
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル
2013年5月19日[日]

Hilary Hahn ©Olaf Heine
【出演】
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
コリー・スマイス(ピアノ)
【曲目】
※当初の予定より一部の曲目・曲順が変更となります。
また当日演奏される委嘱作品が決定いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
※これら委嘱作品についてのご紹介は、コチラをクリックして頂くと、ジャパン・アーツのサイトにてお読みいただけます。作品の成り立ちや、タイトルの持つ意味などについて、各作曲者の想いが綴られています。
アントン・ガルシア・アブリル:Three Sighs より"First Sigh"*
デイヴィッド・ラング:"Light Moving"*
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第26番 変ホ長調 K.302(293b)
大島ミチル:"Memories"*
J.S. バッハ:シャコンヌ (無伴奏パルティータ第2番より)
-----休憩-----
リチャード・バレット:"Shade"*
エリオット・シャープ:"Storm of the Eye"*
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調
ヴァレンティン・シルヴェストロフ:
"Two Pieces"より1.Waltz 2.Christmas Serenade*
*の作品は、ヒラリー・ハーンが近年取り組んでいる委嘱作品初演プロジェクト「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール」で作曲された作品です。
豊穣な音楽の海原へ
―進化しつづけるヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンの現在にせまる。
世界で最高峰の実力と称される若手ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーン――2011年3月、東日本大震災の影響により延期となった水戸での待望のリサイタルが、いよいよ実現します。ハーンは、完璧なまでに磨きあげられた演奏技巧と、作品の本質へとひたむきに迫る深い音楽的思考、そして崇高な美しさをも感じさせる類い稀な表現力を持ちあわせた逸材です。純粋に「人の心に届く演奏」を志す彼女は、どこまでも誠実な表現者ならではの凛とした輝きを放っています。さらにハーンは、一つのところにとどまるのを潔しとせず、新作の初演や多彩なジャンルの演奏家とのコラボレーションなど、常に新たな挑戦を通じて進化しつづけるアーティストでもあります。この演奏会では、いま最も鋭敏でみずみずしい感性を持つ彼女の多面的な魅力をお楽しみいただきます。
古今の名作から今回取り上げられるのは、イタリア・バロック時代の作曲家コレッリや近代フランスで活躍したフォーレの作品、そしてハーンが特に深い共感を抱く作曲家、J.S.バッハが書いた、無伴奏ヴァイオリンのための不朽の名作〈シャコンヌ〉。伝統的レパートリーから新たな魅力を引き出す、ヒラリー・ハーン独自の音楽世界が繰り広げられることでしょう。
その一方、彼女が近年取り組んでいる委嘱作品初演プロジェクトから生まれた珠玉の小品の一部も演奏されます。その「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール」は、国際舞台で活躍する26人の作曲家が彼女のために書きおろしたアンコール用小品を演奏するという意欲的な試み。27番目となる曲は全世界から一般公募されました。
ヒラリー・ハーンが開拓したヴァイオリン音楽の最前線に、どうぞご期待ください。
【アンコール曲】
ジェームズ・ニュートン・ハワード:"133...at least"
デヴィッド・デル・トレディチ:"Farewell"
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2013年5月19日[日]
チケット情報
料金
【全席指定】A席6,000円、B席5,000円
13:30開場・14:00開演
チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)
CNプレイガイド 0570-08-9990
MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351
ヤマハミュージック関東 029-244-6661
学生券のご案内
当日開演1時間前に残席がある場合、学生券(一律1,000円)を発売します。
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンターのみの発売になります。
ご購入の際、学生証の提示をお願いいたします。
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
プロフィール

Hilary Hahn ©Olaf Heine
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn
ヴァイオリニスト Violin
1979年ヴァージニア州レキシントン生まれ。3歳でボルティモアに移り、ピーボディ音楽院のスズキ・メソッド・プログラムでヴァイオリンを始めた。10歳でフィラデルフィアのカーティス音楽院に入学し、以降17歳まで、イザイ最後の門下生として著名なヤッシャ・ブロツキーから指導を受けた。カーティス音楽院に入学した1年半後にオーケストラ・デビューを果たし、95年にはマゼール指揮/バイエルン放送交響楽団と共演してドイツ・デビュー。さらに99年、フィラデルフィア管弦楽団のソリストとしてカーネギー・ホールにもデビューした。
現在彼女は、ヨーロッパ、アジアそして北米各地で、世界の一流オーケストラとの共演や、注目すべきリサイタル・シリーズへの出演を定期的に行っている。2011-12シーズンには、ボルティモア交響楽団と、シーズンの開幕ガラコンサートで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調を共演。この年はハーンにとって、メジャー・オーケストラ・デビューから20周年にあたり、シーズンを通して数多くのオーケストラと共演した。秋にはアメリカ・ツアーを行い、彼女が取り組んでいる委嘱作品初演プロジェクト「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール(In 27 Pieces: Hilary Hahn Encores)」の前半となる13曲を初演。その後、ドイツ、フランス、スペイン、東ヨーロッパなどでもツアーを行った。彼女は今シーズンにかけて、これらの小品の初演を行うとともに、2013-14シーズンのCDリリースに向けて録音も並行して行う予定である。
CDは現在に至るまで、合計12枚のソロアルバムをドイツ・グラモフォンとソニーからリリース。さらに、ライヴ演奏を収録した3枚のDVD、アカデミー賞(作曲賞)にノミネートされた映画のサウンドトラック、子どものための録音など多彩なディスコグラフィーを誇る。03年にはブラームスとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲を収録したCD、09年にはシェーンベルクとシベリウスのヴァイオリン協奏曲を収録したCDでグラミー賞を受賞。その他、ディアパゾン・ドール賞、ドイツ・レコード批評家賞、クラシックFM/グラモフォン賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」(08年)など、国際的に権威ある数々の賞を受賞している。
ハーンは執筆活動やインタビューの仕事にも力を入れており、自身のウェブサイトに若き音楽家や音楽ファンたちへの情報やブログを掲載している(www.hilaryhahn.com)。また、ユーチューブで映像をプロデュースし(www.youtube.com/hilaryhahnvideos)、現代音楽のブログ「セクエンツァ21」では、ゲスト・インタビュアーを務めている。その他、彼女のヴァイオリンケースが旅の仲間としてコメントするツイッターも継続している(www.twitter.com/violincase)。

Cory Smythe
コリー・スマイス Cory Smythe
ピアノ Piano
独創性豊かな即興演奏者、室内楽奏者、現代音楽の奏者。これまでにソリスト、あるいは室内楽奏者としてラヴィニア音楽祭、リンカーン・センターでのモーストリー・モーツァルトなど国際的な催しに多数参加。最近ではメトロポリタン・オペラで上演される〈中国のニクソン〉の鍵盤奏者に、作曲者ジョン・アダムスより選ばれた。インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルの中心メンバーとして多くの作品を初演し、また藤倉大、マグヌス・リンドベルイ、カイヤ・サーリアホほか、数多くの作曲家と密接に活動。ジャズ・ピアニストのジェイソン・ラモンはデビュー・アルバム『プルーリポテント(多能)』について、「これまで聴いた中で最高のソロレコーディングのひとつに数えられる」と評している。インディアナ大学でリューバ・エドリナ=ドゥビンスキー、サザン・カリフォルニア大学でスチュワート・ゴードン博士に学び、クラシック・ピアノ演奏で音楽の学位を取得した。現在、ニューヨーク在住。