
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
小さな聴き手のためのオペラ
オペラシアターこんにゃく座『森は生きている』原作:サムイル・マルシャーク
2017年12月3日[日]
新しい年をむかえる大晦日
わがままな女王の気まぐれからはじまった
かごいっぱいの金貨につられたマツユキ草探し
むりに冬の森へ行かされた少女が出会ったのは
時間をつかさどる自然のまもり手
一月から十二月までの〈月の精〉たちだった
「もえろ もえろ あざやかに」
月たちが歌う焚き火のぬくもりのなかで
ひとつの奇跡がおきる―――
古くから伝わるスラヴの伝説をもとに書かれた、ロシアの詩人、サムイル・マルシャークの戯曲『森は生きている』は、70年にわたり世界中で上演され、子どもはもちろん、大人の観客をも夢中にさせている作品です。
この作品を美しいオペラにしたのが、日本語のオペラで高い評価を受けているオペラシアターこんにゃく座。日本を代表する作曲家の林光が音楽を書き、今ではこんにゃく座の中で最も人気のある作品の一つとして知られています。
わがままな女王の気まぐれから、春に咲くマツユキ草を森に探しに行くことになった少女が、一月から十二月までの月の精と出会い、思いもよらぬ幸福をえるというストーリーの中で、人と人、人と自然とのつながりが豊かに描かれています。またこんにゃく座ならではの12人の歌い手とピアニストが綴る親しみやすい音楽によって、楽しみながら、考えさせられるオペラとなっています。
今年の12月はぜひ水戸芸術館で、ロシアの森を舞台に繰り広げられる美しいファンタジーの舞台をお楽しみください。小さなお子様はもちろん、大人の方にもぜひお勧めしたい珠玉の一作です。
★CAST
一月・総理大臣 武田茂
二月・カラス 大久保哲
三月・女官長 齊藤路都
四月・警護隊長 泉篤史
五月・ウサギ 冬木理紗
六月・もうひとりのむすめ 熊谷みさと
七月・むすめ 高岡由季
八月・オオカミ 大久保藍乃
九月・おっかさん 鈴木あかね
十月・女王 青木美佐子
十一月・兵士 沢井栄次
十二月・博士 佐山陽規(客演)
ピアノ 大坪夕美
【原作】サムイル・マルシャーク(湯浅芳子訳)
【台本・作曲】林光
【演出】大石哲史
【音楽監督】萩京子
【出演】オペラシアターこんにゃく座
【美術】 池田ともゆき
【衣裳】 半田悦子
【照明】 成瀬一裕
【振付】 楠原竜也
【舞台監督】 久寿田義晴
【イラスト】 福田利之
【写真】 青木司
【デザイン】 横山さおり
公演概要
会場
ACM劇場
開催日
2017年12月3日[日]
チケット情報
料金
【全席指定】一般2,000円、5歳~12歳1,000円、ペア2名様3,500円
13:30開場 14:00開演
チケットは完売いたしました。
キャンセル券等がありましたら、公演当日の朝9:30よりチケット予約センター(TEL. 029-231-8000)にて受付いたします。10:00を過ぎても残席がある場合、エントランスホール内チケットカウンターでも販売いたします。
チケットの取り扱い
水戸芸術館・エントランスホール・チケットカウンター・チケット予約センター 029-231-8000・ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html
e+(イープラス)http://eplus.jp(PC・携帯)
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団
プロフィール
オペラシアターこんにゃく座
こんにゃく体操による身体訓練を続け、言葉(日本語)がはっきりわかるオペラを創作上演するオペラ劇団として1971年に創立。マイクを使用しない生の歌声、ピアノを主とした様々な楽器の生演奏による作品を多数上演している。歌役者の歌い語り演じる力によって、こどもからおとなまで楽しめる多彩な作品をレパートリーとし、年間約250公演を上演する。
オペラシアターこんにゃく座 http://www.konnyakuza.com

林 光 Hikaru Hayashi
作曲
林光(1931~2012)は、長年オペラシアターこんにゃく座の芸術監督・座付作曲家を務めた、日本を代表する作曲家。主な作品には、オペラ『セロ弾きのゴーシュ』、オペラ『変身』など。映画「裸の島」(監督:新藤兼人)の音楽に対し〈第2回モスクワ映画祭作曲賞〉(1961年)を、オペラの作曲活動全般に対し〈第30回サントリー音楽賞〉(1998年)を受賞した。室内楽曲、オーケストラ曲、劇音楽、映画音楽等に優れた作品を多数残し、こどもからおとなまで、ともに歌えるたくさんのうたを作曲した。

大石 哲史 Satoshi Oishi
演出
1955年京都市生まれ。京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。関西二期会などを経て、1981年こんにゃく座に歌役者として入座。入座後、こんにゃく座のほとんどの作品に出演し、『森は生きている』の初演(1992年)では十二月、博士などを演じた。演出家としても『想稿・銀河鉄道の夜』(2010年)などを手がける。こんにゃく座外の活動も精力的におこなっており、各地で定期的な「うたのワークショップ」を展開している。

武田 茂
一月/総理大臣

大久保哲
二月/カラス

齊藤路都
三月/女官長

泉篤史
四月/警護隊長

冬木理紗
五月/ウサギ

熊谷みさと
六月/もうひとりのむすめ

高岡由季
七月/むすめ

大久保藍乃
八月/オオカミ

鈴木あかね
九月/おっかさん

青木美佐子
十月/女王

沢井栄次
十一月/兵士

佐山陽規(客演)
十二月/博士

大坪夕美
ピアノ