
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
「日本の夏 1984(仮)」* プレ企画連続トークショー第1回「関西における80年代の現代美術」
2015年3月14日[土] 14:00~15:30(開場13:30)
当館では、1980年代の日本の現代美術を検証する展覧会を計画しています。それに向けてのプレ企画として、今後数回にわたりトークショー、シンポジウムなどを行っていく予定です。
第1回目となる今回のテーマは現代美術界の雰囲気を大きく変えた「関西ニューウェーブ」。それまでの重苦しい前衛美術とは一線を画す新しい世代が登場してきたのがこの時代、とくに関西でした。たくさんの「超少女」たちも活躍します。
ある意味で現在のアートシーンの源流となっている80年代の美術について、「軟体構築」「漂流思考」といったキーワードで批評活動を行っていた篠原資明氏や「A&C」という関西をフィールドとした批評誌を編集していた原久子氏など、当時をよく知る出演者たちが語り合います。
▼出演予定者
篠原資明
香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科(美学美術史学専攻)修了。大阪芸術大学助教授、東京芸術大学専任講師などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。国立美術館外部評価委員(05-)、美学会会長(10-13)、日本学術会議連携会員(11-)、高松市美術館アート・ディレクター(14-)も務める。哲学者・美学者、詩人(日本文芸家協会会員)、美術評論家(国際美術評論家連盟会員、日本美術評論家連盟常任委員)。哲学者としては、あいだ哲学を提唱、詩人としては、方法詩を提唱・実践している。自らの活動を「まぶさび」の理念のもとに統括し、知・行・遊からなる「まぶさび庵」を主宰する。著書に『漂流思考』(弘文堂、のちに講談社学術文庫)、『まぶさび記 ― 空海と生きる』(弘文堂)、『ベルクソン ― 〈あいだ〉の哲学の視点から』『空海と日本思想』(2冊とも岩波新書)、『差異の王国 ― 美学講義』(晃洋書房)など。
原久子
京都府生まれ。京都造形芸術大学にて『楽叢書』(1985-86)、『AC: Art & Critique』(1887-97)の編集などを担当。1997年よりフリーランスのアートプロデューサー、編集者、ライターとして活動。『イメージの新様態』(92、ギャラリーすずき)、『思い出のあした』展(97、京都市美術館)、『Off-Side』展(02、graf・横浜美術館アートギャラリー)、『六本木クロッシング』展(04、森美術館)、『Lab☆Motion』展(07、TWS本郷) 、『Between Site & Space』(08、TWS渋谷・09、ARTSPACEシドニー)、『あいちトリエンナーレ2010』(愛知県美術館ほか)、『六甲ミーツ・アート』(10-)、『パリに笑壺を運ぶ』(12、パリ日本文化会館)などの企画に携わる。共編著『変貌する美術館』(昭和堂)ほか。大阪電気通信大学教授。
鷲田めるろ
京都府生まれ。金沢21世紀美術館キュレーター。東京大学大学院美術史学修士課程修了。世田谷美術館非常勤学芸員を経て、1999年より金沢21世紀美術館建設事務局にて同館の立ち上げに携わる。これまで手掛けた主な展覧会に、『妹島和世+西沢立衛/SANAA』(05)、『人間は自由なんだから:ゲント現代美術館コレクションより』展(06)、『アトリエ・ワン:いきいきプロジェクトin金沢』(07)、『金沢アートプラットホーム2008』(08)、『イェッペ・ハイン:360°』(06)、『島袋道浩:能登』(13)、現在開催中の『3.11以後の建築』(14)など。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの設立メンバーの一人で、これまで藤本由紀夫、白川昌生などへのインタビューを実施。
浅井俊裕
群馬県生まれ。関西学院大学大学院美学科修了。開館準備室時代より水戸芸術館の企画運営に学芸員として関わり、2009年より現代美術センター芸術監督。MITO ANNUAL '92『大きな日記/小さな物語』(92)を皮切りに、『河口龍夫―封印された時間』(98)、MITO ANNUAL '99『プライベートルームⅡ―新世代の写真表現』(99)、『BIT GENERATION 2000 テレビゲーム展』(00)、『亜細亜散歩─CUTE』(01)、『造形集団海洋堂の軌跡』(05)、『佐藤卓展 日常のデザイン』(06)、『松井龍哉展 フラワー・ロボティクス』(07)、『ツェ・スーメイ』展(09)など、サブカルチャーからデザイン、現代美術に至るまで多数の企画展やアウトリーチ事業を手掛ける。研究テーマは現代美術、写真、美学。岩手大学(09-)、関西学院大学(08, 10-13)等の非常勤講師。著書に『拡散する美術』(求龍堂)など。
*「日本の夏 1984」は、仮の展覧会タイトルですが、かつて当館で開催した展覧会「日本の夏1960-64 こうなったらやけくそだ!」にちなんでいます。
第3回についてはこちら
開催情報
会場
水戸芸術館会議場
開催日
2015年3月14日[土]
開催時間
14:00~15:30(開場13:30)
日時
2015年3月14日(土)14:00~15:30(開場13:30)
定員
80名(当日先着順)
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
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