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過去の演奏会

2020年2月1日(土)、2月2日(日) 両日 14:30開場 15:00開演

水戸芸術館開館30周年記念事業水戸室内管弦楽団 第105回定期演奏会~楽団創立30周年記念コンサート~

【曲目】
チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48より 第1楽章
(コンサートマスター:小栗まち絵)

J.S.バッハ:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 BWV1060R
 ヴァイオリン独奏:豊嶋泰嗣
 オーボエ独奏:フィリップ・トーンドゥル
(コンサートマスター:島田真千子)

ショスタコーヴィチ(バルシャイ編曲):アイネ・クライネ・シンフォニー 作品49a
~吉田秀和氏と水戸室内管弦楽団に捧ぐ~
(原曲:弦楽四重奏曲 第1番 ハ長調 作品49)
(コンサートマスター:竹澤恭子)

バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集 Sz.68
(コンサートマスター:小栗まち絵)

メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 作品90〈イタリア〉
(コンサートマスター:豊嶋泰嗣)

【出演メンバー(五十音順)】
■ヴァイオリン
安芸晶子、フェデリコ・アゴスティーニ、荻原尚子、小栗まち絵、後藤和子、佐份利恭子、島田真千子、双紙正哉、竹澤恭子、豊嶋泰嗣、中島慎子、依田真宣、渡辺實和子
■ヴィオラ
大島亮、川崎雅夫、店村眞積、千原正裕、中村静香
■チェロ
荒 庸子、上村 昇、北本秀樹、原田禎夫
■コントラバス
池松 宏、助川 龍
■フルート
岩佐和弘、セバスティアン・ジャコー
■オーボエ
フィリップ・トーンドゥル、南方総子
■クラリネット
中 秀仁、山本正治
■ファゴット
鹿野智子、吉田 將
■ホルン
阿部 麿、猶井正幸
■トランペット
高橋 敦、若林万里子
■ティンパニ
竹島悟史
■チェンバロ
小林万里子
■ステージマネージャー
佐藤昌樹

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★楽団創立30周年特別ディナーセット券について  ※両日とも完売いたしました。
館内レストラン「チャイナテラス」にて、楽団創立30周年を記念した特別ディナーをご用意いたします。公演当日の終演後にご利用いただけます。演奏会と合わせてお楽しみください。

特別ディナーセット(S席)10,000円
<メニュー> 
・五十嵐流 前菜盛り合せ
・自家製 五目焼売
・湯葉と胡麻のプリン仕立て 海鮮あんかけ
・海老ワンタン麺 または 豚の角煮ご飯 蓮の葉包み
・プーアル茶ゼリー

演奏会とのセット券取り扱い:水戸芸術館チケット予約センター TEL 029-231-8000

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©Michiharu Okubo

豊嶋泰嗣

Yasushi Toyoshima

Violin

プロフィール

桐朋学園女子高等学校、桐朋学園で江藤俊哉、アンジェラの両氏に師事。桐朋学園在学中よりヴァイオリン、ヴィオラ奏者としてソリスト、室内楽、コンサートマスターとして演奏活動を始める。
1986年、大学卒業と同時に弱冠22歳で新日本フィルのコンサートマスターに就任し楽壇デビュー。
その後もサイトウ・キネン・オーケストラ・ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ等でコンサートマスターを務め、指揮者、オーケストラからの信頼も厚い。
97年からは九州交響楽団と新日本フィルの強い要請により両楽団のコンサートマスターを兼任するという異例の就任で注目を集めた。
現在は新日本フィルハーモニー交響楽団のソロコンサートマスター、九州交響楽団の桂冠コンサートマスター、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団のコンサートをつとめ、京都市交響楽団他、ゲストコンサートマスターとしても活躍の場を広げている。
近年ではコルンゴルト、三善晃、バルトークなど、近現代の協奏曲のソリストとしてもオーケストラの定期演奏会に出演。
2016年のデビュー30周年にはチェンバロの中野振一郎氏とバロックのレパートリーによる演奏会を開催して好評を博した。
2017年と2018年の2年に渡りモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲演奏を指揮者無しの弾き振りで大阪交響楽団と行い、その演奏はライブレコーディングでCD化され好評を博した。
さらに2019年には結成20周年を迎えたアルティ弦楽四重奏団の演奏会や、ピアノフォルテと演奏したベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲演奏など、関西を拠点にした新たな活動に注目が集まっている。また、ピアニストのマルタアルゲリッチ との共演で、大分県別府市やイタリアのローマで成功を収めた。指揮者の小澤征爾氏との30年に渡る信頼関係から、サイトウキネンオーケストラや水戸室内管弦楽団でコンサートマスターを務め、急病で降板した小澤氏の公演で度々指揮者無しの演奏を任され成功に導いた。2018年12月に1年2ヶ月ぶりに指揮台に立って話題となったサントリーホールに於けるドイツグラモフォン創立120周年ガラコンサートでもコンサートマスターを務めた。

2019年11月にはバッハのヴァイオリン全作品(無伴奏ソナタ6曲ヴァイオリンソナタ6曲ヴァイオリン協奏曲6曲)を3回に分けて演奏するコンサートが京都で開催される予定。
京都市立芸術大学、小澤征爾音楽塾、アルカスSASEBOのジュニアオーケストラの指導など、教育活動にも力を入れている。

CDはポニーキャニオンからソロを3枚リリース、またアルカスSASEBOで録音したアルバム「テンダリー」をオクタビアレコードよりリリースした。室内楽のCDは海外レーベルも含め多数発売されており好評を得ている。

91年村松賞、第1回出光音楽賞、92年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。平成25年度兵庫県文化賞受賞。京都市立芸術大学准教授、桐朋学園大学および大学院講師。
1719年製 アントニオ・ストラディバリウスを使用。

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フィリップ・トーンドゥル

Philippe Tondre

Oboe

プロフィール

フィリップ・トーンドゥルのキャリアには、幾つもの忘れがたい出来事が刻まれている。彼にとって極めて重要な出来事のひとつが、2011年ミュンヘン国際音楽コンクールでの優勝、並びに聴衆賞とリザ・リムによる委嘱作品の最優秀演奏解釈賞の獲得であったことは疑いない。2012年にはボンのベートーヴェン音楽祭で栄えある「ベートーヴェン・リング」(注・音楽祭に出演した若手演奏家の中から一人のみに与えられるベートーヴェンの姿を刻んだ指輪)を授与された。これにより、ユリア・フィッシャー、リサ・バティアシュヴィリ、グスターボ・ドゥダメルといった錚々たる過去の受賞者の列に加わったことになる。また、仏独系テレビ局アルテのテレビ番組《明日のスター》に招かれ、出演したこともまたとない素晴らしい機会であった。

2017/2018シーズンのハイライトとしては、アルカータ室内管弦楽団とのドイツ・ツァー、ヨーロッパとアジアでの多くのマスタークラス、北京と上海でのリサイタルなどが挙げられる。今シーズン中には更に、ロータス・カルテット、ゲヴァントハウス・ソロイスツ、ピアニストのダナエ・デルケンらとの共演で、室内楽コンサートやリサイタルが予定されている。また、仲間たちと共にロンドンのウィグモア・ホールにおいて、藤倉大のピアノと管楽のための五重奏曲《GO》のヨーロッパ初演を手掛ける。

昨シーズンで特筆されるのはダナエ・デルケンとのコラボレーションである。これは南西ドイツ放送によるCD録音として結実し、そこでは埋もれていたドイツ作品も取り上げた。セバスティアン・マンツ、ダニエラ・コッホ、マクシミリアン・ホルヌンクら若手演奏家も加わっている。続いてトーンドゥルとデルケンはギリシャのモリヴォス国際音楽祭に参加。これは欧州の歴史の中でも試練の時にあって、国々を、また異なった文化を持つ人々を結び付ける、新しい、そして勇気づけられるプロジェクトであった。また第10回ソチ国際冬の芸術祭のオープニング・ガラで、ユーリ・バシュメット、モスクワ・ソロイスツと共演した。昨シーズン中も数多くの室内楽コンサートやリサイタルを、ロータス・カルテット、ゲヴァントハウス・ソロイスツ、ダナエ・デルケンらとの共演で行っている。また、小菅優と組んで斬新な企画による日本ツァーに乗り出し、日本人作曲家によるピアノ五重奏曲《GO》の世界初演を披露した。続いて中国国際オーボエ・フェスティバル(青島)に参加している。

現在シュトゥットガルトSWR交響楽団とヨーロッパ室内管弦楽団の首席オーボエ奏者を兼務しており、更に水戸室内管弦楽団,サイトウ・キネン・オーケストラ、ブダペスト祝祭管弦楽団、新設のカンマー・アンサンブル・ドゥ・パリにメンバーとして参加。ソリストとしてもバイエルン放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、ジュネーヴ室内管弦楽団、ニュー・モーツァルト・オーケストラ・ロンドン、シュトゥットガルト室内管弦楽団など、数多くの一流オーケストラと共演を重ねてきた。ベルリン・フィルハーモニーには、2013年にボフスラフ・マルティヌーのオーボエ協奏曲をクレメンス・シュルト指揮のベルリン・ドイツ交響楽団をバックに演奏し、デビューしている。

これまでに、小澤征爾、アンドリス・ネルソンス、イヴァン・フィシャー、ダニエレ・ガッティ、フランツ・ヴェルザー=メスト、サー・ロジャー・ノリントン、サー・コリン・デイヴィス、サー・ネヴィル・マリナー、ファビオ・ルイージ、ネーメ・ヤルヴィ、ヘルベルト・ブロムシュテット、エサ=ペッカ・サロネン、マレク・ヤノフスキ、ダニエル・ハーディングといった傑出した指揮者と共演してきた。

現代作品にも力を注ぐトーンドゥルは、ジェームズ・マクミランのオーボエ協奏曲のドイツ初演を手掛けている。作曲者自身の指揮でシュトゥットガルト放送交響楽団と共演し、絶賛を浴びている。また日本初演となるジェルジュ・リゲティの《フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲》を、フルートのジャック・ズーン及び大野和士指揮によるサイトウ・キネン・オーケストラと共に演奏したのも忘れがたい。

室内楽にも情熱を傾けており、キッシンゲンの夏音楽祭、シュヴェツィンゲン音楽祭、東京・春・音楽祭、ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭、ブザンソン国際音楽祭などの常連である。ハインツ・ホリガー、ラデク・バボラーク、モーリス・ブルグ、オルガ・ワッツ、ジャック・ズーン、セバスティアン・ジャコー、ダーク・イェンセン、デネシュ・ヴァリヨン、ARDクインテット、モディリアーニ弦楽四重奏団といった世界的な演奏家たちと共演している。

首席奏者としてもアムステルダム・ロイヤル・コンセルトヘボウ、ヨーロッパ室内管弦楽団、パリ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団といった一流オーケストラで演奏を重ねている。

第65回ジュネーヴ国際音楽コンクール、ソニー音楽財団の国際オーボエコンクール・軽井沢、フェルナンド・ジレ=ヒューゴ・フォックス国際オーボエコンクール(米国)、プラハの春国際音楽コンクールなど主要国際コンクールで受賞を重ね、プラハではグスタフ・マーラー賞(Mahler Association2000Viennaによる)も獲得。

1989年、フランスのミュルーズ生まれ。フランス国立ユース・オーケストラ、グスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラに参加。パリ国立高等音楽院の学生であった18歳の時にシュトゥットガルト放送交響楽団(統合されて現在はシュトゥットガルトSWR交響楽団)首席オーボエ奏者(2008~2016、2017~)に就任。また、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でも首席奏者を務め(2016~2017)、2019年からはヨーロッパ室内管弦楽団(本拠=ロンドン)首席オーボエ奏者をシュトゥットガルトSWR交響楽団と兼務することとなり、独ザール音楽大学教授の要職にもある。マスタークラスを日本、ドイツ、スペイン、中国、台湾などで開講。
使用楽器はマリゴM2。

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公演概要

公演名 水戸芸術館開館30周年記念事業水戸室内管弦楽団 第105回定期演奏会~楽団創立30周年記念コンサート~
会場 コンサートホールATM
開催日 2020年2月1日(土)、2月2日(日) 両日 14:30開場 15:00開演
主催 公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛 株式会社アダストリア、水戸証券株式会社、(公財)げんでん ふれあい茨城財団、株式会社吉田石油、水戸京成ホテル 
協力 全日本空輸株式会社
後援 茨城新聞社、水戸商工会議所
助成 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111

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