チケット

【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

水戸芸術館を拠点に世界に羽ばたくオーボエ奏者フィリップ・トーンドゥル オーボエ・リサイタル待望の日本初リサイタル

2015年8月11日[火] 







水戸芸術館を拠点に世界に羽ばたくオーボエ奏者、
フィリップ・トーンドゥル待望の日本初リサイタル!


あれは6年前の秋のこと。2009年、国際オーボエコンクール・軽井沢で第2位に入った19歳のフランス人の演奏が、私たちの耳をとらえました。その奏者の名は、フィリップ・トーンドゥル。小澤征爾総監督も本選のテープを聴き、その演奏を気に入り、一度水戸室内管弦楽団(MCO)に招いてみようという話になりました。
 2010年、トーンドゥルは私たちの呼びかけに応え、MCO第79回定期演奏会に参加します。あの時のベートーヴェン〈英雄交響曲〉第2楽章のオーボエ・ソロは、20歳の若者の音楽とは思えない深い精神性と、ホールをいっぱいに満たす豊かな響きで、忘れがたい印象を残しました。
 2011年には、東日本大震災で損傷したホールの復旧後に行われた第82回定期演奏会と、サントリーホールで行われたチャリティー・コンサートに参加。原発事故の影響を憂慮して、来日を取りやめる演奏家やオーケストラが相次ぐ中、トーンドゥルは「今こそ水戸で演奏したい」と迷いもせず来日。社会に貢献する音楽家としての志の高さに、MCOのメンバー、スタッフは皆感動しました。
 2012年、第83回定期演奏会で小澤征爾総監督のタクトのもとモーツァルト〈ハフナー交響曲〉を演奏。小澤総監督は即座にトーンドゥルをメンバーに加えます。
 その後もトーンドゥルは音楽ファンや音楽を志す若者たちを魅了し続けています。昨年5月の第90回定期演奏会、モーツァルト〈オーボエ協奏曲〉での圧巻のソロ。一方で、MCOが定期的に行っている学生への楽器レッスンでの懇切丁寧な指導ぶり。
 今や“MCOの顔”とも言える存在となったトーンドゥルの日本初リサイタルが、彼の“ホームグランド”水戸芸術館でいよいよ実現します。選ばれたプログラムは、トーンドゥルが今一番演奏したいと語るシューマン、軽妙洒脱な作風から“20世紀のモーツァルト”とも評されるプーランク、人間技をも超える“名人芸”が求められるパスクッリなど、魅力的な作品ばかり。トーンドゥルが厚い信頼を寄せるピアニスト、加藤洋之とのデュオで心ゆくまでお楽しみください。


【出演】
フィリップ・トーンドゥル(オーボエ)
加藤洋之(ピアノ)

【曲目】
シューマン:アダージョとアレグロ 作品70
ラヴェル:ソナチネ
ポンキエッリ:カプリッチョ
プーランク:オーボエ・ソナタ
ニールセン:2つの幻想的小品 作品2
ケクラン:11のモノディ 作品216より 第10番〈ティテュロスの休息〉
パスクッリ:ドニゼッティの歌劇〈ラ・ファヴォリータ〉の主題による協奏曲

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2015年8月11日[火] 

チケット情報

料金

【全席指定】一般3,000円、ユース(25歳以下)1,000円
18:30開場 19:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000e+(イープラス)http://eplus.jp(PC・携帯)かわまた楽器店 029-226-0351ヤマハミュージックリテイリング水戸店 029-244-6661
ユースチケットについて
25歳以下の方が対象のお得なチケットです(未就学児不可)。 ご購入いただきましたご本人様のみご利用いただけます。 ご利用にあたっては、年齢を証明するものが必要となります。取り扱いは水戸芸術館のみとなります。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

フィリップ・トーンドゥル Philippe Tondre

オーボエ
1989年、フランス・ミュルーズ生まれ。6歳でオーボエを始める。15歳でパリ国立高等音楽院に入学しダヴィッド・ワルターらに師事、2010年に優秀な成績で修士号を取得した。
受賞歴は数多く、2008年、第60回「プラハの春」国際コンクール第3位、同時にグスタフ・マーラー賞を最年少ファイナリストとして受賞。2009年、国際ダブルリード協会「フェルナン・ジレ=ヒューゴ・フォックス」コンクール第1位、および第9回国際オーボエコンクール・軽井沢第2位。2010年、第65回ジュネーヴ国際音楽コンクール第3位。2011年には難関として知られる第60回ARDミュンヘン国際音楽コンクールで第2位(1位なし)、同時に聴衆賞と、委嘱作の優秀な演奏解釈による特別賞を受賞。2012年にはボン・ベートーヴェン音楽祭にデビューし、ベートーヴェン・リング賞を受賞した。
オーケストラ奏者としては、2008年よりシュトゥットガルト放送交響楽団に所属し首席奏者を務めている。水戸室内管弦楽団には2010年より参加し、小澤征爾総監督にその才能を高く評価され、2012年より楽団員となる。またサイトウ・キネン・オーケストラ、ブダペスト祝祭管弦楽団にも参加している。
ソリストとしてはヨーロッパ室内管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団など世界各地のオーケストラと共演しており、小澤征爾、チョン・ミョンフン、ネーメ・ヤルヴィ、ヘルベルト・ブロムシュテット、ファビオ・ルイージ、クリストフ・エッシェンバッハ、エサ=ペッカ・サロネン、ダニエル・ハーディングなど名指揮者との共演も多い。2013年にはベルリン・ドイツ交響楽団との共演で、ベルリン・フィルハーモニーにデビューした。2014年には水戸室内管弦楽団第90回定期演奏会、川崎公演にてモーツァルト作曲〈オーボエ協奏曲 ハ長調〉の独奏を務め、絶賛を博した。
新しいレパートリーの開拓にも積極的に取り組んでおり、ジェームズ・マクミラン作曲のオーボエ協奏曲を、作曲家の指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団との共演でドイツ初演。2013年には、リゲティ作曲〈フルートとオーボエのための二重協奏曲〉を、大野和士指揮サイトウ・キネン・オーケストラにて、ジャック・ズーンとともに日本初演した。
演奏活動の傍ら教育にも力を注いでおり、ドイツ、オーストリア、日本、中国、台湾にてマスタークラスを定期的に開催するなど、幅広い活躍を続けている。水戸室内管弦楽団が定期的に行っているセミナー・レッスンにも講師として積極的に参加し、地元学生から常に高い人気を得ている。

加藤洋之 Hiroshi Kato

ピアノ
東京芸術大学卒業。在学中に「安宅賞」受賞。1990年ジュネーヴ国際音楽コンクールに第3位入賞後、ハンガリー国立リスト音楽院に留学し、イシュトヴァン・ラントシュに師事、96年よりケルンに移り、パヴェル・ギリロフに師事。
ブルガリア国立放送交響楽団、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団、スウェーデン・ヘルシンボリ交響楽団、ハンガリー国立交響楽団、東京都交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団などのオーケストラとの協演を重ね、現在までヨーロッパ各地でソリスト、室内楽奏者としてコンサート、放送への出演、録音等の演奏活動を続けている。2001年にはリムーザン国際室内楽フェスティヴァルへ招待された。近年はウィーン・フィルのメンバーたちと頻繁に室内楽を演奏し、特に第1コンサートマスターのライナー・キュッヒルとは1999年以来、デュオ・パートナーとして国内外で数多くの公演を行っている。2002年ロンドンのウィグモア・ホールヘのデビューは“The Times”紙で絶賛された。また10年にはウィーン芸術週間の3日間にわたるベートーヴェン〈ピアノとヴァイオリンのためのソナタ〉全曲演奏会がムジークフェラインザールにおいて開催され、大成功を収めた。