
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
- 専属楽団
水戸芸術館・専属楽団新ダヴィッド同盟 演奏会
2014年10月31日[金]

2012年の演奏会より
新ダヴィッド同盟
New "Davidsbündler"
2010年、吉田秀和・初代水戸芸術館館長の命名により同館の専属楽団として結成された。
メンバーは、世界的に活躍する若手ヴァイオリニスト・庄司紗矢香を中心に、庄司の呼びかけで集まった、気心の知れた若い音楽仲間たち――佐藤俊介(ヴァイオリン)、石坂団十郎(チェロ)、小菅優(ピアノ)。それに、庄司の尊敬する室内楽の名手・磯村和英(ヴィオラ)が加わる。国際的に活躍する5人のメンバーは、世界各地から水戸に集まり、密度の濃いリハーサルを徹底的に行って演奏会に臨む。
「ダヴィッド同盟」は、ドイツ・ロマン派の大作曲家ローベルト・シューマンが夢想した芸術グループ。異教徒ペリシテ人を知と勇気で撃退した旧約聖書の登場人物ダヴィデ(ダヴィッド)にちなみ、俗物に対抗し、新しい音楽の理想を打ち立てようとする気概がこめられている。
時を経て21世紀、「新ダヴィッド同盟」は次代を担う若い演奏家たちが中心となり、シューマンの音楽的理念に共鳴して結成された。結成4年目を迎える今回の演奏会は、ゲストに練達の室内楽奏者クライヴ・グリーンスミス(チェロ)を迎え、「新ダヴィッド同盟」初の2プログラム公演に挑む。
【Aプログラム】
2014年10月31日(金)18:30開場・19:00開演
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478
(庄司、磯村、グリーンスミス、小菅)
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 作品7
(佐藤、グリーンスミス)
フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調
(庄司、佐藤、磯村、グリーンスミス、小菅)
【Bプログラム】
2014年11月2日(日)15:30開場・16:00開演
シューベルト:ピアノ三重奏曲 第1番 変ロ長調 D898
(庄司、グリーンスミス、小菅)
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 作品7
(佐藤、グリーンスミス)
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
(庄司、佐藤、磯村、グリーンスミス、小菅)
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2014年10月31日[金]
10月31日[金] | 11月2日[日] | |
16:00 | - | ● |
19:00 | ● | - |
チケット情報
料金
【1回券】A席5,500円 B席4,500円 ユース(25歳以下)2,000円
【A・Bプログラム・セット券】A席10,000円 B席8,000円 ユース(25歳以下)3,500円
10月31日[金] 18:30開場 19:00開演
11月2日[日] 15:30開場 16:00開演
※セット券およびユースチケットの取り扱いは水戸芸術館のみ
チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351ヤマハミュージックリテイリング水戸店 029-244-6661e+(イープラス)http://eplus.jp(PC・携帯)CNプレイガイド 0570-08-9990
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人 水戸市芸術振興財団
【協賛】
株式会社アダストリア・ホールディングス
【協力】
全日本空輸株式会社
出演者プロフィール

(c)Kishin Shinoyama
庄司紗矢香
Sayaka Shoji
ヴァイオリン
1999年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールでコンクール史上最年少、また日本人としては初の優勝を獲得して以来、ウラディーミル・アシュケナージ、コリン・デイヴィス、シャルル・デュトワ、マリス・ヤンソンス、ロリン・マゼール、ズービン・メータなど世界一流の指揮者と共演。
最近の主な公演は、ユーリ・テミルカーノフ指揮フィルハーモニア管弦楽団およびサンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、大野和士指揮ウィーン交響楽団、ヤニック・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団などがある。今後は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団などへの出演が予定されている。
また、リサイタルや室内楽の演奏にも力を入れており、これまでにヴァディム・レーピン、イェフィム・ブロンフマン、スティーヴン・イッサーリス、ジャンルカ・カシオーリ、メナヘム・プレスラーらと共演。ヴェルビエ、シュレスヴィヒ=ホルシュタインなど著名な音楽祭にも毎年のように招かれている。
CDはドイツ・グラモフォンから9枚、ミラーレから2枚をリリース。最新盤は、サンクト・ペテルブルク・フィル(テルミカーノフ指揮)との「プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1729年製ストラディヴァリウス“レカミエ”。

(c)Sakai Koki
佐藤俊介
Shunsuke Sato
ヴァイオリン
高い技術と豊かな音楽性を磨き、ニューヨーク、フィラデルフィアを経て、現在ヨーロッパを拠点にキャリアを築く国際派。弱冠9歳でフィラデルフィア管弦楽団の学生コンクールで優勝。NHK交響楽団を含む日本の主要オーケストラに加え、バイエルン放送交響楽団、ハンブルク交響楽団、サンクト・ペテルブルク交響楽団など欧米の名門オーケストラと共演。ヨーロッパ各都市、アメリカ、日本などでリサイタル活動にも積極的に取り組んでいる。
ミュンヘンで古楽奏法を勉強し、現在オランダに在住。コンチェルト・ケルン、オランダ・バッハ協会、スコットランド室内管弦楽団のコンサートマスターを務め、2013年よりアムステルダム音楽院教授としても活動。
CDは「イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ全6曲」、「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」、「パガニーニ:24のカプリース」、「テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲」などをリリース。グリーグのCDは第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞した。第15回出光音楽賞、06年アメリカ・ワシントン賞、07年度第9回ホテルオークラ音楽賞などを受賞。10年7月にはヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて第2位、聴衆賞を受賞。平成22年度(第65回)文化庁芸術祭新人賞を受賞。

磯村和英
Kazuhide Isomura
ヴィオラ
桐朋学園でヴァイオリンをジャンヌ・イスナール、小林健次、室内楽を齋藤秀雄に学び、1968年よりニューヨークのジュリアード音楽院に於いて、ヴァイオリンをイヴァン・ガラミアン、ヴィオラをウォルター・トランプラー、室内楽をロバート・マン、ラファエル・ヒリヤーに学ぶ。
69年秋、桐朋、ジュリアードを通じての仲間とともに東京クヮルテットを結成。70年、ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で1位となり、国際的な注目を集めた。同年秋に、ニューヨークでデビューリサイタルを行う。以後、クヮルテットと共に44年にわたり、ニューヨークを拠点に世界各地で演奏活動を続けた。
室内楽の指導には長年積極的に取り組み、イエール大学で教鞭をとる他、アメリカ、ヨーロッパ、日本で数多くの室内楽講座を行う。
東京クヮルテットのレコーディングは、グラモフォン年間最優秀室内楽賞等受賞した録音も数多く、グラミー賞には7回ノミネート。磯村個人としても、ヴィオラ・ソロとソナタのCDをリリースしている。
本年6月、アメリカン・ヴィオラ・ソサエティーよりキャリア・アチーヴメント賞を授与された。現在、桐朋学園特任教授、マンハッタン・スクール講師、サントリーホール室内楽アカデミーのアソシエイト・ディレクターを務める。

クライヴ・グリーンスミス
Clive Greensmith
チェロ
イギリスのチェロ奏者。1999年から東京クヮルテットのメンバーとなり、14年間にわたり、ニューヨークを拠点に世界各地の著名なホールで演奏活動を行った。それまでは、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めるとともに、ロンドン交響楽団、RAI国立交響楽団(イタリア)、ソウル・フィルハーモニー管弦楽団などにソリストとして出演。室内楽奏者として、これまでにレオン・フライシャー、アリシア・デ・ラローチャ、アンドラーシュ・シフ、五島みどり、ピンカス・ズッカーマンといった一流アーティストと共演しているほか、マールボロ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、エジンバラ音楽祭、サラソタ音楽祭、PMFなどにも参加している。
レコーディングは、東京クヮルテットのメンバーとして「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集」、「モーツァルト:弦楽四重奏曲集〈プロシア王セット〉」をリリースしているほか、今秋にはジョン・マナシー(クラリネット)、ジョン・ナカマツ(ピアノ)とのトリオで「ベートーヴェン、ブラームス作品集」を発売予定。
イギリス王立ノーザン音楽大学、ユーディ・メニューイン音楽学校などの教員を歴任し、現在はコルバーン音楽院、メドウマウント音楽学校で後進の指導に当たっている。

(c)Marco Borggreve
小菅優
Yu Kosuge
ピアノ
高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びているピアニスト。9歳より演奏活動を開始し、2005年カーネギー・ホールで、翌06年、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビュー。
アレクサンドル・ドミトリエフ、シャルル・デュトワ、小澤征爾、大植英次、ロジャー・ノリントン、サカリ・オラモ等の指揮で、ベルリン交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団等と共演。10年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演。12年4~5月、紀尾井シンフォニエッタの米国ツアーに参加。13年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団と共演。13年12月、ロンドンのウィグモア・ホールでリサイタル・デビュー。10年より、東京と大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を継続している。
録音は、最新盤の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第3巻『自然』」を含む13枚のCDをソニーよりリリース。
第13回新日鉄音楽賞、アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞、第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
水戸芸術館では、09年小澤征爾指揮による水戸室内管弦楽団第75回定期演奏会などに出演し、絶賛された。