
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
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吉田秀和 生誕100年記念コンサートⅠ水戸室内管弦楽団 第87回定期演奏会【指揮】準・メルクル【独奏】小菅 優(ピアノ)
2013年7月6日[土]18:30開演・7日[日]14:00開演

>指揮者:準・メルクル氏、インタビュー!
>小菅優さんインタビュー!
>作曲家:細川俊夫氏、「開花Ⅱについて語る!
準・メルクル&MCOが拓く“新次元シンフォニー”
国際的な舞台で活躍を続ける練達の日本人演奏家たちを一堂に集めてオーケストラを作ったら、どんな音が鳴り響くのだろう?そうした思いをもって、水戸芸術館初代館長・音楽評論家の吉田秀和氏の提唱で結成されたのが、水戸室内管弦楽団(MCO)だ。
MCOの演奏は、大規模なオーケストラとは異なり、室内楽の在り様を志向する。つまり、プレイヤー全員が主体的に音楽作りに参加し、互いの音を注意深く聴き合いながら、精緻でニュアンスに富んだ音の織物を紡ぎ上げて行く。ここでは、指揮者も絶対的な支配者として君臨するのではなく、共に音楽の深淵を探求するひとりの仲間として、アンサンブルの輪に加わる。
準・メルクルとMCOとの共演は、2004年以来の7回目を数える。小澤征爾音楽顧問を除けば、準・メルクルほどMCOと共演を重ねている指揮者は、他にはいない。今回のプログラムは次の3曲。
月光がふりそそぐ池の中で、開花に憧れる蓮の花を描写した細川俊夫の〈開花Ⅱ〉。吉田秀和が次代を担う日本人ピアニストとして賛辞を惜しまなかった小菅優の独奏によるベートーヴェンの〈ピアノ協奏曲 第3番〉。そして、室内オーケストラの新次元を切り拓くべく臨むシューベルトの〈交響曲 “グレイト”〉。メンデルスゾーンの指揮による初演以来、大編成のオーケストラで演奏されることの多いこの大交響曲に、準・メルクルとMCOが、新しい光を照射する。
【指揮】準・メルクル
【独奏】小菅 優(ピアノ)
【曲目】
細川俊夫:室内オーケストラのための〈開花 II〉 (日本初演)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D944〈グレイト〉
【参加メンバー】(各パート五十音順)
ヴァイオリン:安芸晶子、井上静香、植村太郎、川崎洋介、久保田 巧、佐份利恭子、島田真千子、豊嶋泰嗣、猶井悠樹、長原幸太、中村静香、沼田園子、松野弘明、渡辺實和子
ヴィオラ:大島 亮、モーリン・ガラガー、川本嘉子、店村眞積
チェロ:上村昇、北本秀樹、堀 了介、松波恵子
コントラバス:河原泰則、渡邊章成
ピッコロ:白石法久
フルート:岩佐和弘、工藤重典
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル、森枝繭子
クラリネット:四戸世紀、中 秀仁
ファゴット:鹿野智子、マルテ・レファート
ホルン:ジュリア・パイラント、猶井正幸
トランペット:デイヴィッド・ヘルツォーク、松居洋輔
トロンボーン:呉 信一、新田幹男、野々下興一
ティンパニ:ローランド・アルトマン
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2013年7月6日[土]18:30開演・7日[日]14:00開演
7月6日[土] | 7日[日] | |
14:00 | - | ● |
18:30 | ● | - |
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
【協賛】
株式会社ポイント、(財)げんでん ふれあい茨城財団、株式会社吉田石油、水戸京成ホテル
【協力】
全日本空輸株式会社
【後援】
茨城新聞社、水戸商工会議所
プロフィール

Jun Märkl ©Jean-Baptiste Millot
準・メルクル Jun Märkl
指揮
1959年ミュンヘン生まれ。セルジュ・チェリビダッケ、レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに指揮を学ぶ。93年ウィーン国立歌劇場に〈トスカ〉でデビュー以来、同歌劇場やドレスデン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などへ客演している他、バイエルン州立歌劇場では2006年まで常任指揮者を務めた。またミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団やフィラデルフィア管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団など著名なオーケストラへの客演も数多い。05年から11年までフランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督、07年から12年までMDR交響楽団(ライプツィヒ放送交響楽団)で首席指揮者・芸術監督を歴任。日本では、97年にNHK交響楽団特別演奏会でデビュー。水戸室内管弦楽団には04年の第57回定期演奏会以来共演を重ねており、高く評価されている。12年にはフランス文化勲章のシュヴァリエを受章。

Yu Kosuge ©Marco Borggreve
小菅 優 Yu Kosuge
ピアノ
高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲解釈で、最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。ヨーロッパを拠点に世界各地を訪れ、年に40カ所以上で演奏会を行っている。一流の指揮者、オーケストラとの共演や世界的名手との室内楽、ザルツブルクをはじめ著名な音楽祭への出演も多い。また東京と大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を行っている。2000年、『フォノ・フォルム』誌よりショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられたほか、02年に第13回新日鉄音楽賞、04年にアメリカ・ワシントン賞、06年に第8回ホテルオークラ音楽賞、07年に第17回出光音楽賞を受賞。水戸芸術館では、専属楽団「新ダヴィッド同盟」のメンバーとして活躍している。小澤征爾指揮による水戸室内管弦楽団第75回定期演奏会では、メンデルスゾーン作曲〈ピアノ協奏曲 第1番〉を演奏し、絶賛された。その演奏は、CDとブルーレイ/DVDに収録されている。