漫画、また「山愚痴屋澱エンナーレ」と名付けた一人国際展のインスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。
五木寛之氏による新聞小説「親鸞」「親鸞 激動篇」「親鸞 完結篇」の挿画を通算3年間担当する。また2012年には平等院養林庵書院に襖絵を奉納。
主な展覧会に、07年二人展「アートで候。会田誠 山口晃展」(上野の森美術館)、11年「Bye Bye Kitty!!!」展(ジャパンソサエティ、NY)、12年個展「望郷TOKIORE(I)MIX」(銀座メゾンエルメス フォーラム、東京)、13年個展「山口晃展 画業ほぼ総覧—お絵描きから現在まで」(群馬県立館林美術館)
近著に『山口晃大画面作品集』(青幻舎)、『すゞしろ日記 弐』(羽鳥書店)、『日本建築集中講義』(藤森照信・山口晃 共著、淡交社)

画像図版

ポスター用描きおろし原画「続・無残ノ介」 2007 紙にペン、墨、水彩 
51.7 x 73.5 cm 撮影:宮島径 
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

無残ノ介(部分) 2004 
カンヴァスに油彩、水彩
65 x 320 cm 個人蔵 撮影:宮島径
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

子の字引留行形柱 2010
紙にペン、水彩
35 x 24 cm 個人蔵
撮影:宮島径
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

忘れじの電柱 2012 
インスタレーション
(既存の柱を使用した電柱) ミクストメディア 
サイズ可変
Work created with the support of Fondation d’entreprise Hermès
© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

Tokio山水(東京圖 2012)/部分 2012 キャンバスに墨 四曲一双 
各162 x 342cm
Work created with the support of Fondation d’entreprise Hermès
© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

Tokio山水(東京圖 2012) 2012 
キャンバスに墨 四曲一双 
各162 x 342cm
Work created with the support of Fondation d’entreprise Hermès
© Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

Tokio山水(東京圖 2012)/部分 2012 キャンバスに墨 四曲一双 
各162 x 342cm
Work created with the support of Fondation d’entreprise Hermès 
撮影:木奥恵三
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

九相圖 2003
カンヴァスに油彩
73 x 244 cm 高橋コレクション蔵
撮影:木奥恵三
© YAMAGUCHI Akira, Courtesy Mizuma Art Gallery

関連プログラム