「ケアリング/マザーフッド:『母』から『他者』のケアを考える現代美術」関連企画『わたしは思い出す』読書会
3月11日(土)、12日(日)、4月23日(日) 各日14:00~15:30
本展参加作品を再構成した書籍『わたしは思い出す』(AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ])を題材とした読書会を実施します。2010年6月11日から育児日記を綴り始めたかおりさん(仮名)は、その再読によって何を思い出したのか。「わたしは思い出す」から始まる短文を手掛かりに、印象に残ったかおりさんのエピソードや、参加者自身が思い起こした出来事について語り合います。事前に書籍を読んでご参加ください。
『わたしは思い出す I remember ――11年間の育児日記を再読して』
発行:2023年1月11日
仕様:W110×H160 / 並製 / 832頁
企画:AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ]
取材・編集・執筆・構成:松本篤(AHA!)
デザイン:尾中俊介(Calamari Inc.)
編集:阿部恭子、奈良歩、水野雄太(AHA!)
撮影:水野雄太、松本篤
協力:仙台市、せんだい3.11メモリアル交流館(公益財団法人仙台市市民文化事業団)、デザイン・クリエイティブセンター神戸[KIITO]
発行元:remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
価格:3,500円(税込)
ISBN978-4-9910760-1-5
※本書は、せんだい3.11メモリアル交流館、および、デザイン・クリエイティブセンター神戸での展覧会『わたしは思い出す』(2021年)の内容に、新たな要素を加えて再構成したものです。
回想録『わたしは思い出す』についてのインタビュー
(話し手:松本篤さん(AHA!)、せんだい3.11メモリアル交流館での空間構成を担当した佐々瞬さん、聞き手:坂本夏海さん[「Voicing Careケアの声」])
https://note.com/aha_2005/n/n184cba2e324f
書籍情報:
仙台市の沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)は、2010 年6 月11 日に第一子を出産しました。彼女はその日から育児日記をつけ始めます。そんな矢先、あの大地震が。彼女はそのあとも手書きの日記を綴り続けました。1 日の終わりに、ひとりだけのダイニングで―。言葉を発した日。ぐずって泣き止まない日。留守番を任せた日。
地震から10 年後。彼女は日記を再読し、語り始めます。
AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ]
プロフィール
NPO法人記録と表現とメディアのための組織remo内のプロジェクトとして、8ミリフィルムやビデオ、写真、手記などの「市井の人びとの記録」に着目したアーカイブプロジェクトとして2005年から活動。
今展では、私的な動機に支えられた記録に注目するなかで出会った「かおりさん」による「育児日記」の再読をとおして、大きな主語では括り切れないひとりの人間の記録とそれにまつわる記憶へと語り直す「わたしは思い出す」を巡回展示。会期中も読書会などの活動を継続する。
主なプロジェクトに、「穴アーカイブ 8ミリフィルム鑑賞会 穴からみえる、ひと、くらし、世田谷」(東京都世田谷区、2015年から継続)、「はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす」(東京都武蔵野市ほか、2016-17年)、「HOME MOVING!」(茨城県水戸市、2017年から継続)、「なぞるとずれる 慰問文集再々発行プロジェクト」(岐阜県美濃加茂市伊深町、2019年から継続)など。
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参考図版
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