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―震災からの復旧を願って―準・メルクル ヴァイオリン貸与プロジェクト
貸与者募集のお知らせ
2012年12月1日[土]〜2012年12月23日[日]

■準・メルクル ヴァイオリン貸与プロジェクトとは
水戸芸術館専属楽団・水戸室内管弦楽団と長年共演している指揮者、準・メルクルさんから寄贈されたヴァイオリンを貸与するプロジェクトです。これから演奏家としてさらなる研鑽を積もうとする若者の育成・支援を目的としています。対象は、水戸市内あるいは茨城県内でヴァイオリンの演奏を学ぶ学生などです。皆様からのご応募をお待ちしております。(詳しいお申込み方法などは応募要項をご覧ください。)
>応募要項ダウンロードはこちら(PDF)
>申込書ダウンロードはこちら(PDF)
■貸与楽器について
1)製作地:ボヘミア 製作年代:18世紀後期
2)製作地:ドイツ・ザクセン 製作年代:1800年頃
3)製作地:ドイツあるいは東ヨーロッパ 製作年代:1910年~12年頃
4)製作地:東ヨーロッパ 製作年代:1870年~1920年
※全てフルサイズのヴァイオリンです。
■準・メルクルさんからのメッセージ
「2011年3月に東日本大震災が発生し、その後、水戸の皆様が強い意志と行動力で震災からの復旧に努めてこられたと聞いております。そこで、私もぜひ音楽を通じて、少しでも水戸の皆様のお力になれたらと考えています。
実は昨年、私の父(ヴァイオリニスト)が他界し、多くのヴァイオリンを遺しました。その中で、無名の製作者によるものですが非常に弾きやすく、良い音色の楽器があります。それらは、音楽を勉強している若い方にはぴったりの楽器です。きっと水戸にも、音楽の勉強をさらに進めるために良い楽器を必要としている方がいらっしゃるのではないかと思います。その助けになればと願い、私はその4挺のヴァイオリンを水戸室内管弦楽団(公益財団法人水戸市芸術振興財団)にぜひ寄贈したいと考えています。
それらは、一つ一つ歴史のある、独特の個性を持ったヴァイオリンです。若い方には、ぜひそのような楽器と豊かな関係性を築き、より深い音楽の探求を目指してほしいと願っています。そのような楽器との良い出会いが、若い人たちに勇気や喜びを与え、幸せな人生を送ることにつながると信じています。」
■審査日程・会場
第1次審査(書類選考) 応募書類による審査
本選(実技審査) 2013年2月16日(土)13:00(水戸芸術館コンサートホールATM)
■申込受付期間
2012年12月1日(土)~12月23日(日)当日必着
■応募資格
下記のいずれかに該当する学生の方(大学院生を含む)
1) 茨城県に本籍を有する
2) 現在、茨城県内に居住している
3) 現在、茨城県内に通学している
4) 過去において茨城県内に居住・通学したことがある
※4)で応募する方は、お申込み前に必ず担当までお電話にてお問い合わせください。
※準・メルクルさんの希望により、水戸市在住・在学の方を優先させて頂きます。
※貸与楽器は全てフルサイズです。その大きさの楽器を扱える方が対象となります。
■審査員(敬称略)
堀伝(水戸室内管弦楽団楽団員代表)
豊嶋泰嗣(水戸室内管弦楽団メンバー)
■事前試奏会について
これらの貸与楽器は、製作年代・地域など、それぞれ異なる性格をもっています。どのような楽器なのか知っていただくために、事前にヴァイオリン試奏会を開催いたします。
[事前試奏会の日程]
2012年12月1日(土)、12月15日(土)いずれも17:30~19:30 (水戸芸術館コンサートホールATM)
※ご来館の際は、水戸芸術館北側通用口からお入りください。
■お問い合わせ・応募書類送付先
水戸芸術館「準・メルクル ヴァイオリン貸与プロジェクト」係
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
(営業9:30~18:00 / 休館日:月曜日、年末年始 ※月曜日が祝日の場合は火曜日)
TEL: 029-227-8118 FAX: 029-227-8130
公演概要
会場
開催日
2012年12月1日[土]〜2012年12月23日[日]
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
プロフィール

準・メルクル
指揮者
1959年、ドイツのミュンヘンで、ドイツ人ヴァイオリニストの父と日本人ピアニストの母との間に生まれる。ヴァイオリン、ピアノ、指揮の学位をハノーファー音楽院で取得した後、セルジュ・チェリビダッケに師事。86年ドイツ・ミュージック・カウンシルの指揮者コンクール優勝。ボストン交響楽団の奨学金を得てタングルウッド音楽祭に参加、レナード・バーンスタイン、小澤征爾に学んだ。93年ウィーン国立歌劇場の〈トスカ〉でデビュー以来、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場などに客演したほか、94年から2000年までマンハイム州立歌劇場音楽監督および芸術監督を務めた。また、コンサート指揮者としても、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団などに客演。97年NHK交響楽団特別演奏会で日本デビュー、その後も同楽団にはほぼ毎シーズン招かれている。05年から11年にかけてフランス国立リヨン管弦楽団の音楽監督を務め、07年よりライプツィヒ放送交響楽団(MDR交響楽団)の首席指揮者・芸術監督を務めている。