
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
SUGADAIRO PROJECT vol.2
「秘境/魔境」出演:スガダイロー、近藤岳、有馬純寿、田中泯
2017年1月28日[土]
八十八の鍵盤から無数の音たちが飛び出し、驚くべき速さで踊り、叫んだかと思うと、突然ニヤリと笑わせる仕掛けや、崇高な美を湛えた音の連なりが現れる―――多彩な音楽的語彙を活かした創造性と爆発力で、数多くの聴衆を熱狂させているジャズピアニスト・スガダイロー。彼を中心とした「スガダイロー・プロジェクト」(三部作)の第二弾では、枠に囚われない表現活動で一線を画す表現者たちと、一夜限りの特別な即興空間が生み出される。
第一部は「秘境」篇。現代音楽や即興演奏に卓越し、パイプオルガンが持つ可能性を果敢に切り拓いてきたオルガニスト・近藤岳、そして、コンピュータを用いた独創的な音響表現で自在に空間を操り、音楽、アート、演劇など幅広い分野で活躍しているエレクトロニクスの有馬純寿が登場する。決して出逢うはずのなかった二つの楽器と音響表現が邂逅を果たすとき、あまりに濃密で予測不能な空間が現出する。
第二部「魔境」篇には、その独創的な踊りで世界的に高く評価されているダンサー・田中泯を迎える。オペラ劇場からごみ処理場、京都の染物屋まで、あらゆる場に宿る気を察知、呼応し、人間の原始的な衝動の発露を感じさせる田中泯の踊りと、スガダイローの発する千変万化の音が、ACM劇場で真っ向から対峙する。きっとそこには、魔性すら宿る未知の沃野が広がることだろう。
【出演】
スガダイロー(ピアノ)
田中泯(ダンス)
近藤 岳(パイプオルガン)
有馬純寿(エレクトロニクス)
【内容】
第1部「秘境」スガダイロー×近藤岳×有馬純寿(会場:エントランスホール)
第2部「魔境」スガダイロー×田中泯(会場:ACM劇場)
公演概要
会場
第1部「秘境」 エントランスホール/第2部「魔境」 ACM劇場
開催日
2017年1月28日[土]
チケット情報
料金
一般3,500円、ユース(25歳以下)1,000円
開場18:00 開演18:30
当日券を若干枚販売いたします。
公演当日の朝9時30分より水戸芸術館チケット予約センター 029-231-8000 にて電話受付いたします。10時を過ぎても残席がある場合はエントランスホール内チケットカウンターでも販売いたします。
チケットの取り扱い
水戸芸術館(9:30~18:00、月曜休館) ◎エントランスホール内チケットカウンター ◎チケット予約センター Tel 029-231-8000 ◎ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)かわまた楽器店 Tel 029-226-0351ヤマハミュージックリテイリング水戸店 Tel 029-244-6661
ユースチケットについて
・25歳以下の方が対象のお得なチケットです(未就学児不可)。・ご購入いただきましたご本人様のみご利用いただけます。・当日ご入場の際には、年齢を証明するものが必要となります。・取り扱いは水戸芸術館のみとなります。
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
プロフィール

©平澤最勝
スガダイロー Dairo Suga
Piano
1974年生まれ。洗足学園ジャズコースで山下洋輔に師事、卒業後バークリー音楽大学に留学。帰国後「渋さ知らズ」「鈴木勲OMA SOUND」で活躍し、坂田明や森山威男、田中泯らと共演を重ねる。10年、山下洋輔とのデュオが実現。また向井秀徳、七尾旅人、灰野敬二らとの即興対決、13年あうるすぽっとでのスガダイロー五夜公演『瞬か』にて飴屋法水ほか7組の身体表現家と共演するなど、ジャンルを越えたパフォーマンスでも好評を博す。CDはソロ「Suga Dairo Solo Piano at Velvetsun」、志人との共作「詩種」、自己のトリオでの「GOLDEN FISH」、「山下洋輔×スガダイロー」など多数リリース。15年、サントリー芸術財団・サマーフェスティバルに出演。近年は演劇にも活躍の場を広げており、15年にはKAAT神奈川芸術劇場で白井晃演出「ペール・ギュント」の生演奏、16年には「マハゴニー市の興亡」にて音楽監督を務めた。同年秋には小説家・夢枕獏とのダブルネームで制作されたCDブック『蝉丸―陰陽師の音』がリリースされた。
Web: http://sugadairo.com/
FB: https://www.facebook.com/Sugadairo
twitter: https://twitter.com/sugadairo

©Hayato Araki
田中 泯 Min Tanaka
Dance
1945年生まれ。1966年クラッシックバレエ、モダンダンスを学んだ後、1974年から独自のダンス、身体表現を追求するようになる。本格的海外デビュー[パリ秋芸術祭『日本の「間」展覧会』(ルーブル装飾美術館)1978年]をきっかけにし、ゆるやかで微細な動きで身体の潜在性を掘り起こすパフォーマンスは、ダンスをはるかに越えて、新しい芸術表現として衝撃をもたらした。一方、1985年から今日に至るまで、山村へ移り住み農業を礎とした日常生活をおくることでより深い身体性を追求している。映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)初出演により、映像への出演も多く独自の演技力によって異彩を放っている。著書『僕はずっと裸だった』(工作舎)、『意身伝心』(春秋社)、写真集「光合成」MIN by KEIICHI TAHARA(スーパーラボ)。 www.min-tanaka.com

近藤 岳 Takeshi Kondo
Organ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学別科オルガン科修了。同大学大学院修士課程音楽研究科(オルガン)修了。これまでに作曲を野田暉行、川井学、永冨正之、尾高惇忠に、オルガンを今井奈緒子、廣野嗣雄に師事。文化庁派遣芸術家在外研修員としてフランス(パリ)に留学。オルガンおよび即興演奏をフィリップ・ルフェーブルに師事。
オルガニスト、作・編曲家として、国内外でのオルガンリサイタル等のソロ演奏に加え、アンサンブルや国内主要オーケストラとの共演も多数行っている。自作自演や邦人作曲家作品の初演も数多く、各コンサートホール、オルガニストからの委嘱作品も多数手がけており、いずれも好評を博している。
現在、ミューザ川崎シンフォニーホール・オルガニスト。東京藝術大学非常勤講師。国立音楽大学非常勤講師。日本オルガニスト協会会員。

有馬純寿 Sumihisa Arima
Electronics
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。ソリストや東京シンフォニエッタなどの室内アンサンブルのメンバーとして多くの国内外の現代音楽祭に参加し、300を超える作品の音響技術や演奏を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。現在、帝塚山学院大学人間科学部准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。