
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
- 企画展
水戸市制施行110周年記念水戸アニュアル' 99 プライベートルームII-新世代の写真表現
1999年4月3日[土]〜1999年6月6日[日] 9:30〜18:30(入場時間は18:00まで)

蜷川実花
水戸芸術館現代美術ギャラリーでの会場風景
photo:山本香
水戸芸術館では、水戸アニュアル'96において、<現代美術と写真の関係を問う>企画として、「プライベートルーム ―写真としての日常」を開催しました。 4年を経て、この度水戸アニュアル'99として、その展覧会と同名の「プライベートルームII」を開催いたします。本展では、写真に取り組む若い世代の作品 ―新世代の写真表現を紹介します。90年代の写真を巡る状況で特筆すべきことは、70年前後に生まれた若い女性写真家たちがとても魅力的な写真を発表し始めたことでしょう。 93年の長島有里枝のデビューをきっかけとして、多くの「女性写真家」たちが登場しては消費されていきました。長島が自分の家族たちとのセルフヌード写真で脚光を浴びたことからも類推できるように、彼女たちは家族や友だちといった身の回りの被写体に気負いのない距離感で近づき、既成の写真家の枠を越えた自由な写真作品を作り出したのです。 この現象は少し揶揄的なニュアンスをともなって「ガーリー・フォト」とひとくくりにされることもありますが、本展は彼女たちの登場を写真の90年代を象徴する重要な出来事ととらえ、 "ブーム"のころから変わらず、抜きんでた個性を発揮しつづけている写真家と、その後自分たちの新しいテーマを設定して作品を練り上げている写真家10人によって構成されます。
本展は、「写真新世紀」や「3.3平方メートル展」などの審査員として、若い世代の写真に詳しい写真評論家の飯沢耕太郎氏を企画協力者に迎え、写真の新しい動向を探ろうとするものです。
▼出品作家
長島 有里枝、中野 愛子、野村 恵子、蜷川 実花、野口 里佳、白井 里実、宮下 マキ、山本 香、原 美樹子、菅野 純
開催情報
会場
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
開催日
1999年4月3日[土]〜1999年6月6日[日]
開催時間
9:30〜18:30(入場時間は18:00まで)
休館日
月曜日 ※5月3日[月・祝]は開館
入場料
一般800円、団体(20名以上)600円
※中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名、年間パスをお持ちの方は無料
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
水戸芸術館現代美術センター
【協賛】
株式会社資生堂
【協力】
エプソン販売株式会社、株式会社創夢、株式会社竹尾、富士写真フィルム株式会社、株式会社写真弘社、ギャラリー・アートグラフ
【企画】
浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
【企画協力】
飯沢耕太郎(写真評論家)
関連プログラム
1.「ワークショップに写真を貼ってみる」
実施日:4月3日~6月6日
2.「“飯沢”さんと“しまお”さんとお話ししてみる」
実施日:5月16日
講師:飯沢耕太郎、しまおまほ(マンガ家)
プログラム:1)飯沢耕太郎講演会 2)講評会
3.出品作家によるトーク
1)「愛の部屋」
実施日:4月25日
講師:山本香
2)「誰かさんじゃない日」
実施日:5月9日
講師:中野愛子、宇宙レコード
3)「女神の島」
実施日:5月23日
講師:蜷川実花