現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY

ほんでたいわ部　アンデルセン『絵のない絵本』を読む

2025年4月の「ほんでたいわ部」では、アンデルセン作 『絵のない絵本』を取り上げます。

「さあ、わたしの話すことを、絵におかきなさい。そうすれば、きっと、とてもきれいな本ができますよ」―その後、月は私の部屋を訪れると、その前の晩か、その晩に見たことを、あれこれと話してくれるのでした―

『絵のない絵本』は、１～３ページの33本の短編で構成された、読み終わると頭の中にイメージが広がり読者を空想の世界にいざなう、そんな作品です。
一緒に文章を味わうと共に、どんな挿絵が頭の中で生まれたのか紹介しあってみませんか。
今回は、事前に読んでくる回です。全33話、どこから読んでも、どこで読み終えても結構ですので、ご自身のペースで、図書館や書店で書籍を手に取ってご参加ください。

『絵のない絵本』は、青空文庫でも読むことができます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/58165_64334.html

今回の読書会は、水戸芸術館に隣接する水戸市民会館での「文学×現代美術『ペロー童話集』『青ひげ』」と題した読書会（4月5日開催の「水戸キャンパス100」内プログラム。講師：西野由希子氏／協力：水戸芸術館現代美術センター）に触発され、童話と絵に関する作品を取り上げることにしました。
当館現代美術ギャラリーで開催中の展覧会「近藤亜樹：我が身をさいて、みた世界は」を手掛かりに選ばれた童話作品から、見えない絵への想像を掻き立てる言葉の面白さへと、美術と文学を横断する関心をつなぎます。

皆さんのご参加をお待ちしています。