
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
- 企画展
Living Together is Easy
2004年1月24日[土]〜2004年3月28日[日] 9:30〜18:00(入場時間は17:30まで)
21世紀の幕開けは、それまで世界を維持してきたバランスを崩し、混沌と憎悪に満ちたものとなりました。このような状況は、3~4年前の20世紀後半に人々が描いていた21世紀像=「他者との共生の時代の到来」とは大きく異なるものです。経済のグローバリズムに対する期待や失望、異文化や他文化との共存の困難さ、地球環境の保護と汚染促進、富裕者と貧困者の落差の増大、絶えない戦争などが国や民族を越えて共存を志向する地球市民の意識を砕きます。
展覧会タイトルの「Living Together is Easy」は直訳すれば「共生はたやすい」ですが、この言葉は「たやすくはない」ということも暗示させます。現実に目を向ければ、私たちは「共生」がいかに難しいかを容易に理解するでしょう。 本展では、こうした複雑な状況の中で自己の立つ位置を模索し、新たな表現を試みている12人のアーティストを紹介します。いまや多民族国家となったオーストラリアと、単一民族国家という神話に縛られている日本での「共生」をめぐる相違や共通の視点が、映像、彫刻、絵、インスタレーション、写真などの作品によって提示されます。
また、本展は文化交流事業として、両国の学芸員が共同で企画したもので、水戸芸術館の開催後、メルボルンのヴィクトリア州立美術館に巡回します。
▼出品作家
もとみや かをる、中村 哲也、篠田 太郎、束芋、高嶺 格、山口 晃、フィオナ・ホール、ローズマリー・ラング、サミュエル・ナマンジャー、スーザン・ノリー、デヴィッド・ロチェスキー、リッキー・スワロウ
開催情報
会場
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
開催日
2004年1月24日[土]〜2004年3月28日[日]
開催時間
9:30〜18:00(入場時間は17:30まで)
休館日
月曜日
入場料
一般800円、団体(20名以上)600円
※中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名、年間パスをお持ちの方は無料
一年間有効フリーパス
・「ハイティーンパス」(15歳以上20歳未満 ):1,000円
・「おとなのパス」(20歳以上):2,500円
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
財団法人水戸市芸術振興財団、独立法人国際交流基金、メルボルン・ヴィクトリア州立美術館、メルボルン大学アジアリンク・センター
【後援】
オーストラリア大使館
【助成】
オーストラリア連邦外務・貿易省、豪日交流基金、オーストラリア・カウンシル
【協力】
日本航空、三菱電機株式会社、株式会社創夢
【協賛】
アサヒビール株式会社、株式会社常陽銀行
【企画】
逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)、ジェイソン・スミス(メルボルン・ヴィクトリア州立美術館)
関連プログラム
1.アーティスト・リレー・トーク
会場:現代美術ギャラリー
1)実施日:1月24日
講師:デヴィット・ロチェスキー、スーザン・ノリー、フィオナ・ホール
2)実施日:1月25日
講師:中村哲也、もとみやかをる、篠田太郎、高嶺格、山口晃
2.ウィークエンド・ギャラリー・トーク
実施日:2月7日~3月28日の毎土・日曜
3.託児付ギャラリートーク
実施日:2月29日