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水戸室内管弦楽団・別府アルゲリッチ音楽祭共同制作水戸室内管弦楽団 第101回定期演奏会

2018年5月20日[日]・22日[火] 

水戸室内管弦楽団第101回定期演奏会(5月20日、22日)の第2部において、ベートーヴェン〈ピアノ協奏曲 第2番〉(ピアノ独奏:マルタ・アルゲリッチ)を指揮する予定でした小澤征爾氏(水戸芸術館館長、水戸室内管弦楽団総監督)は、3月2日に大動脈弁狭窄症であると診断され、3月の小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトを降板し治療に専念しておりますが、体力回復にはなお時間がかかることが予想されるため、水戸室内管弦楽団第101回定期演奏会と水戸室内管弦楽団大分公演(5月25日、主催:公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団)も降板することになりました。

小澤征爾氏の降板に伴い、第2部の曲目はショスタコーヴィチ〈ピアノ協奏曲 第1番〉(ピアノ独奏:マルタ・アルゲリッチ)に変更し、指揮者なしで演奏いたします。同曲で重要となるトランペット独奏には、アルゲリッチ氏の希望で、世界的な奏者であるセルゲイ・ナカリャコフ氏が急遽ヨーロッパでの予定を変更し参加してくれることとなりました。

皆様には急なお知らせとなり誠に恐縮ですが、事情ご賢察の上、ご周知くださいますようお願い申し上げます。

【小澤征爾氏のコメント】
このたびは、5月の水戸室内管弦楽団の指揮ができなくなってしまい、本当に申し訳ない気持ちです。昨年に続き、水戸そして大分でアルゲリッチさんと共演できることを私自身とても楽しみにしていたので、降板することはとても残念です。
しかし、皆様の前で指揮活動を再開するためには、今は治療に専念し、体力の回復に努めることが最重要だと判断いたしました。
今回、私が振れなくても、予定通り第1部を指揮するバボラークさん、そして指揮者なしでの演奏を決断してくれたアルゲリッチさん、そして特別ゲストのトランペットのナカリャコフさんと、長い間一緒にやってきた水戸室内管弦楽団の仲間がコンサートをつくってくれるので、絶対にすばらしい演奏会になります。
皆様にご理解いただき、演奏会を楽しんでいただけたら本当に嬉しいです。

【第1部】
指揮:ラデク・バボラーク  ※第1部については変更ございません。
 ルーセル:小組曲 作品39
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ミヨー:フランス組曲 作品248
【第2部】
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35(指揮者なし)
 ピアノ独奏:マルタ・アルゲリッチ
 トランペット独奏:セルゲイ・ナカリャコフ

チケット料金:
(変更後)S席 18,000円 A席 15,000円 B席 10,000円

【オーケストラ出演者名(五十音順)】
[ヴァイオリン] 安芸晶子、植村太郎、小栗まち絵、佐份利恭子、島田真千子、双紙正哉、竹澤恭子、田中直子、豊嶋泰嗣、中島慎子、中村静香、依田真宣、渡部基一
[ヴィオラ] 川崎雅夫、川本嘉子、鈴木学、千原正裕
[チェロ] 上村昇、北本秀樹、原田禎夫、宮田大
[コントラバス] 池松宏、助川龍
[フルート] 岩佐和弘、セバスチャン・ジャコー、増本竜士
[オーボエ] アーメル・デスコット、南方総子
[イングリッシュ・ホルン] 森明子
[クラリネット] マテ・ヴェカバッツ、中秀仁
[ファゴット] ダーグ・イェンセン、鹿野智子
[ホルン] 阿部麿、勝俣泰、猶井正幸、藤井春香
[トランペット] 高橋敦、若林万里子
[トロンボーン] 呉信一、新田幹男
[ティンパニ] 竹島悟史
[パーカッション] 岡部亮登、金子泰士、渡辺壮
[ハープ] 池城菜香、吉野直子

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2018年5月20日[日]・22日[火] 

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

©Lucie Cermakova

ラデク・バボラーク Radek Baborák

Conductor
1976年チェコ生まれ。94年、ミュンヘン国際コンクールで優勝し、「ホルンの神童」と評され世界の注目を集めた。世界各地で活発な演奏活動を展開しており、小澤征爾、ダニエル・バレンボイム、サイモン・ラトルなど一流の指揮者の信頼も厚い。これまでチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィル等のソロホルン奏者を歴任。ホルン界の巨匠ヘルマン・バウマンは「彼の演奏は我々を18世紀の祝祭的な雰囲気へと連れていってくれる。チャーミングで柔らかな音色はこの上なく耳に心地よく響く」と評している。近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、自ら創設したチェコ・シンフォニエッタでは定期的なシリーズと録音を開始。ヨーロッパで客演を重ねており、日本では2013年、MCOの第88回定期演奏会にデビューし、聴衆から絶大な支持を集めた。18年度から山形交響楽団首席客演指揮者に就任する。

©Rikimaru Hotta

マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich

Piano
アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。8歳でモーツァルトとベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いてデビューした。1955年に渡欧し、グルダ、ミケランジェリなどに師事。57年にブゾーニとジュネーヴの国際ピアノ・コンクール、65年にショパン国際コンクールで優勝して以来、人気、実力ともに世界のトップ・ピアニストとして活躍を続けている。96年、フランス政府から芸術文化勲章オフィシエを贈られた。また同年から「別府アルゲリッチ音楽祭」総監督を務める。99年にはブエノスアイレスでマルタ・アルゲリッチ国際ピアノ・コンクールを創設。2005年、旭日小綬章を受章。同年、世界文化賞を受賞。16年、旭日中綬章受賞。同年ケネディ・センター名誉賞受賞。CDは、ドイツ・グラモフォンなど各レーベルからリリースされており、グラミー賞、グラモフォン誌のアーティスト・オブ・ザ・イヤー賞、ドイツ・レコード批評家賞をはじめ、多くの賞を受賞している。

©Thierry Cohen

セルゲイ・ナカリャコフ Sergei Nakariakov

Trumpet
1977年旧ソ連のゴーリキー(現ニジニ・ノヴゴロド)生まれ。世界有数のソロ・トランペット奏者としてイヨルグ・ヴィットマン等の作曲家から作品を献呈されている。ピアノを学んでいたが、交通事故のために断念。父親の指導のもとトランペットに転じる。10歳でオーケストラと共演、1991年にザルツブルク音楽祭に登場、翌年にはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に出場し、ダヴィドフ賞を受賞するなど、天才の名をほしいままにした。日本では、1998年NHK朝の連続テレビ小説「天うらら」のテーマ曲「うらら・イン・ザ・スカイ」演奏、2005年NHK大河ドラマ「義経」の紀行テーマの演奏などでも広く知られ、2001年映画「大河の一滴」ではスクリーンデビューも果たした。別府アルゲリッチ音楽祭には2002年4月マルタ・アルゲリッチとのショスタコーヴィチのピアノ協奏曲で初登場し、以来定期的に招かれている。フランス在住。使用楽器はフランスのコルトワ。