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【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

児玉桃/ドビュッシーをとりまくピアノ音楽のシリーズ
第2回「ドビュッシーとショパン」

2012年11月3日[土] 

2012年3月3日、第1回「ドビュッシーとフランス古典音楽」から

児玉桃と味わうドビュッシー芸術の真髄
~第2回はショパンとともに~


今年生誕150年を迎えたフランスの大作曲家クロード・ドビュッシー(1862~1918)を題材にした水戸芸術館オリジナルのシリーズ企画です。

西洋音楽史の重要な転換点に位置するドビュッシーは、みずからの鋭い感覚と自由を求める精神にしたがい、それまでの機能和声を軸とする音楽から距離を置き、新しい音楽の扉を開きました。私たちの中にねむっていた感覚を呼び覚まし、想像力を詩的に喚起する、色彩感に溢れた音楽――そんなドビュッシーの音楽を、彼をとりまく様々な作曲家の音楽と対置させながら、より深く味わってみようという試みです。

ご案内役は、日本を代表するピアニストの一人、児玉桃。パリを拠点に活躍している児玉桃は、ドビュッシーをはじめとするフランス音楽の演奏をとりわけ得意としています。その第一級の演奏と、ピアニストならではの視点による解説で、ドビュッシーの芸術の真髄を解き明かしていきます。

シリーズ第2回には、ピアノの大家フレデリック・ショパン(1810~49)が登場します。ドビュッシーは、幼い頃、一説にはショパンの弟子とされるある貴婦人にピアノの手ほどきを受け、ショパン特有のピアノの扱い方を身につけました。そして、ショパンの名作〈24の前奏曲〉にならって、全24曲、2巻からなる曲集を〈前奏曲集〉と名づけたのです。

19世紀と20世紀、それぞれを代表するピアノ音楽の巨匠たちの深い関係性と創作の秘密に迫ります。


【出演】
児玉桃(ピアノと解説)

【曲目】
ショパン:24の前奏曲 作品28
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻

【アンコール曲】
ドビュッシー:〈子供の領分〉 から 第3曲 人形へのセレナード
ショパン:夜想曲 第8番 変ニ長調 作品27の2

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2012年11月3日[土] 

今後の予定

■第3回=2013年2月23日(土)
「ドビュッシーとラヴェル、ムソルグスキー」
■第4回=2013年春予定
「ドビュッシーとメシアン、武満徹」

チケット情報

料金

【全席指定】¥3,000
15:30開場・16:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000
MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351
ヤマハミュージック関東 029-244-6661
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード 175-655)
CNプレイガイド 0570-08-9990
学生券のご案内
当日開演1時間前に残席がある場合、学生券(一律1,000円)を発売します。
・水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンターのみの発売になります。
・ご購入の際、学生証の提示をお願いいたします。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

児玉桃 ©Vincent Garnier

児玉桃

ピアノ、お話
バッハからメシアンを含む現代作品まで幅広いレパートリーと豊かな表現力を持つ国際的なピアニスト。
大阪に生まれ、1歳の時ヨーロッパに移る。13歳の時、最年少・最優秀でパリ国立音楽院に入学。故タチアナ・ニコライエワ、アンドラーシュ・シフ、マレイ・ペライア、ヴェラ・ゴルノスタエワに師事。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少の19歳で最高位に輝く。
17歳でシャトレ座の「若手と大家」シリーズに抜擢され、ヴァイオリンの大家ジャン・ジャック・カントロフとの共演でパリ・デビュー。以降、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾指揮ボストン交響楽団など、世界のトップ・オーケストラと共演を重ねている。
また、チューリヒ・トーンハレ、ロンドン・ウィグモアホールなどヨーロッパ各地でリサイタルを行うほか、マールボロ、ルツェルン、ラ・フォル・ジュルネ、シュレスヴィッヒ・ホルシュタインなど、多くの国際音楽祭からも招かれている。2005年、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でのリサイタルは、「いままでに聴いたことのない、まさにショパンの芸術の神髄とも言えるほど熱狂的な演奏を披露・・・」(ル・モンド紙)と絶賛された。
2006年4月には準・メルクル指揮の北ドイツ放送交響楽団定期演奏会に出演し、細川俊夫の〈月夜の蓮〉世界初演とモーツァルトの協奏曲(K.488)を一夜に演奏。また、同年12月には小澤征爾指揮の水戸室内管弦楽団第67回定期演奏会にも出演し、同プログラムを演奏、いずれも高く評価された。2008年には、水戸室内管弦楽団の第3回ヨーロッパ公演でソリストを務めたほか、東京、埼玉、神奈川にてメシアン生誕100年を記念した5回にわたるシリーズ公演を行った。2012年7月には準・メルクル指揮の水戸室内管弦楽団第84回定期演奏会にも登場し、サン=サーンス〈ピアノ協奏曲 第2番〉を演奏する。
CDはオクタヴィア・レコードより「ドビュッシー:impressions」「ショパン:ピアノ作品集」「メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし」「メシアン:鳥のカタログ」をリリース。
1994年度アリオン奨励賞、1997年第7回出光音楽賞、1999年第9回テレンス・ジャッド賞(英国)受賞。2007年メシアン国際コンクール審査員。2009年中島健蔵音楽賞および芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。パリ在住。