
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
企画・おはなし:池辺晋一郎クリスマス・プレゼント・コンサート2015
2015年12月23日[水]

クリスマス・プレゼント・コンサート2014より
日本を代表する作曲家・池辺晋一郎の企画でお贈りする水戸芸術館の「クリスマス・プレゼント・コンサート」。
テレビでもおなじみの軽妙なトークとともに、ジャンルを超えた様々な音楽が聖夜を華やかに彩ります。
コンサートの前後にはエントランスホールでミニ・コンサートも開催!
恒例のクリスマス・プレゼント・コーナーもお楽しみに!
≫ 公演チラシはこちら
【企画・おはなし】池辺晋一郎
【出演】
波多野睦美(メゾ・ソプラノ)、つのだたかし(リュート)、木村 大(ギター)、上野耕平(サクソフォン)、黒岩航紀(ピアノ)、齋藤由美子(合唱指揮)、千田悦子(ハープ)、コール・ヴィステリー(合唱)、大木麻理(オルガン)
【曲目】
1 幕開けにシェイクスピアの音楽を
波多野睦美(メゾ・ソプラノ)、つのだたかし(リュート)、池辺晋一郎(ピアノ)
~シェイクスピアの時代のリュートソング~
ダウランド:甘い愛が呼んでいる、悲しみよ とどまれ、彼女はいいわけできるのか?
~『オセロー』から~
作者不詳:柳の歌 / 池辺晋一郎:柳のうた
~『ハムレット』から~
ダウランド:ウォルシンガム / 池辺晋一郎:恋人のまことの心
~『十二夜』から~
作者不詳:俺が小さな餓鬼のころ / 池辺晋一郎:おいらがちっちゃいこどものころにゃ
~『お気に召すまま』から~
モーリー:それは恋人たち / 池辺晋一郎:恋人たちは春が好き
~アンコール~
池辺晋一郎:みどりのこかげで (『お気に召すまま』からの4つのうた より)
昨年生誕450年、来年には没後400年を迎える劇作家シェイクスピア。世界中で愛されてきた彼の喜劇や悲劇からは、沢山の音楽が生まれました。4世紀前に作られたシェイクスピア劇の音楽を、つのだたかしが奏でるリュートの調べにのせて、同じ詩に池辺晋一郎が作曲した劇中歌を、作曲者自身のピアノ伴奏で、波多野睦美が歌います。
★ クリスマス・プレゼント・コーナー
座席番号でくじ引きを行うプレゼント抽選会です。
2 ギターは地球の音楽を奏でる
木村 大(ギター)
坂本龍一:戦場のメリークリスマス
ジプシー・キングス:インスピレーション
チック・コリア:スペイン
木村 大:アース
クラシック・ギターはクラシックだけのものじゃない! クラシックの世界を飛び超えて、ロックやポップスに挑みながら、カテゴリーにとらわれない表現と可能性を開拓しているギタリスト・木村大(土浦市出身)。たった1本のクラシック・ギターから繰り出される熱いプレイは、興奮すること間違いなし!
3 サクソフォンの詩
上野耕平(サクソフォン)、黒岩航紀(ピアノ)
リード:バラード
ガーシュウィン(長生 淳 編曲):ラプソディ・イン・ブルー
昨年の第6回アドルフ・サックス国際コンクールで第2位、水戸芸術館の「茨城の名手・名歌手たち」での演奏も記憶に新しい気鋭のサクソフォン奏者・上野耕平(東海村出身)。ソプラノ、アルト、テナーの3本のサクソフォンを駆使する〈ラプソディ・イン・ブルー〉は、その俊才ぶりを伝えてくれるはず。
4 キャロルの歌声は変わることなく
コール・ヴィステリー(合唱)、齋藤由美子(指揮)、千田悦子(ハープ)
ラター:踊りの日(ダンシング・デイ)
「クリスマス・プレゼント・コンサート」に代々出演して、ベンジャミン・ブリテン作曲〈キャロルの祭典〉を歌い継いできた水戸第二高等学校コーラス部。そのOGたちが合唱団「コール・ヴィステリー」としてコンサートに再出演。〈キャロルの祭典〉へのオマージュとも言えるジョン・ラターの〈踊りの日(ダンシング・デイ)〉で、コンサートを清らかに締めくくります。
★クリスマス・メドレー
開場前と終演後にエントランスホールで演奏します。
~開場前~ 上野耕平(サクソフォン)、大木麻理(オルガン)
作者不詳:もろびとこぞりて
J. S. バッハ:G線上のアリア
ミヨー:スカラムーシュ 作品165b より 第3楽章
~終演後~ コール・ヴィステリー(合唱)、齋藤由美子(指揮)、大木麻理(オルガン)
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 第4番 変ロ長調 作品65の4 より 第1・4楽章
イングランド古謡:牧人ひつじを
グル―バー:きよしこの夜
アダン:オー・ホーリー・ナイト
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2015年12月23日[水]
チケット情報
料金
【全席指定】一般3,500円 ユース(25歳以下)1,000円
16:30開場 17:00開演(終演予定19:30頃)
開場前と終演後にエントランスホールでクリスマス・メドレー(ミニ・コンサート)を開催します。
チケットの取り扱い
水戸芸術館(9:30~18:00、月曜休館)
・エントランスホール内チケットカウンター
・水戸芸術館チケット予約センター TEL. 029-231-8000
・ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html (要登録)
かわまた楽器店 TEL. 029-226-0351
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 TEL. 029-244-6661
ユースチケットについて(枚数限定)
・25歳以下の方が対象のお得なチケットです(未就学児不可)。
・ご購入いただきましたご本人様のみご利用いただけます。
・当日ご入場の際には、年齢を証明するものが必要となります。
・取り扱いは水戸芸術館のみとなります。
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
【協力】
(株)エディファミリー、(株)吉田石油
企画者プロフィール

池辺晋一郎 Shin-ichiro Ikebe
企画・おはなし・ピアノ
1943年水戸市生まれ。67年東京芸術大学卒業。71年同大学院修了。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、島岡譲に師事。66年日本音楽コンクール第1位。同年音楽之友社室内楽曲作曲コンクール第1位。1968年音楽之友社賞。以後ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、芸術祭優秀賞4度、尾高賞2度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞9度(内、3度最優秀賞)などを受賞。97年NHK交響楽団・有馬賞、2002年放送文化賞。04年紫綬褒章。08年茨城県特別功績者。交響曲第1~9番、オペラ〈死神〉〈鹿鳴館〉をはじめ、多分野にわたり多くの作品を手がけ、映画「影武者」、「うなぎ」、TV「八代将軍吉宗」、「元禄繚乱」などの音楽も担当。また随筆集、対談集など著書も多い。1996年より13年間「N響アワー」の司会を担当。現在、東京音楽大学客員教授、東京オペラシティ文化財団ミュージック・ディレクター、石川県立音楽堂・洋楽監督、横浜みなとみらいホール館長、せたがや文化財団音楽事業部音楽監督。水戸芸術館では、「現代音楽を楽しもう」シリーズなど、作曲家としての視点を生かした演奏会企画で好評を博している。
出演者プロフィール

photo by Toshiyuki Kohno
波多野睦美 Mutsumi Hatano
メソ・ソプラノ
ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。1990年にイギリスのリュートソングでデビュー。鈴木雅明、寺神戸亮、クリストファー・ホグウッド、有田正広他の指揮による多くのバロックオーケストラと共演し、バッハ〈マタイ受難曲〉、ヘンデル〈メサイア〉など、宗教作品のソリストとし国内外で多くのコンサート、音楽祭に出演。また、現代音楽の作曲家から信頼が厚く、間宮芳生作品の米国での世界初演、サイトウキネン武満徹メモリアル、サントリーホール「作曲家の個展2013 権代敦彦」などに出演。モンテヴェルディ〈ポッペーアの戴冠〉のオッターヴィア、パーセル〈ダイドーとエネアス〉のダイドーなど卓越した表現力と存在感でオペラでも注目される。「イタリア歌曲集」他、CD作品も数多く、高い評価を得る。水戸芸術館では「高橋悠治の肖像」(09年)、「ちょっとお昼にクラシック」(10年)などに出演している。
公式ホームページ http://hatanomutsumi.com/

photo by Yuriko Takagi
つのだたかし Takashi Tsunoda
リュート
ヨーロッパで中世からバロックの長きにわたって愛された弦楽器リュートの演奏家として国内外で多くのコンサートを行う。歌曲の伴奏者としても歌手から信頼が厚く、エマ・カークビー、エヴリン・タブ、ロベルタ・マメリ、ルーファス・ミュラー、波多野睦美、牧野正人他、古楽を中心に内外の多くの名歌手の伴奏を務める。
古楽器バンド《タブラトゥーラ》、聖歌・宗教音楽を演奏する《アンサンブル・エクレジア》を主宰。モンテヴェルディのオペラ〈オルフェーオ〉、シェイクスピアの舞台「十二夜」、フランス中世の歌物語「オーカッサンとニコレット」など舞台作品、映画音楽も手がける。古楽レーベル『パルドン』をプロデュースして、リュートソング、イギリス古謡、イタリアのマドリガルなど、16~17世紀の声楽作品を中心に多くのCD作品を発表。ドイツ国立ケルン音楽大学リュート科卒業。水戸芸術館では「ちょっとお昼にクラシック」(2010年)などに出演している。
公式ホームページ http://www.dowland.jp/

木村 大 Dai Kimura
ギター
1982年茨城県生まれ。5歳より父、義輝に師事、ギターと音楽理論を学び、幼少より数々のコンクールで優勝。96年、ギターのコンクールでは世界最高水準とされる第39回東京国際ギターコンクールで14歳の最年少で優勝。バルセロナ音楽祭に招待されヨーロッパデビュー。17歳でメジャーデビューしCDが異例の大ヒット。以後全国リサイタルツアーやオーケストラとの共演と共に「トップランナー」「情熱大陸」などテレビ、ラジオに多数出演。2001年、第11回新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞。02年英国王立音楽院に留学、帰国第一弾としてNHK交響楽団と3夜連続共演。第1回ベストデビュタント賞(音楽部門)を受賞。今年4月には安倍晋三総理大臣の主催する「桜を見る会」への招待を受けた。これまで9枚のCDと2枚のDVDを発売。16年1月にもニューアルバムをキングレコードより発売予定。ハイテクニックギタリストとして、国内外で活躍する実力派ギタリスト。
公式ホームページ http://www.kimuradai.com/

上野耕平 Kohei Ueno
サクソフォン
1992年生まれ。茨城県東海村出身。2011年東京芸術大学器楽科入学。これまでに須川展也、鶴飼奈民、原博巳に師事。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、第1位(史上最年少)ならびに特別大賞(内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞)を受賞。14年11月、第6回アドルフ・サックス国際コンクール(ベルギー・ディナン)において、第2位を受賞。現地メディアを通じて日本でもそのニュースが話題になる。その他、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、テレビ朝日「題名のない音楽」「ビートたけしのTVタックル」などに出演。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、藝大フィルハーモニア、横浜シンフォニエッタなどと共演。《The Rev Saxophone Quartet》ソプラノ・サクソフォン奏者、ぱんだウインドオーケストラコンサートマスター。水戸芸術館では「茨城の名手・名歌手たち 第24回」(14年)に出演している。
公式ホームページ http://uenokohei.club/

黒岩航紀 Koki Kuroiwa
ピアノ
1992年神奈川県生まれ。栃木県で育ち、現在は千葉県在住。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。大賀典雄賞、三菱地所賞など、5つの賞を受賞。第84回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。第11回東京音楽コンクールピアノ部門第1位、および聴衆賞受賞。第19回松方ホール音楽賞受賞(第1位)。NHK-FMラジオ「リサイタル・ノヴァ」にソロ、共演など多数回出演。《Trio Explosion》メンバー。これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、藝大フィルハーモニア、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。2013年公益財団法人青山財団奨学生。15年宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学金制度奨学生。芹沢直美、秦はるひ、江口玲に師事。現在、東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程に在籍。
公式ブログ http://ameblo.jp/kokikuroiwa/

齋藤由美子 Yumiko Saito
合唱指揮
武蔵野音楽大学声楽科卒業。声楽を中沢敏子、加藤綾子、坂上昌子に、指揮法を久山恵子に師事。1975年から茨城県立大子第二高等学校音楽部を指導し、91年から2006年4月まで県立水戸第二高等学校コーラス部を指導。その間、NHK学校音楽コンクール、全日本合唱コンクール関東大会、全国大会などに出場。1999年第1回国際ヨハネス・ブラームス合唱コンクール(ドイツ)金賞、2002年第3回国際聖歌フェスティバル(ドイツ)、他2回の海外公演を実施。06年から県立大子清流高等学校、13年から県立緑岡高等学校吹奏楽部指揮者。13年、全日本吹奏楽コンクール東関東大会出場。現在、県立緑岡高等学校教諭。コール・ヴィステリー、クール・タブリエ指揮者。茨城県合唱連盟常任理事。21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」会員。

千田悦子 Etsuko Chida
ハープ
井上久美子に師事し、ジュディス・ライバー、マリ=クレール・ジャメの指導を受ける。学習院大学在学中に第10回日本ハープコンクール・アドヴァンス部門第1位、2001年USA国際ハープコンクールに入賞の後、武蔵野音楽大学大学院に入学。NTTドコモ奨学金、福井直秋奨学金を受ける。06年にイスラエル国際ハープコンテストで第3位入賞。最終選考でイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とハープ協奏曲を共演する。東京文化会館などでリサイタル開催、チェコで開催のヤング・プラハなど国内外の音楽祭での演奏、NHK-FM名曲リサイタル出演、また井上久美子ハープトリオのメンバーとして各地で演奏活動を行なっている。水戸芸術館では、過去数度にわたり「クリスマス・プレゼント・コンサート」でブリテン〈キャロルの祭典〉の演奏などを行っている。

コール・ヴィステリー Chor Wistery
合唱
2005年に茨城県立水戸第二高等学校コーラス部OGにより結成。当メンバーらが水戸二高在学中にコーラス部顧問であった齋藤由美子が指揮・指導にあたる。06年4月、齋藤氏の“藤(wisteria)”から団名を“コール・ヴィステリー”とし、本格的な活動を開始。週に1度のペースで水戸市内を拠点とし、練習を行っている。毎年、茨城県合唱祭、アンサンブルフェスタへ出演しており、アンサンブルフェスタでは「げんでんハーモニー賞」を連続受賞する。13年・14年、全日本合唱コンクール関東大会に茨城県代表として出場。10年・15年、水戸芸術館にてコンサートを開催。

大木麻理 Mari Ohki
オルガン
東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。第34回日本オルガニスト協会新人演奏会、芸大モーニングコンサートに出演。大学院アカンサス音楽賞受賞。オルガンを菊池みち子、廣野嗣雄、椎名雄一郎、チェンバロを大塚直哉、鈴木雅明に師事。DAAD、ポセール財団の奨学金を得てドイツ・リューベック国立音楽大学、デトモルト音楽大学に留学し、アルヴィート・ガスト、ミヒャエル・ラドレスク、マルティン・ザンダーに師事、満場一致の最優等で国家演奏家資格を得て卒業。第13回「静岡の名手たち」受賞、マインツ国際オルガンコンクール第2位、第3回ブクステフーデ国際オルガンコンクール優勝、第65回「プラハの春」国際音楽コンクールオルガン部門第3位、併せてチェコ音楽財団特別賞受賞。欧米各地の音楽祭へ招待され演奏活動が続く一方で、2014年秋に完全帰国をし、今後は日本での更なる活躍が期待されている。東京芸術大学教育研究助手、日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。水戸芸術館ではパイプオルガン・プロムナード・コンサートにたびたび出演している。
公式ホームページ http://mariohki.com/