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コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

声の芸術はここまで進化した。スウェーデン放送合唱団指揮:ペーター・ダイクストラ

2012年6月16日[土] 

©Arne Hyckenberg/SR

声の芸術はここまで進化した――
スウェーデン放送合唱団の至高のア・カペラを聴く


ビルギット・ニルソン、ユッシ・ビョルリンク、アンネ・ソフィー・フォン・オッターら、世界的な歌手たちを数々世に送り出してきた北欧の国、スウェーデン。独特の高いポジションから発せられる声の伝統は、合唱の世界においても脈々と受け継がれている。透き通った張りのある声と正確無比な音程、完璧なハーモニー。その声による芸術を心ゆくまで味わわせてくれるのが、スウェーデン放送合唱団だ。

彼らの「お国もの」とも言える北欧の合唱曲、日本を代表する作曲家・武満徹の〈うた〉、今年生誕150年を迎えるドビュッシーの作品、そしてラフマニノフがロシア正教会の奉神礼に則って書いた大作〈晩禱〉。大指揮者クラウディオ・アバドも愛した、世界最高峰の合唱団によるア・カペラのフル・コースを、ご堪能あれ!

【出演】スウェーデン放送合唱団
ペーター・ダイクストラ(指揮)

【曲目】
モーツァルト:〈アヴェ・ヴェルム・コルプス〉 K.618 (吉田秀和館長、畑中良輔音楽部門顧問への献唱)

マントゥヤルヴィ:〈天体の組曲〉から “太陽”“北極星”
武満徹:〈うた II〉 から “さくら”“島へ”
ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの3つの歌
 アルト独唱:トーヴェ・二ルソン
アルヴェーン:夕べ
アルヴェーン:そして乙女は輪になって踊る
ラフマニノフ:〈晩禱〉 作品37から 第1曲~第9曲
 アルト独唱:アニカ・フーダック、テノール独唱:ローヴェ・エンストレム

【アンコール曲】
スウェーデン民謡 〈すべての山や谷に〉
サンドストレム:ヘラジカの歌
武満徹:〈うた II〉 から “さくら”

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2012年6月16日[土] 

チケット情報

料金

【全席指定】5,500円
15:30開場 16:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000
MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351
ヤマハミュージック関東 029-244-6661
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード 161-608)
CNプレイガイド 0570-08-9990
学生券のご案内
当日開演1時間前に残席がある場合、学生券(一律1,000円)を発売します。水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンターのみの発売になります。ご購入の際、学生証の提示をお願いします。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

スウェーデン放送合唱団 Swedish Radio Choir


1925年に創設。1952年、“合唱の神様”と称される大指揮者エリック・エリクソンが首席指揮者に就任。以来、飛躍的な発展を遂げ、スウェーデンの音楽界はもとより欧米各地へのツアーやCD録音を通して、世界のトップ・アンサンブルとしての地位を確立した。その後、アンデシ・オルウェル、グスタフ・ショークヴィストに引き継がれ、1994年よりエストニアの巨匠トヌ・カリユステが首席指揮者に就任。スウェーデン放送合唱団にとって初の外国人指導者となったカリユステは、東欧圏のレパートリーを拡充し、グレツキ、シュニトケ等の録音で数多くの賞を受賞。またリゲティ、サンドストレム、ペルト等の現代の大家がこの合唱団のために作品を書いている。
2007年9月、新鋭のペーター・ダイクストラが首席客演指揮者を3年間務めた後、首席指揮者に就任。彼は、エリック・エリクソン、トヌ・カリユステという両巨匠の薫陶を受け、スウェーデン放送合唱団の伝統を継承している。バイエルン放送交響楽団やベルリン・ドイツ交響楽団といった名門オーケストラを指揮するなど、シンフォニー指揮者としても活躍するダイクストラの統率能力と芸術性は、各方面から高く評価されている。彼は再びスウェーデン放送合唱団の黄金時代を築いており、世界最高峰の合唱団として、その名声は世界各国に轟いている。
スウェーデン放送合唱団は、これまでに、兄弟関係にあるスウェーデン放送交響楽団をはじめ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団等の世界の一流オーケストラと共演している。なかでも、クラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは、厚い信頼で結ばれ、1992年ブラームス〈ドイツ・レクイエム〉、1994年シューマン〈ファウストからの情景〉、1995年ストラヴィンスキー〈エディプス王〉、1996年ベートーヴェン〈第九〉のCD録音のほか、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会、ジルベスター・コンサート、ザルツブルク・イースター・フェスティバル等への出演など、数多くのプロジェクトに招かれた。その他、リッカルド・ムーティ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのヴェルディ〈聖歌四篇〉、モーツァルト〈レクイエム〉、ジェームズ・レヴァイン指揮によるハイドン〈天地創造〉等のCD録音でも高い評価を得ている。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の1996年日本公演では、ベートーヴェン〈第九〉、マーラー〈復活〉の合唱を務め、「宝石をちりばめたような声の饗宴」、「精緻なこと言語に絶する」等々、その実力を絶賛された。
その後1998年、1999年、2001年、2003年、2006年、2010年と相次いで来日。単独のコンサートだけでなくNHK交響楽団定期演奏会にも出演。2年連続でN響ベスト・ソリスト賞を受賞している。

©BR/Frank Bauer

ペーター・ダイクストラ Peter Dijkstra

指揮
1978年オランダ生まれ。合唱指揮・オーケストラ指揮および声楽を、ハーグ王立音楽院、ケルン音楽アカデミー、ストックホルム音楽大学に学び、最優秀の成績で卒業する。引き続き、著名な合唱指揮者であるトヌ・カリユステ、エリック・エリクソン等のマスタークラスで研鑽を積む。2003年エリック・エリクソン・コンクール優勝。
バイエルン放送合唱団の音楽監督、オランダ室内合唱団の首席客演指揮者を歴任し、2007年スウェーデン放送合唱団の首席指揮者に就任。また、BBCシンガーズ、ベルリンRIAS室内合唱団、ヘント声楽コレギウムなど、世界的な合唱団に客演している。レパートリーは、古楽から現代作品の初演まで広範囲にわたる。
オーケストラの客演指揮者としても活躍しており、バイエルン放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団などを指揮している。