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【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

イアン・ボストリッジ テノール・リサイタル

2014年4月17日[木] 

©Shelia Rock

奇跡の歌声が、ふたたび水戸芸術館に響く。
イアン・ボストリッジとの7年半ぶりの再会。

あの歌声は忘れられない――聴く者の心をやさしく包みこむ透明な響き、無限のニュアンスをつむぎ出す繊細な語り口。イギリスの奇才、イアン・ボストリッジが水戸芸術館に初登場したときのことです。2006年11月、準・メルクル指揮水戸室内管弦楽団、ホルン独奏ラデク・バボラークという最高の共演者を得て、ボストリッジはブリテンの〈セレナード〉を歌いました。あの時、コンサートホールを満たしたロマンティックな「夢」は、まだ多くの人々の心に生き続けています。

あれから7年半、いよいよ再会の時が約束されました。今度は、盟友であるピアニスト、ジュリアス・ドレイクをともなってのリサイタルです。

プログラムの前半はマーラーの若い頃の歌曲――自然、愛、軍楽隊の響き、天国への憧憬など、その青春時代のすべてが刻み込まれたといってもよい歌による日記。後半はブリテン――17世紀イギリスの詩人ジョン・ダンの9編のソネットを題材に、死に立ち向かう意志的な人間の姿を描いた歌曲集のほか、“サリー・ガーデンズ”など民謡編曲に注ぎこまれた、20世紀イギリスに生きた作曲家の美しき追想。

これら歌の世界は、ボストリッジの歌声をつうじて、私たちの心のスクリーンに投影されます。そして、それは忘れ得ぬ「夢」となって、私たちの心の中で永遠に輝き続けることでしょう。

【出演】
イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

【曲目】
グスタフ・マーラー Gustav Mahler
春の朝(歌曲集〈若き日の歌〉より)
つらなる想い(歌曲集〈若き日の歌〉より)
少年鼓手(歌曲集〈子どもの不思議な角笛〉より)
美しいトランペットの鳴り渡るところ(歌曲集〈子どもの不思議な角笛〉より)
死んだ鼓手(歌曲集〈子どもの不思議な角笛〉より)
歌曲集〈さすらう若人の歌〉
  1. いとしいひとがとついでゆくと
  2. この朝、野原を通ったときに
  3. ぼくは真赤に焼けたナイフを
  4. ぼくの恋びとの青いふたつの眼が

ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten
歌曲集〈ジョン・ダンの神聖なソネット〉 作品35
  1. おおわたしの暗い魂よ
  2. わたしの心をいためつけよ
  3. おお、あのため息と涙が
  4. おお、いらだたすため
  5. もし現在が
  6. 愛した彼女が
  7. まるい地球の片すみで
  8. 汝がわたしを造りたもうた
  9. 死よ驕るなかれ
サリー・ガーデンズ(民謡編曲第1巻〈イギリス諸島〉より)
おお悲しい(民謡編曲第3巻〈イギリス諸島〉より)
オリヴァー・クロムウェル(民謡編曲第1巻〈イギリス諸島〉より)


【アンコール】
シューベルト:漁夫の歌 D881
シューベルト:夜咲きすみれ D752
シューベルト:ます D550

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2014年4月17日[木] 

チケット情報

料金

【全席指定】一般6,000円 ユース(25歳以下)2,000円
18:30開場 19:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター TEL. 029-231-8000
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)
CNプレイガイド TEL. 0570-08-9990
MUSIC SHOPかわまた TEL. 029-226-0351
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 TEL. 029-244-6661
ユースチケットについて
・25歳以下の方が対象のお得なチケットです。
・ご購入いただきましたご本人様のみご利用いただけます。
・ご利用にあたっては、年齢を証明するものが必要となります。
・取り扱いは水戸芸術館のみとなります。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

©Ben Ealovega

イアン・ボストリッジ Ian Bostridge

テノール Tenor
現代イギリスを代表するテノール歌手。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジで歴史学の博士課程を修了後、1990年代半ばより本格的に歌手としての活動をスタートさせた。1995年、ロンドンのウィグモア・ホールで初のソロ・リサイタルを行う。以降、世界を股にかけての活動を展開し、カーネギー・ホールやミラノ・スカラ座など世界の主要なホールでのリサイタルをはじめ、ザルツブルク、エディンバラ、ウィーン、ミュンヘンなどでの音楽祭にも出演している。また、自らの企画「パースペクティヴ・シリーズ」をニューヨーク、ロンドン、ハンブルクなどで開催している。
オペラの分野では、エディンバラ音楽祭〈夏の夜の夢〉(ライサンダー役)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ〈魔笛〉(タミーノ役)、ロイヤル・オペラ〈ドン・ジョヴァンニ〉(ドン・オッターヴィオ役)、バイエルン国立歌劇場〈ポッペアの戴冠〉(皇帝ネロ役)などのほか、1995年には小澤征爾指揮サイトウ・キネン・フェスティバル松本〈道楽者のなりゆき〉(ゼレム役)にも出演した。また、イングリッシュ・ナショナル・オペラ〈ヴェニスに死す〉(アッシェンバッハ役)が絶賛され、同作品はブリュッセルとルクセンブルクでも上演されている。
録音の分野ではEMIクラシックスと専属契約を結び、リリースしたCDは数多くの賞を獲得、グラミー賞には計12回ノミネートされている。代表的なアルバムに、シューベルト〈美しい水車小屋の娘〉(グレアム・ジョンソンと共演/1996年グラモフォン賞)、ストラヴィンスキー〈道楽者のなりゆき〉(トム・レイクウェル役/ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ロンドン交響楽団と共演/2000年グラミー賞)、モーツァルト〈後宮からの誘拐〉(ベルモンテ役/ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンと共演)、イギリス歌曲集やヘンツェ歌曲集(ジュリアス・ドレイクと共演)、シューベルト歌曲集(内田光子やレイフ・オヴェ・アンスネスと共演)、ブリテン歌曲集(サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演)、バッハのカンタータとアリア集(ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテと共演)などがある。
これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団などのオーケストラ、小澤征爾、サイモン・ラトル、コリン・デイヴィス、アントニオ・パッパーノ、リッカルド・ムーティ、ダニエル・バレンボイムなどの指揮者と共演している。
2001年オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジの名誉学士、2003年セント・アンドリュース大学の名誉音楽博士、2010年オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジの名誉学士の称号を授与されている。2004年には大英帝国勲章のひとつであるCBE勲章を受勲。2011年にはFaber&Faber社より著書『A Singer's Notebook』が出版された。
水戸芸術館では、2006年11月の水戸室内管弦楽団第66回定期演奏会に出演。準・メルクル(指揮)、ラデク・バボラーク(ホルン)との共演でブリテン〈セレナード〉を歌い、絶賛された。7年半ぶりの再登場となる今回、待望のリサイタルが実現する。

©Marco Borggreve

ジュリアス・ドレイク Julius Drake

ピアノ Piano
イギリスのピアニスト。歌曲、室内楽のスペシャリストとして、世界の一流声楽家、器楽奏者とリサイタル、レコーディングの両面にわたって活躍している。
とりわけ歌曲の演奏に対する情熱は高く評価されており、ロンドンの歴史的建築ミドル・テンプル・ホールで開かれる歌曲のリサイタル・シリーズ「ジュリアス・ドレイクと仲間たち」には、イアン・ボストリッジ、トーマス・アレン、オラフ・ベーア、フィリップ・ラングリッジ、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、セルゲイ・レイフェルクス、フェリシティ・ロット、サイモン・キーンリーサイド、マーク・パドモア、クリストフ・プレガルディエン、ウィラード・ホワイトなど、多くの優れた歌手たちが登場している。
2000~2003年にはオーストラリアのパース国際室内楽音楽祭の音楽監督を、2009年にはウェールズのマカンスレス音楽祭の芸術監督を務めた。
後進の指導にも力を注ぎ、オールドバラ、バーゼル、トロント、ユトレヒトなどでマスタークラスを開いている。また、オーストリアのグラーツ音楽大学で音楽とパフォーミングアーツの教授を務め、伴奏法の授業を行っている。
録音の分野でも、イアン・ボストリッジと共演したイギリス歌曲集やヘンツェ歌曲集のほか、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、ジョイス・ディドナート、ジェラルド・フィンリーらと共演した歌曲のCDが高く評価されている。