
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
- 企画展
鈴木康広展「近所の地球」
2014年8月2日[土]〜2014年10月19日[日] 9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)

《気球の人》 2014年
鈴木康広は、2001年NHKの番組「デジタル・スタジアム」で発表した映像インスタレーション《遊具の透視法》が最優秀賞を受賞以来、展覧会やデザインなどさまざまな方面で活躍しています。2003年に発表した、開いた目と閉じた目が描かれた木の葉型の紙が風によって吹き上げられ回転しながら舞い落ちるときまばたきしているように見える《まばたきの葉》は、美術館のみならず多くのパブリックスペースで人気を博し、2009年にアートディレクションを担当した羽田空港「空気の港」において発表した《出発の星座》はグッドデザイン賞を受賞しました。2010年の瀬戸内国際芸術祭では航跡をファスナーに見立てた《ファスナーの船》が話題を呼び、翌年の浜松市美術館での展覧会に際しては『パラパラマンガ商店街』など商店街や市役所でプロジェクトを行うなど美術館のスペースにとどまらずに地域や場所、空間を意識した活動を続けています。
今回の企画展「近所の地球」は、彼の代表作品と新作によって構成されます。また水戸市の商店街では「パラパラマンガ商店街 in 水戸」を展開し、水戸市街を新しい視点から表現します。
「近所の地球」は、彼の代表作《遊具の透視法》の愛称でもありますが、自分の近く=近所に身を置きつつ、もっと大きなもの=地球につながろうとする彼の制作の基本となる考えです。
鈴木は、日ごろ見逃してしまいそうなモノや自然現象を鋭い感性で別のものに見立て、スタイリッシュな作品に仕上げます。もっとも近くにあるのにふだんはあまり意識することのない地球が彼によって身近でより驚きに満ちた存在になることでしょう。
開催情報
会場
水戸芸術館 現代美術ギャラリー
開催日
2014年8月2日[土]〜2014年10月19日[日]
開催時間
9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
休館日
月曜日 *ただし9月15日、10月13日(月・祝)は開館、
9月16日、10月14日(火)は休館
入場料
一般800円、前売り・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
【一年間有効フリーパス】
・「ハイティーンパス」(15歳以上20歳未満 ):1,000円
・「おとなのパス」(20歳以上):2,500円
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
【助成】
一般財団法人地域創造
【協力】
アートプランニング レイ、アサヒビール株式会社、ウシオライティング株式会社、カラーキネティクス・ジャパン株式会社、株式会社ゴトー工芸、DNライティング株式会社、東京大学生産技術研究所試作工場、東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野、東京大学廣瀬・谷川研究室、東芝ライテック株式会社、東洋紡株式会社、株式会社十指作、株式会社トラストシステム、株式会社中村製作所、福永紙工株式会社、水戸商工会議所、株式会社メディアタージ
【会場構成】
ワンダーウォール
【照明計画】
Plus y
【企画】
浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
鈴木康広 プロフィール

Photo:Masako Nakagawa
1979年静岡県浜松市生まれ。2001年東京造形大学デザイン学科卒業。
日常のふとした発見をモチーフに記憶を呼び起こし共感を生み出す作品を制作。国内外の展覧会をはじめ、パブリック・スペースでのコミッションワーク、大学の研究機関や企業とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。著書は作品集『まばたきとはばたき』(青幻舎)、『Digital Public Art in Haneda Airport 空気の港テクノロジー×空気で感じる新しい世界』(共著/美術出版社)。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科専任講師、東京大学先端科学技術研究センター中邑研究室協力研究員。
●鈴木康広 webはこちら
作品図版

《ファスナーの船》 2010年

《まばたきの葉》 2003年
photo:Katsuhiro Ichikawa
Courtesy of SPIRAL/Wacoal Art Center

《椅子の反映》 2001年

《大きな空気の人》 2009年

《日本列島の方位磁針》 2011年

《水平線を描く鉛筆》 ドローイング 2002年
関連プログラム