「浅田政志 だれかのベストアルバム」関連企画浅田政志ワークショップ「私の一枚」参加者募集 10月31日(日)〆切
2021年12月5日(日) 10:00~11:30/14:00~15:30
水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、自らの家族を被写体にさまざまなシチュエーションを演じる写真シリーズ『浅田家』で知られる写真家・浅田政志の個展を2022年2月より開催します。本展のプレ企画として、参加者が自身のスマートフォンに膨大に蓄積されたデジタル画像から1枚を選りすぐってプリントするワークショップを実施します。
最近、写真をプリントしましたか?
あなたにとって「残したい写真」とは何ですか?
空気のようにそばにある写真を見つめ直しませんか?
僕がずっとやってみたかったワークショップです。スマホで日常的に写メを撮る方ならどなたでも参加いただけますよ。
――浅田政志
東日本大震災後に東北を訪れた浅田は、津波に流された写真を洗浄するボランティア活動に目を留め、自ら岩手県野田村での写真洗浄活動に携わり、かつ被災各地の写真洗浄の現場を2年かけて取材しました。
この活動を通して浅田が確信したのが、アルバムを作り残すことの大切さです。津波に襲われた街では、かけがえのないはずの私物が瓦礫として処分されざるを得ない状況でありながら、アルバムだけは別に分けられ、街角に残されていました。
つまり、写真はプリントされることによって初めて、ほかの人にもその価値を想像させていたのです。以来、浅田は写真をデータとしてではなく「プリント」し、理想的には「アルバム」にして残すことの大切さを訴えつづけています。
写真のデジタル化が急速に進む中、私たちはもはや画面上でしか写真を見ないようになりました。本ワークショップでは、浅田を講師に迎え、スマホに保存された全画像データの中からあなたにとって特別な1枚を選りすぐり、プリントして300字程度の文章を添え、台紙に収めます。完成した作品は、浅田政志展にて展示したのち、参加者のお手元に戻ります。
参加のながれ―――――――――――――――――――――――――――――――――
事前の準備
1.ご自身のスマホから候補の1枚を選びます。選びきれない場合は複数あってもOK!
2.選んだ写真につけたいタイトル案を考える。
当日
3.選んだ写真について話す。
4.プリントする。
5.台紙にタイトルを書き込む。
6.写真につけたい文章について考える。
後日
7.写真につける文章を完成させて提出。
浅田政志
写真家
プロフィール
1979年三重県生まれ。自らも被写体となった家族写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。日本各地の市井の人々を撮影するアートプロジェクトや写真の啓蒙活動に精力的に取り組んでいる。『浅田家』のほか、主な著書に『NEW LIFE』(赤々舎)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『八戸レビュウ』(美術出版社)、『卒業写真の宿題』(赤々舎)、『アルバムのチカラ』(赤々舎)、『浅田撮影局 まんねん』(青幻舎)、『浅田撮影局 せんねん』(赤々舎)など。著書『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案とした映画『浅田家!』が2020年10月に公開された。
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