物 語
いろんなことから逃げてばかりいた父親。ある日、父親は息子のカバンにひどい落書きをされた教科書を見つけ、息子がいじめられていることにようやく気付く。この事実とどう向き合っていいかわからない。そんな中、幼馴染であこがれの「よっちゃん」が自衛隊で命の危険にさらされながらも頑張っている姿を目にしたり、偶然サバイバルナイフを手に入れたことから少しずつ心に変化が訪れる。やがて父親は少しずつ息子と向かい合い始める・・・。
傷ついた親子の愛と再生の物語。
キャスト

近藤芳正こんどう・よしまさ
「ナイフ」の父親をいつか演じたい!
ずっと思い続けていました!
近藤芳正Solo act「ナイフ」リベンジ上演に向けて近藤芳正からのメッセージ
今の世の中だから観てほしい。
人間って弱い存在だと思うんです。だから人によっては、弱みをみせないとか他人を攻撃してみたりする。そんな弱い人間を重松さんは優しい目線で描いてくださっている。「ナイフ」も自分に自信のないダメおやじが、息子のいじめをきっかけに露店で手に入れたちっちゃなナイフを手に入れたことで、とてもくだらないんだけど勇気が出て自分を変えようとする話なんですよね。
何かをやろう、自分を変えようと挑戦してみる。挑戦した結果、成功はしないけれど、だけど挑戦する前と後では確実に見える景色が違うと思うんです。必ずしも成功することが結果じゃない。挑戦することで一歩前に進める。
世界が一瞬にして変化し始めて、「ナイフ」ももしかしたら中止になるのかなと覚悟はしてましたけれど、実際中止を聞かされた時は、身体がガクッとなりました。人生そう経験できることではないです。だけど、マイナスに捉えているばかりでも仕方がない。津川雅彦さんが生前よく口にしていた「起こったことが正解」この言葉を繰り返し繰り返し思い出しています。
そして、これまで当たり前に観劇していたことが、とてつもなく贅沢で豊かで素晴らしいことだったということを改めて痛感しました。
一人芝居は、もちろん大変です。身体が動くほうじゃないし器用ではない人間のこんな僕が、近藤芳正しかできない舞台をやります。「ナイフ」の親父も闘っている、近藤もひとり芝居と闘います。
この僕の挑戦を、見届けてほしいと思います。
愛知県出身。東京サンシャインボーイズに欠かせぬ客演俳優として脚光を浴び、現在はテレビ・映画・舞台と活躍。あらゆる役に深く踏み込む演技力と表現力に定評がある。2001年には自身がプロデュースする“劇団♬ダンダンブエノ”を立ち上げる。’09年からは劇団♬ダンダンブエノから派生したソロ活動として“バンダ・ラ・コンちゃん”あらため“ラ コンチャン”を始動し、舞台制作やプロデュース作品も手掛け、作・演出にも関わっている。また若手俳優に対してのワークショップを主宰し、後進の指導にも力を注いでいる。
スタッフ
山田佳奈
1985年4月6日生まれ。神奈川県出身。元レコード会社のプロモーターを経て、2010年3月□字ックを旗揚げ。以降全ての脚本演出を手掛ける。
2016年『夜、逃げる』で本格的に監督デビューし、二作品目である『今夜新宿で、彼女は、』が多くの映画祭にて受賞するなど話題になる。
近年はNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」脚本など外部作品への書き下ろしも積極的に行っており、初小説「されど家族、あらがえど家族、だから家族は」を双葉社より出版。
自身初の劇場公開映画「タイトル、拒絶」がNetflixで5/1より配信開始。
「ナイフ」再始動
誰もが経験したことのない疫病に悩まされ、多くの舞台作品が中止・延期を余儀なくされました。この作品も同様で、舞台作品を作るということは、多くの芸術分野の中でも一級に近いぐらい大変な作業ではないかと存分に思い知らされた気がします。でも1年半も待たされれば人間はおのずと変化もするし、自分なりの正解も見つけられる。芳正さんにとってもわたしにとっても、異端で創造的なクリエイションを創作する心構えは変わりなく、新たな気持ちで向き合いたいと思います。きっと当初想像していた「ナイフ」よりも、現在想像している「ナイフ」の方がはるかに面白いんじゃないかな。それがわたしも楽しみです。

フィジカルコーチ大石 めぐみおおいし・めぐみ
大石 めぐみ
振付家・ダンサー。クラシックバレエを中心に様々なジャンルのダンスを学ぶ。「肉体から見えてくる景色」を追求し自身の作品を発表する傍ら、演劇への振付、コンテンポラリー舞踊作品や新国立劇場新作オペラ等の舞台に出演、身体コミュニケーションのWS等を行う。近年はモーションキャプチャを使用したアイドルゲームへの振付・出演、仏ジャパン・エキスポ出展ゲーム作品へのキャラクター振付も行う。2014年より劇団□字ック公演のフィジカル表現をサポートする。16年穂の国とよはし芸術劇場PLAT 企画公演 高校生と創る演劇『女子にしか言えない』においてムーブメントを担当した。
- 美術:土岐研一
- 照明:倉本泰史
- 音響:島貫 聡
- 映像:松澤延拓
- 衣裳:牧野iwao純子
- 演出助手:石田恭子
- 舞台監督:土居 歩
- 宣伝美術:タカハシデザイン室
- 宣伝写真:田中亜紀
- 宣伝イラストレーション:本柳礼文
- HP制作:荻野真衣(ストロボライツ)
- 制作協力:村尾則章(トップシーン)/サンライズプロモーション東京(東京公演)
- 制作:髙比良理恵(水戸芸術館)/児玉ひろみ(Kaleidoscope)
- プロデューサー:井上 桂(水戸芸術館 演劇部門芸術監督)
- 企画:ラ コンチャン
- 共同製作:水戸芸術館、ラ コンチャン
特別インタビュー
2020年6月上演予定だった近藤芳正Solo Work 『ナイフ』は、稽古に入ろうという矢先コロナ禍で上演中止、そして長きにわたる公演延期を強いられました。一年半の雌伏の時を経て、いよいよ2022年1月に水戸・全国での公演に向けて動き出しました。主演の近藤芳正さんに、この一年を振り返ってもらいつつ、新たな抱負と決意を語ってもらいました。


水戸芸術館
1990年に開館した日本で最初に芸術監督制度を導入した複合文化施設。水戸市の市制100周年を記念して設立された。初代館長は吉田秀和氏。二代目館長には小澤征爾氏が就任。ACM劇場のほかにコンサートホールATM、現代美術ギャラリーを有する。高さ100メートルのアートタワーがシンボル。演劇部門の初代監督は松本小四郎、二代目には『アナと雪の女王』の訳詞でも知られる高橋知伽江。三代目には井上桂が就任。2019年、国内初の舞台化となる宮崎駿のオリジナル作品「最貧前線-宮崎駿の雑想ノートより」で全国ツアーを実現、演劇界に大きな話題を提供した。
公演情報
水戸芸術館ACM劇場
1月 | 21(金) | 22(土) | 23(日) |
14:00 | ● | ● | |
18:30 | ● | ● |
料金
S席4,000円 A席3,500円 B席3,000円(全席指定・税込)
先行予約
財団運営維持会員
2021年11月2日(火)9:30~ 電話・WEBのみ
水戸芸術館メンバーズ
2021年11月3日(水・祝)9:30~ 電話・WEBのみ
一般発売
2021年11月6日(土)9:30~
チケット取扱い
水戸芸術館(9:30~18:00 月曜休館)
- ・エントランスホール内チケットカウンター
- ・チケット予約センター 029-225-3555
- ・ウェブ予約 https://www.arttowermito.or.jp/ticket/
お問合せ
水戸芸術館ACM劇場
029-227-8123(10:00~18:00 月曜休館)
主催
公益財団法人水戸市芸術振興財団
東京芸術劇場シアターイースト
2月 | 4(金) | 5(土) | 6(日) |
14:00 | ● | ● | |
18:00 | ● | ||
18:30 | ● |
料金
前売:5,500円 当日:5,800円(全席指定・税込)
*高校生以下 1,000円(枚数限定、要証明書、東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い)
先行予約
芸劇メンバーズ(WEB先着)
2021年11月6日(土)10:00~12日(金)23:59
一般発売
2021年11月13日(土)10:00~
チケット取扱い
東京芸術劇場ボックスオフィス
0570-010-296(10:00~19:00 休館日を除く)
チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/knife2022
0570-02-9999(Pコード:508-198)
セブンイレブン、ファミリーマート店舗
ローソンチケット
https://l-tike.com/knife2022(Lコード:35421)
ローソン、ミニストップ店内Loppi
e+(イープラス)
https://eplus.jp/knife2022/(パソコン・携帯)
ファミリーマート店内(Famiポート)
お問合せ
サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(平日12:00~15:00)
主催
松竹エンタテインメント/公益財団法人水戸市芸術振興財団
共催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
新型コロナウイルス感染症対策にご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大などの状況により、内容の変更や公演の中止、または延期を余儀なくされる場合もございますので、最新の情報は当館ウェブサイトやSNSにてご確認ください。
ツアー情報
2022年1月29日(土)18:00、30日(日)14:30
穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
- 料金
- 日時指定、全席自由、整理番号付き、税込み 4,000円ほか
- 一般発売
- 2021年11月20日(土)
- お問合せ
- プラットチケットセンター
0532-39-3090(10:00~19:00 休館日を除く)
- 主催
- 公益財団法人豊橋文化振興財団
- 共催
- 豊橋市
2022年2月11日(金・祝)14:00
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
- 料金
- 全席指定・税込み 4,000円ほか
- 一般発売
- 2021年10月16日(土)
- お問合せ
- 芸術文化センターチケットオフィス
0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休み*祝日の場合は翌日)
- 主催
- 兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
2022年2月13日(日)14:00
山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA
- 料金
- 全席指定、税込み 3,000円ほか
- 一般発売
- 2021年12月12日(日)
- お問合せ
- 財団チケットインフォメーション
083-920-6111(開館日の10:00~19:00)
- 主催
- 公益財団法人山口市文化振興財団
やる気と情熱だけでは、芝居は上手くなりません!
でも、どうやったら芝居が上手くなるんだろう?
テレビ・映画・舞台と様々なジャンルで大活躍の近藤芳正氏が俳優としての長年の経験と知識から、演技者を志す、お一人お一人の悩みに応えます。『ナイフ』本公演の直前企画として、近藤芳正氏を講師に迎えてのワークショップ開催が決定しました!
- 開催日時
- 2021年11月27日(土)13時~17時 *適宜休憩を入れます
- 会場
- 水戸芸術館会議場
- 定員
- 20名 *定員に達し次第受付終了
- 対象
- これまでに演技経験のある18歳以上の方(プロ・アマ問わず)
- 受講料
- 3,000円
- 持ち物
- 上履き・飲料水(蓋が締まるもの)・筆記用具
- 服装
- 動きやすい恰好で参加ください
- 申込方法
-
〇申込フォームからお申込
申込フォーム
*お申込頂いた後、メールでの返信がない場合には、お手数ですが電話でお問合せください。
〇電話でお申込
水戸芸術館ACM劇場 029-227-8123(10:00~18:00 月曜休館)
- 受付期間
- 10月5日(火)10時~11月20日(土)18:00まで