現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
- 企画展
石川直樹 この星の光の地図を写す
2016年12月17日[土]〜2017年2月26日[日] 9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
本展は、世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹による初の大規模個展です。
石川は、22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を旅しながら、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真で、日常、そして世界を見つめ直す活動が注目されています。
本展では、北極、南極、ヒマラヤ8000m峰といった極地を撮影した各シリーズ、さらにニュージーランドの原生林を撮影した『THE VOID』、ポリネシア地域に浮かぶ島々を星に導かれるように巡った『CORONA』、世界各地の洞窟壁画を訪ねた『NEW DIMENSION』、そして日本列島の南北に広がる島々を探索する『ARCHIPELAGO』など、石川の初期から現在に至るまでの活動を、初公開の未発表作を織り交ぜて総合的に紹介します。
石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に古くから伝わる生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様です。石川の目と足による縦横な探求は、文化人類学的なフィールドワークであると同時に、もともと「技術」という意味を語源にもつ「アート」を追求する果てしない旅ともいえます。
本展は、とどまることを知らない石川直樹の足跡を道標に、私たちの慣れ親しんだ世界地図とは異なるもう一つの視点からこの地球という星を見つめる機会となるでしょう。
開催情報
会場
水戸芸術館現代美術ギャラリー
開催日
2016年12月17日[土]〜2017年2月26日[日]
開催時間
9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)
休館日
月曜日、年末年始12月26日(月)~2017年1月3日(火)、1月10日(火) ※1月9日(月・祝)は開館
入場料
一般800 円、団体(20名以上)600円
中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※一年間有効フリーパス
・「ハイティーンパス」(15歳以上20歳未満 ):1,000円
・「おとなのパス」(20歳以上):2,500円
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
【助成】
公益財団法人野村財団
【協賛】
株式会社集英社
【協力】
アサヒビール株式会社、産経新聞社、SCAI THE BATHHOUSE
【企画担当】
竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
石川直樹 略歴
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続刊行。最新刊に写真集『DENALI』(SLANT)、『潟と里山』(青土社)、『SAKHALIN』(アマナ)、著書『ぼくの道具』(平凡社)がある。
参考図版
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