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吉田秀和 生誕100年記念コンサートⅡ水戸室内管弦楽団 第88回定期演奏会【指揮・独奏】ラデク・バボラーク(ホルン)【独奏】アンドレイ・ズスト(ホルン)

2013年10月5日[土]18:30開演・6日[日]14:00開演 

人は彼を「ホルンの英雄」と呼んだ――
 ラデク・バボラーク、今度は指揮者としてMCOとさらなる高みへ


いまや当代随一のホルン奏者として、世界を席巻しているラデク・バボラークが、いよいよ水戸室内管弦楽団(MCO)の指揮者として登場する。生まれながらに具わった安定感あふれる落ち着きと気品、そして、圧倒的なテクニック。それは、美しい演奏とはどういうものかを人々に思い起こさせてくれる。彼を天才と呼ばずして、誰を天才と呼ぼうか!

2008年の第3回ヨーロッパ公演では、ソリストとして非の打ちどころのない演奏で会場を魅了した。しかも、体調不良で降板した小澤征爾に代わって、細川俊夫〈月夜の蓮〉では自らMCOの指揮を務め、アンサンブルを見事率いてヨーロッパの聴衆から喝采を浴びた。あの吉田秀和初代館長をもうならせた“指揮者”バボラークの真価が、水戸芸術館のステージで披露される。

プログラムは、バボラークと同郷・チェコの作曲家レイハの〈序曲〉で幕を開ける。ハイドン作とされてきた〈2つのホルンのための協奏曲〉では、ベルリン・フィルで活躍しているホルンの俊英アンドレイ・ズストが、バボラークとともにソリストを務める。2人の名手ならではの至芸と自由な音の対話をたっぷりご堪能あれ。後半はフランスの作曲家イベールの〈ディヴェルティメント〉。まるで音のおもちゃ箱をひっくり返したような、ユーモアと洒落っ気あふれる楽しい組曲だ。最後は、円熟期のハイドンが書いた〈交響曲 第101番 “時計”〉。指揮者バボラークが、気心の知れたMCOの腕利きたちと、歴史的名作を心からの共感をもって歌いあげれば、きっとそこには誰もが微笑まずにはいられない至福の時が訪れるだろう。そう、彼の吹くホルンが人を幸せにするかのように。

【指揮・独奏】ラデク・バボラーク(ホルン)

【独奏】アンドレイ・ズスト(ホルン)


【曲目】
レイハ:演奏会用序曲 ハ長調 作品24
伝ハイドン:2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調
イベール:ディヴェルティメント
ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調 Hob.I-101〈時計〉

【参加メンバー】(各パート五十音順)
ヴァイオリン:安芸晶子、井上静香、木嶋真優、久保田 巧、塩田脩、島田真千子、田中直子、豊嶋泰嗣、猶井悠樹、中村静香、沼田園子、松野弘明、渡邉實和子
ヴィオラ:大島 亮、川崎雅夫、川本嘉子、店村眞積
チェロ:上村 昇、原田禎夫、堀 了介、松波恵子
コントラバス:池松 宏、河原泰則
フルート:岩佐和弘、工藤重典
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル、森枝繭子
クラリネット:山本正治、佐藤友香
ファゴット:岡本正之、山田知史
ホルン:阿部 麿、アンドレイ・ズスト、猶井正幸
トランペット:デイヴィッド・ヘルツォーク、若林万里子
トロンボーン:新田幹男
ティンパニ、パーカッション:ローランド・アルトマン
パーカッション:望月岳彦
ピアノ・チェレスタ:小林万里子

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2013年10月5日[土]18:30開演・6日[日]14:00開演 

10月5日[土] 6日[日]
14:00 -
18:30 -

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

ラデク・バボラーク Radek Baborak

指揮・ホルン独奏
1976年チェコ生まれ。8歳よりホルンを学び、89年よりプラハ音楽院でベドジヒ・ティルシャルに師事。94年、難関として知られるミュンヘン国際コンクールで優勝、「美しく柔らかな音色」「ホルンの神童」などと評され、世界の注目を集めた。以来、ヨーロッパやアメリカなど各地で活発な演奏活動を展開。小澤征爾やダニエル・バレンボイムなどトップクラスの指揮者の信頼も厚く、これまでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はもちろん、数々のトップオーケストラと共演。バロック音楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、その抜きん出たテクニックと豊かな音楽性が高く評価されている。これまでに、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バンベルク交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ホルン奏者を歴任。水戸室内管弦楽団メンバー。現在の使用楽器は「アレキサンダー103」。また2010年からは、自ら創設したチェコ・シンフォニエッタで指揮者を務めており、オクタヴィアレコードからCDを2枚リリースしている。

アンドレイ・ズスト Andrej Zust

ホルン独奏
1984年スロヴェニア生まれ。リュブリャナ音楽院でボスティアン・リポヴシェクに師事した他、ヘルマン・バウマン、ラドヴァン・ヴラトコヴィチなどの名ホルン奏者から薫陶を受ける。国内外の様々なコンクールに入賞後、2004年にはスロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者に就任。またグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団やパシフィック・ミュージック・フェスティバル・オーケストラのメンバーも務めたほか、室内楽奏者としても積極的に活動している。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団オーケストラ・アカデミーで学んだ後、2011年同楽団に入団。

平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業