
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
- 企画展
日本の前衛 Art into Life 1900-1940
2000年2月5日[土]〜2000年3月22日[水] 9:30〜18:30(入場時間は18:00まで)
1920年代の世界的な近代都市化現象は、挑戦的で果敢な創造意識を生み出しました。日本でも、ヨーロッパ・アヴァンギャルドの影響の下、萬鐵五郎や東郷青児の絵画、アクション、マヴォの活動など、いわゆる「前衛」的傾向を示す作品や活動が誕生しました。しかし日本の場合、本来は「前衛」と相いれないと思われがちなわが国固有の「伝統」的美意識のなかにも、むしろ「前衛」志向をも助長するような造形要素を認めることができます。さらには、絵画や彫刻といった純粋造形作品だけではなく、建築やデザインという「生活(Life)」に基盤をおく領域にも「前衛」の意識が顕著に示されています。ドイツに誕生し、わが国にも大きな影響を与えたバウハウスの活動はその好例ですが、注目すべきはそのバウハウス自体にも、東洋、そして日本の造形に感化を得た興味深い側面が潜んでいることです。
本展では、日欧相互の文化交流といった視点からもこの「前衛」の問題を取り上げ、「生活」との関わりを中心に、絵画・彫刻・工芸・デザイン・建築・写真・美術教育など多岐のジャンルにわたる作品・関連資料によって、戦前の「日本の前衛」を総合的に再考し、現代美術の源流を探ります。
▼出品作家
山脇巖、三岸好太郎、浅井忠、萬鐵五郎、藤森静雄、恩地孝四郎、普門暁、尾竹竹坡、笠置季男、神原泰、古賀春江、山口長男、長谷川三郎、村山知義、高見澤路直、岡本唐貴、浅野孟府、仲田定之助、河辺昌久、中原實、吉原治良、山本敬輔、北脇昇、山田守、石本喜久治、村野藤吾、和達知男、住谷磐根、玉村善之助、中山岩太、ハナヤ勘兵衛、安井仲治、松原重三、紅谷吉之助、日本工房、濱田増治、水谷武彦、山口正城、今竹七郎、山岡良文、型而工房、川喜田煉七郎、水越松南、竹久夢二、小牧源太郎、靉光、難波香久三、山崎隆、今井重季、宇都宮誠太郎、マルセル・ブロイアー、ルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、ユジューヌ・サミュエル・グラッセ、アンリ・ティエリ、アルフォンス・マリア・ミュシャ、ピエール・ボナール、コロマン・モーザー、アルベール・ブエ、ワシリー・カンディンスキー、ダヴィト・ダヴィドヴィチ・ブルリューク、ヴィクトル・ニカノロヴィチ・パリモフ、ヨハネス・イッテン、ヴェルナー・グレフ、ルドルフ・ルッツ、フリートル・ディッカー、エーリヒ・ブレンデル、ヴェルナー・ブッリ、マルゲリーテ・フリートレンダー=ヴィルデンハイン、テオドール・ボークラー、オットー・リンディッヒ、マルガレーテ・ハイマン・マルクス、クルト・クランツ、ラースロー・モホリ=ナジ、ヴェルナー・ダヴィット・ファイスト、ルチア・モホリ、パウル・ツィトロエン、ヴァルター・ペーターハンス、ロッテ・シュタム=ベーゼ、ヘルベルト・バイアー、アドルフ・メイヤー、アルマ・ジートホフ=ブッシャー、ライオネル・ファイニンガー、ゼンタ・バウマイスター、ヒルダ・ハイノルト=フォン・グレーフェ、エヴァ・ノイナー=ガイザー
開催情報
会場
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
開催日
2000年2月5日[土]〜2000年3月22日[水]
開催時間
9:30〜18:30(入場時間は18:00まで)
休館日
月曜日 ※3月20日[月]は開館、翌3月21日[火]は休館
入場料
一般800円、団体(20名以上)600円
※中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名、年間パスをお持ちの方は無料
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
水戸芸術館現代美術センター、京都国立近代美術館
【協賛】
財団法人花王芸術・科学財団、財団法人アサヒビール芸術文化財団、トヨタ自動車株式会社、財団法人裏千家今日庵
【協力】
全日空、財団法人堂本印象記念近代美術振興財団、株式会社創夢