
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
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水戸室内管弦楽団 第85回定期演奏会【指揮、オーボエ独奏】ハインツ・ホリガー
2012年10月20日[土]18:30開演・21日[日]14:00開演

■ウルスラ・ホリガー(ハープ)の来日中止ならびに曲目変更のお知らせ
本公演に出演を予定していたハープ奏者ウルスラ・ホリガーさんが、病気のため来日できなくなりました。
これに伴い、曲目を一部変更いたします。ウルスラ・ホリガーさんの出演を予定していたルトスワフスキ作曲「オーボエ、ハープと室内管弦楽のための二重協奏曲」を取りやめ、代わりにJ.S.バッハ作曲「オーボエ協奏曲 イ長調 BWV1055」を演奏いたします。
皆様には急なお知らせとなり誠に恐縮ですが、なにとぞご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
未体験の音楽のるつぼへ。
神業とも言うべき技巧を誇るオーボエ奏者、ハインツ・ホリガー。彼は同時に優れた指揮者、作曲家として音楽の世界に名を刻む。三領域にまたがる彼の音楽性が、精度の高いオーケストラのエッセンスである水戸室内管弦楽団(MCO)と出会うとき、コンサートホールATMで、新たな音楽の実験が始まる。
MCOとの初のコラボレーションに、ホリガーは驚きに満ちたプログラムを組み上げた。
「交響曲の父」ハイドンの集大成〈ロンドン交響曲〉を冒頭に置く構成で「指揮者ホリガー」の矜持を見せつつ、「演奏家ホリガー」の実力も十全に発揮される協奏曲が並ぶ。
知られざる名曲に光を当ててきたホリガーが、MCOとの共演にまず選んだ協奏曲は、モーツァルトと同時代の名オーボエ奏者、ルブランの作品。長年モーツァルトに取り組んできたMCOが、ホリガーの生み出す流麗な旋律にどう応えるのか、期待は高まる。
演奏会の最後は、ホリガーの故郷スイスゆかりの作品。バルトークがスイス滞在中に作曲した〈ディヴェルティメント〉だ。バルトークの弟子ヴェレシュに若き日のホリガーは作曲を学んでいた。多才な音楽家ホリガーの原点の一つが垣間見える作品である。
演奏家、指揮者、作曲家。3つの顔を併せ持つホリガーが、MCOの新たな可能性を切り拓く。実験はカウントダウンに入った。未体験の音楽のるつぼの中で、思いがけない化学反応があなたを魅了するだろう。
【指揮、オーボエ独奏】ハインツ・ホリガー
【曲目】
ハイドン:交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I-104 〈ロンドン〉
ルブラン:オーボエ協奏曲 第1番 ニ短調
J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV1055R (←変更曲)
バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント Sz.113
【参加メンバー】(各パート五十音順)
ヴァイオリン:安芸晶子、井上静香、植村太郎、潮田益子、久保田巧、塩田脩、島田真千子、田中直子、豊嶋泰嗣、中村静香、松野弘明、依田真宣、渡辺實和子
ヴィオラ:モーリン・ガラガー、川崎雅夫、川本嘉子、鈴木学
チェロ:北本秀樹、辻本玲、原田禎夫、宮田大
コントラバス:河原泰則、渡邊章成
フルート:岩佐和弘、工藤重典
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル、森枝繭子
クラリネット:四戸世紀、吉田悠人
ファゴット:向後崇雄、吉田将
ホルン:猶井正幸、ジュリア・パイラント
トランペット:デイヴィッド・ヘルツォーク、若林万里子
ティンパニ:ローランド・アルトマン
チェンバロ:小林万里子
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2012年10月20日[土]18:30開演・21日[日]14:00開演
10月20日[土] | 21日[日] | |
14:00 | - | ● |
18:30 | ● | - |
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
【協賛】
株式会社ポイント、(財)げんでんふれあい茨城財団、株式会社吉田石油
【協力】
全日本空輸株式会社
【後援】
茨城新聞社、水戸商工会議所
プロフィール

©D.Vass
ハインツ・ホリガー Heinz Holliger
指揮、オーボエ
1939年、スイスのランゲンタール生まれ。ベルンでオーボエをエミール・カッサニョー、作曲をシャーンドル・ヴェレシュに師事。さらにバーゼルでピエール・ブーレーズに学ぶ。パリ音楽院ではオーボエをピエール・ピエルロに学んだ。59年にジュネーヴ、61年にミュンヘンの両国際コンクールのオーボエ部門で優勝して脚光を浴び、その後すぐに5大陸の主要なコンサートホールで演奏を開始。作曲と演奏両方を深く追究し、特殊奏法の開発と精確な演奏能力によって、オーボエという楽器の技術的な可能性を大きく拡げた。また、今日あまり知られていない作曲家や作品を積極的に取り上げ、その代弁者ともなっている。これまでに、スイス音楽家協会作曲家賞、コペンハーゲン市レオニー・ソニング音楽賞、バーゼル市芸術賞、エルンスト・フォン・シーメンス音楽賞、フランクフルト市音楽賞、ヴェニス・ビエンナーレ・アビアティ賞、チューリッヒ・フェスティバル賞、ラインガウ音楽賞などを受賞。チューリッヒ大学名誉博士。
指揮者としても第一線で活躍しており、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、リヨン国立管弦楽団など、世界の主要なオーケストラと共演。またヨーロッパ室内管弦楽団とは長年に渡るコラボレーションが続いている。
水戸芸術館では、2010年、スイス・チェンバー・ソロイスツとともに「ハインツ・ホリガーと仲間たち」を開催。絶賛を博した。
平成24年度文化庁 優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業