チケット

【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

児玉桃/ドビュッシーをとりまくピアノ音楽のシリーズ
第3回「ドビュッシーとラヴェル、ムソルグスキー」

2013年2月23日[土] 

2012年3月3日、第1回「ドビュッシーとフランス古典音楽」から

児玉桃と味わうドビュッシー芸術の真髄
~敬愛したムソルグスキー、同時代のライヴァル・ラヴェル~


2012年に生誕150年を迎えたフランスの大作曲家クロード・ドビュッシー(1862~1918)を題材にした水戸芸術館オリジナルのシリーズ企画です。

西洋音楽史の重要な転換点に位置するドビュッシーは、みずからの鋭い感覚と自由を求める精神にしたがい、それまでの機能和声を軸とする音楽から距離を置き、新しい音楽の扉を開きました。私たちの中にねむっていた感覚を呼び覚まし、想像力を詩的に喚起する、色彩感に溢れた音楽――そんなドビュッシーの音楽を、彼をとりまく様々な作曲家の音楽と対置させながら、より深く味わってみようという試みです。

ご案内役は、日本を代表するピアニストの一人、児玉桃。パリを拠点に活躍している児玉桃は、ドビュッシーをはじめとするフランス音楽の演奏をとりわけ得意としています。その第一級の演奏と、ピアニストならではの視点による解説で、ドビュッシーの芸術の真髄を解き明かしていきます。

シリーズ第3回には、ドビュッシーも多大な影響を受けた19世紀ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキー(1839~1881)と、ドビュッシーと同時代に生き、ライヴァル関係にあったとも言えるフランスの作曲家モーリス・ラヴェル(1875~1937)が登場します。演奏されるのは、それぞれの作曲家が視覚から得た霊感をそれぞれのやり方で音に変えた作品。音楽と視覚的要素との“結合”は、19世紀の伝統的書法の枠から音楽を解き放ち、20世紀という新たな時代の扉を開かせることになります。

【出演】
児玉桃(ピアノと解説)

【曲目】
ラヴェル:鏡
ドビュッシー:映像 第2集
ムソルグスキー:展覧会の絵

【アンコール曲】
チャイコフスキー:四季 ― 12の性格的描写 作品37b より
 第3曲“ひばりの歌”(3月)
 第11曲“トロイカで”(11月)

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2013年2月23日[土] 

今後の予定

第4回(最終回)=2013年6月15日(土)
「ドビュッシーとメシアン、武満徹」

チケット情報

料金

【全席指定】3,000円
15:30開場・16:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000
MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351
ヤマハミュージック関東 029-244-6661
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード 182-718)
CNプレイガイド 0570-08-9990
学生券のご案内
当日開演1時間前に残席がある場合、学生券(一律1,000円)を発売します。
・水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンターのみの発売になります。
・ご購入の際、学生証の提示をお願いいたします。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

©Vincent Garnier

児玉桃

ピアノ、お話
バッハからメシアンを含む現代作品まで幅広いレパートリーと豊かな表現力を持つ国際的なピアニスト。
大阪に生まれ、1歳の時ヨーロッパに移る。13歳の時、最年少・最優秀でパリ国立音楽院に入学。故タチアナ・ニコライエワ、アンドラーシュ・シフ、マレイ・ペライア、ヴェラ・ゴルノスタエワに師事。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少の19歳で最高位に輝く。
17歳でシャトレ座の「若手と大家」シリーズに抜擢され、ヴァイオリンの大家ジャン・ジャック・カントロフとの共演でパリ・デビュー。以降、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾指揮ボストン交響楽団など、世界のトップ・オーケストラと共演を重ねている。
また、チューリヒ・トーンハレ、ロンドン・ウィグモアホールなどヨーロッパ各地でリサイタルを行うほか、マールボロ、ルツェルン、ラ・フォル・ジュルネ、シュレスヴィッヒ・ホルシュタインなど、多くの国際音楽祭からも招かれている。2005年、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭でのリサイタルは、「いままでに聴いたことのない、まさにショパンの芸術の神髄とも言えるほど熱狂的な演奏を披露・・・」(ル・モンド紙)と絶賛された。
2006年4月には準・メルクル指揮の北ドイツ放送交響楽団定期演奏会に出演し、細川俊夫の〈月夜の蓮〉世界初演とモーツァルトの協奏曲(K.488)を一夜に演奏。また、同年12月には小澤征爾指揮の水戸室内管弦楽団第67回定期演奏会にも出演し、同プログラムを演奏、いずれも高く評価された。2008年には、水戸室内管弦楽団の第3回ヨーロッパ公演でソリストを務めたほか、東京、埼玉、神奈川にてメシアン生誕100年を記念した5回にわたるシリーズ公演を行った。2012年7月には準・メルクル指揮の水戸室内管弦楽団第84回定期演奏会にも登場し、サン=サーンス〈ピアノ協奏曲 第2番〉を演奏した。
CDはオクタヴィア・レコードより「ドビュッシー:impressions」「ショパン:ピアノ作品集」「メシアン:幼子イエスに注ぐ20のまなざし」「メシアン:鳥のカタログ」をリリース。
1994年度アリオン奨励賞、1997年第7回出光音楽賞、1999年第9回テレンス・ジャッド賞(英国)受賞。2007年メシアン国際コンクール審査員。2009年中島健蔵音楽賞および芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2011年9月に行ったリサイタルにより第11回佐治敬三賞を受賞。パリ在住。