
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
企画・おはなし:池辺晋一郎クリスマス・プレゼント・コンサート2016
2016年12月23日[金]

クリスマス・プレゼント・コンサート2015より
日本を代表する作曲家・池辺晋一郎の企画でお贈りする水戸芸術館の「クリスマス・プレゼント・コンサート」。軽妙なトークと多彩なプログラムが聖夜を華やかに彩ります。コンサートの前後にはエントランスホールでミニ・コンサートも開催! 恒例のクリスマス・プレゼント・コーナーもお楽しみに!
≫ 公演チラシ[PDF]はこちらからダウンロードできます。
【企画・おはなし】池辺晋一郎
【出演】
原田 節(オンド・マルトノ)、高橋アキ(ピアノ)、砂川涼子(ソプラノ)、江澤隆行(ピアノ)、
寺門芳子(合唱指揮)、小林由佳(ピアノ)、茨城県立水戸第二高等学校コーラス部、小野田未奈(オルガン)
【曲目】
1 オンド・マルトノ――その妙なる音色
原田 節(オンド・マルトノ)、高橋アキ(ピアノ)
J. S. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番 ト長調 BWV1027 より 第3、4楽章
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821 より 第1楽章
サティ:〈スポーツと気晴らし〉 より
食欲をそそらないコラール、イタリア喜劇、海水浴、ゴルフ、陣とり遊び、タンゴ、いちゃつき、テニス
エレガントな外観が特徴的な「オンド・マルトノ」はフランス生まれの電波楽器。鍵盤と弦(リボン)、さまざまなスイッチやスピーカーによって、ユニークな音色と表現を作り出します。この楽器の第一人者である原田節の演奏が、皆さまを幻想的な世界へいざないます。共演はピアニストの高橋アキ。水戸芸術館では1995年以来のお二人のコラボレーションです。
2 あこがれ、恋、祈り――歌の調べにのせて
砂川涼子(ソプラノ)、江澤隆行(ピアノ)
モーツァルト:すみれ K.476
モーツァルト:クローエに K.524
ロイド・ウェバー:ピエ・イエズ
ラブランド:ユー・レイズ・ミー・アップ
プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》 より 〈私の名はミミ〉
プッチーニ:歌劇《トスカ》 より 〈歌に生き、恋に生き〉
イタリアの歌劇場、ウィーンのサロン、イギリスの教会……時代を超えて私たちの胸をうつ歌の数々がそこにはあります。いま日本のオペラ界で人気、実力ともに高い評価を受けるソプラノ歌手・砂川涼子が、古典歌曲やオペラ・アリアからポピュラー曲まで、幅広いジャンルの名曲を歌い上げます。
★ クリスマス・プレゼント・コーナー
座席番号でくじ引きを行うプレゼント抽選会です。
3 アキ・プレイズ・サティ&ハイパービートルズ
高橋アキ(ピアノ)
サティ:ジムノペディ 第1番
サティ:ジュ・トゥ・ヴ
“ハイパービートルズ”より
ミシェル(B. M. フェルドマン 編曲)
イエスタデイ(三宅榛名 編曲)
ゴールデン・スランバー(武満 徹 編曲)
エデュイエ・ブギ(ヘイ・ジュード)(池辺晋一郎 編曲)
〈平和を我らに〉によるショート・ファンタジー(ジェフスキ 編曲)
今年生誕150年を迎えたフランスの作曲家エリック・サティ。時代を先取りしたその音楽に長年取り組んできたのが、ピアニスト・高橋アキです。ピアノ・ソロのステージでは、まずサティの代表作2曲を披露。さらに、高橋アキのもうひとつのライフワークとも言えるプロジェクト「ハイパービートルズ」(現代作曲家へのビートルズ・ナンバー編曲委嘱シリーズ)から、選りすぐりの作品をどうぞ。「あの曲がこんなふうに!?」 生まれ変わった鮮烈な音楽に乞うご期待!
4 合唱で迎えようクリスマス!
茨城県立水戸第二高等学校コーラス部、寺門芳子(指揮)、小林由佳(ピアノ)
ウェイド:神の御子は今宵しも(ウィルコックス 編曲)
ひいらぎ飾ろう(ラター 編曲)
みつかいうたいて(グリーンスリーヴス)(チルコット 編曲)
シューベルト:アヴェ・マリア(エレンの歌 第3番) 作品52の6、D839
コチャール:サルヴェ・レジーナ
おめでとうクリスマス(チルコット 編曲)
アダン:さやかに星はきらめき(オー・ホーリー・ナイト)(ラター 編曲)
コンサートの締めくくりは、皆さまおなじみのクリスマス・ソングを合唱でお届け。コンクールで優秀な成績をおさめ、数々の海外公演を成功させる水戸第二高等学校コーラス部は、合唱の盛んな茨城県のなかでも特にハイレベルな実力を誇る団体。清らかな歌声とともに、楽しいクリスマスを迎えましょう。
★クリスマス・メドレー
開場前と終演後にエントランスホールで演奏します。
~開場前~ 茨城県立水戸第二高等学校コーラス部(ハンドベル)
バーリン:ホワイト・クリスマス
アルカデルト:アヴェ・マリア
~終演後~ 茨城県立水戸第二高等学校コーラス部、寺門芳子(指揮)、小野田未奈(オルガン)
アダン:オー・ホーリー・ナイト
作者不詳:〈クリスマスのミサ〉 より パストラーレ
アルカデルト:アヴェ・マリア
J. S. バッハ:主よ、人の望みの喜びよ (カンタータ 第147番 BWV147 より)
グル―バー:きよしこの夜
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2016年12月23日[金]
協力
チャイナテラス、(株)吉田石油
チケット情報
料金
【全席指定】一般3,500円 ユース(25歳以下)1,000円
16:30開場 17:00開演(終演予定19:30頃)
開場前と終演後にエントランスホールでクリスマス・メドレー(ミニ・コンサート)を開催します。
チケットの取り扱い
水戸芸術館(9:30~18:00、月曜休館)
・エントランスホール内チケットカウンター
・水戸芸術館チケット予約センター TEL. 029-231-8000
・ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html (要登録)
かわまた楽器店 TEL. 029-226-0351
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 TEL. 029-244-6661
ユースチケットについて(枚数限定)
・25歳以下の方が対象のお得なチケットです(未就学児不可)。
・ご購入いただきましたご本人様のみご利用いただけます。
・当日ご入場の際には、年齢を証明するものが必要となります。
・取り扱いは水戸芸術館のみとなります。
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人 水戸市芸術振興財団
企画者プロフィール

池辺晋一郎 Shin-ichiro Ikebe
企画・おはなし
1943年水戸市生まれ。67年東京芸術大学卒業。71年同大学院修了。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、島岡譲に師事。66年日本音楽コンクール第1位。同年音楽之友社室内楽曲作曲コンクール第1位。1968年音楽之友社賞。以後ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、芸術祭優秀賞4度、尾高賞2度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞9度(内、3度最優秀賞)などを受賞。97年NHK交響楽団・有馬賞、2002年放送文化賞。04年紫綬褒章。08年茨城県特別功績者。交響曲第1~10番、オペラ〈死神〉〈鹿鳴館〉をはじめ、多分野にわたり多くの作品を手がけ、映画「影武者」、「うなぎ」、TV「八代将軍吉宗」、「元禄繚乱」などの音楽も担当。また随筆集、対談集など著書も多い。1996年より13年間「N響アワー」の司会を担当。現在、東京音楽大学客員教授、東京オペラシティ文化財団ミュージック・ディレクター、石川県立音楽堂・洋楽監督、横浜みなとみらいホール館長、せたがや文化財団音楽事業部音楽監督。水戸芸術館では、「現代音楽を楽しもう」シリーズなど、作曲家としての視点を生かした演奏会企画で好評を博している。
出演者プロフィール

Photo by Yutaka Hamano
原田 節 Takashi Harada
オンド・マルトノ
3歳よりヴァイオリン、7歳よりピアノを始める。強烈な自己表現能力に優れたオンド・マルトノとの出会いを期に、慶應義塾大学経済学部を卒業後渡仏、パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)オンド・マルトノ科を首席で卒業、オンド・マルトノを独奏楽器として扱う世界でも数少ないソリストとしての演奏活動を開始した。ピアノを遠山慶子、オンド・マルトノをジャンヌ・ロリオに師事。作曲家としても、オーケストラ作品から独奏曲、また数々の映画やアニメに至るまで幅広い分野でその才能を披露している。出光音楽賞、横浜文化奨励賞、ミュージック・ペンクラブ賞など受賞も多数。また、20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン作曲〈トゥランガリーラ交響曲〉は、オンド・マルトノが主役として活躍する楽曲であり、日本国内はもちろん、ソリストとしてカーネギー・ホール、ベルリン・フィルハーモニーホール、シャンゼリゼ劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座といった主要な劇場における世界最高峰のオーケストラとの共演は20ヶ国300を超える。
公式ホームページ http://harady.com/onde/

高橋アキ Aki Takahashi
ピアノ
鎌倉生まれ。東京芸術大学大学院修了。とりわけ現代音楽の弾き手として作曲家からも聴衆からも絶大な支持を集めているピアニスト。メシアン、クセナキス、ケージ、サティ、フェルドマンなどの優れた解釈者として高い評価を受ける。1975年より「エリック・サティ連続演奏会」(12回)を企画構成の秋山邦晴とともに開催し、「サティ再発見」の大きな契機となった。また現代を代表する作曲家たちに、ビートルズ・ナンバーを主題とする作品を委嘱した『ハイパー・ビートルズ』シリーズをリリース。CD「シューベルト:ピアノ・ソナタ集」と「モートン・フェルドマン:トリオ」の演奏で、平成19年度(第58回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。CD「ジョン・ケージ:危険な夜」が平成20年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。2011年秋の紫綬褒章を受賞。14年第23回朝日現代音楽賞を受賞。著書に『パルランド――私のピアノ人生』(春秋社)がある。水戸芸術館の「音楽物語・ぞうのババール」演奏会では、1995年以来出演を重ねている。
公式ホームページ http://www.aki-takahashi.net/

砂川涼子 Ryoko Sunakawa
ソプラノ
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。江副育英会ならびに五島記念文化財団の奨学生としてイタリアに留学。第34回日伊声楽コンコルソ、第69回日本音楽コンクールでともに第1位。
藤原歌劇団に〈イル・カンピエッロ〉のガスパリーナでデビューを果たし、その後も同団〈ランスへの旅〉〈ラ・ボエーム〉〈フィガロの結婚〉、新国立劇場〈トゥーランドット〉〈ドン・ジョヴァンニ〉〈カルメン〉〈ホフマン物語〉〈魔笛〉〈夜叉ヶ池〉、愛知トリエンナーレ〈ホフマン物語〉、びわ湖ホール〈椿姫〉〈死の都〉〈オテロ〉等と数多くのオペラに主演しいずれも高い評価を得ている。
その他、オーケストラとの共演や、各種コンサート、リサイタルをはじめ、NHK「名曲アルバム」「映画音楽に乾杯」「NHKニューイヤーオペラコンサート」に出演するなど幅広く活躍。確かな技術と美しい舞台姿を持ち合わせ、日本を代表するソプラノ歌手として人気を博している。第16回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。

江澤隆行 Takayuki Ezawa
ピアノ
日本大学芸術学部卒業。東京芸術大学別科修了。笹川日仏財団の助成によりパリ市立シャトレ劇場に半年間研修留学しオペラおよび歌曲伴奏法を学ぶ。その間にフランス国立ライン歌劇場の研修生に日本人として初めて選ばれ更に10ヶ月にわたり研修を行った。その後同所初の専任コレペティトゥアとして契約し後進の指導に当たるとともに、ライン歌劇場においてはバロックから現代オペラにいたるまで、様々なプロダクションに参加した。シーズン初頭の世界初演オペラでは3年連続ソロピアニストを務め、シャトレ劇場においても2つのプロダクションに参加した。またフランス、ミッテルベルクハイム音楽祭、ヴィルファヴァール音楽祭、イタリア、オリンピコ劇場、ヴェトナム、ダナン市等各地の演奏会にも出演。
現在は日本各地において多くの著名声楽家と放送、演奏会等で共演すると同時にソロ、アンサンブル、フランス語指導など多様な活動を行っている。日本大学芸術学部非常勤講師。

寺門芳子 Yoshiko Terakado
合唱指揮
東京学芸大学卒業。ウィーン国立音楽大学セミナー修了。声楽を中澤桂、中村義春、アレキサンダー・コロに、指揮を伊藤栄一、汐澤安彦、黒岩英臣等に師事。歴任の水戸桜ノ牧高等学校では吹奏楽を指導し、1994年にオーストラリア日本大使館の招聘によりシドニー、キャンベラで吹奏楽の公演を行う。太田第二高等学校では全日本合唱コンクール関東大会6年連続出場、またハンドベル全国フェスティバルに出場。2006年より水戸第二高等学校勤務。09年、10年、13年、14年全国大会出場。09年ウィーン・チェコ公演を実施。12年3月には、バチカン・サン・ピエトロ大聖堂ミサおよびシスティーナ礼拝堂単独コンサートを実施。14年8月にはウィーン国立歌劇場、ブダペスト・マーチャーシュ教会コンサートを実施、水戸芸術館では過去数年にわたりクリスマス・プレゼント・コンサートに出演。茨城県合唱連盟常任理事。10年文部科学大臣優秀教員表彰。

小林由佳 Yuka Kobayashi
ピアノ
幼少より、ピアノ、エレクトーン、作編曲を学ぶ。東京音楽大学ピアノ演奏家コース首席卒業。同大学研究科修了。第14回茨城県新人演奏会新人賞受賞。その後、伴奏、編曲、指揮伴を中心に活動。海外ではフランス、イタリア、ブラジル、韓国においてオペラ、合唱公演の伴奏、現地にてエレクトーン指導を行う。国内では水戸芸術館オペラ〈魔笛〉のエレクトーン伴奏が吉田秀和、畑中良輔に新聞、雑誌等で紹介、絶賛されたのを皮切りに新国立歌劇場、びわ湖ホールなど全国各地において著名な音楽家と共演。またクラシック以外にも活躍の場を拡げ、特に横浜開港祭では過去17年間ドリームオブハーモニーのコーディネーターとして編曲、演奏、指導を行う。現在、東京音楽大学講師。

茨城県立水戸第二高等学校コーラス部
合唱
1948年創部。2009年度、10年度、13年度、14年度全日本合唱コンクール全国大会出場。同コンクール全国大会へは通算30回出場。最近の活動としては、NHK「BS日本のうた」、BS日本テレビ「キズナのチカラ」への出演に加え、水戸芸術館専属楽団メンバーとの復興支援コンサート、県近代美術館コンサート、水戸芸術館でのコンサート等へ出演している。また、中学校訪問演奏や式典に参加。09年3月にウィーン楽友協会「黄金の間コンサート」、シュテファン大聖堂コンサート、スメタナの生誕地チェコ・リトミシュル市で世界遺産城内コンサートを実施。12年3月にはローマ・サンピエトロ大聖堂夕べのミサ、およびシスティーナ礼拝堂での単独コンサート、サンタネージェ教会コンサートを実施。14年8月にはウィーン国立歌劇場、ブダペスト・マーチャーシュ教会コンサートを実施、満場を沸かせた。16年7月にはハンガリー カンテムス少女合唱団と共演、10月には「エディタ・グルべローヴァ オペラ名曲を歌う~2つの狂乱の場~」に賛助出演。

小野田未奈 Mina Onoda
オルガン
東京生まれ。都立芸術高等学校音楽科ピアノ専攻卒業。フェリス女学院大学音楽学部オルガン科にてオルガンを宮本とも子、三浦はつみに師事。大学在籍中に3度渡西。スペインの歴史的オルガンに触れ、スペイン音楽を学ぶ。
2007年、日本オルガニスト協会主催オルガン新人演奏会に出演。卒業後、米国アンドーヴァーのクライスト・チャーチにてアシスタント・オルガニストを3ヶ月間務める。また、三浦はつみ率いる聖歌隊ムジカサクラの初代メンバー。08年、第24回白川イタリアオルガン音楽アカデミーにてゲラルデスキ賞受賞。09年、ウィレム・ヘルマン国際オルガンコンクール第3位。14年度横浜みなとみらいホール・ホールオルガニストインターン修了。現在、聖路加国際大学聖ルカ礼拝堂オルガニスト。日本聖公会千住基督教会オルガニスト。フェリス音楽教室講師。スガナミミュージックサロン目黒講師。日本オルガニスト協会会員。