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【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽
  • 発売中

フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)&
ヴェニス・バロック・オーケストラ

2018年11月25日[日] 

フランコ・ファジョーリ (c)Igor Studio/DG

カストラートの再来か!?
“奇跡の声”ファジョーリがいざなう熱狂の夕べ

 歌っているのは、まぎれもなく男性である。しかし、聴こえてくるのは男性の声でも女性の声でもない。不思議な声。優しさと力強さ、高貴さと野性味をあわせ持ち、独特の甘い香りを放つ声。聴き手は、知らないうちに理性という衣をはがされ、「その声を聴きたい」という熱にうかされたような衝動に抗い切れなくなる。

 なんという声だろう。聖なる祈りも、よこしまな欲望も、愛の官能も、喪失の悲しみも、この声のなかにはすべてが生々しく息づいている。十字軍の英雄リナルドの嘆きも、騎士アリオダンテの絶望も、ペルシャ王セルセの一途な愛も、3オクターヴにわたる音域と完璧なコロラトゥーラを纏ったあの声が、圧倒的なまでに描きつくす。

 “カストラートの再来”とも言われるこの奇跡の声の持ち主は、フランコ・ファジョーリ。いまヨーロッパを席巻しているカウンターテナーのスーパースターが、いよいよ初来日を果たす。プログラムは、ヨーロッパ屈指の古楽アンサンブル、ヴェニス・バロック・オーケストラとの共演で、声楽ファン垂涎のヘンデル・アリア集。晩秋の夕刻、過度の興奮にはくれぐれもご注意を。


【出演】
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)
ヴェニス・バロック・オーケストラ

【曲目】
ヴィヴァルディ: シンフォニア ト長調 RV146
ヘンデル:歌劇《オレステ》HWV A11 より オレステのアリア
     “激しい嵐に揺さぶられても” ★
ヘンデル:歌劇《イメネーオ》HWV41 より ティリントのアリア
     “もしも私のため息が” ★
ヴィヴァルディ:シンフォニア ト短調 RV156
ヘンデル:歌劇《リナルド》HWV7 より リナルドのアリア
     “愛しい妻、愛しい人よ” ★
     “風よ、暴風よ、貸したまえ” ★
ヘンデル:歌劇《アルチーナ》HWV34 より ルッジェーロのアリア
     “愛する人の姿が” ★
ヘンデル:歌劇《忠実な羊飼い》HWV8 より ミルティッロのアリア
     “私は胸にきらめくのを感じる” ★
ヴィヴァルディ:歌劇《ジュスティーノ》RV717 よりシンフォニア ハ長調
ヘンデル:歌劇《アリオダンテ》HWV33 より アリオダンテのアリア
     “嘲るがいい、不実な女よ、情人に身を委ねて” ★
ジェミニアーニ:コンチェルト・グロッソ ニ短調
        (コレッリのソナタ〈ラ・フォリア〉作品5の12による)
ヘンデル:歌劇《セルセ》HWV40 より セルセのアリア
     “恐ろしい地獄の残酷な復讐の女神が” ★

※ ★印はフランコ・ファジョーリの出演曲です。
※ 曲目は変更になる場合がございます。

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2018年11月25日[日] 

チケット情報

料金

【全席指定】一般7,000円 ペア券13,000円(一般限定100組) ユース(25歳以下)2,000円
ペア券、ユースチケットの取り扱いは水戸芸術館のみ
15:30開場 16:00開演


チケットの取り扱い
水戸芸術館(9:30~18:00/月曜休館)
・エントランスホール内チケットカウンター
・チケット予約センター TEL 029-231-8000
・ウェブ予約 https://www.arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html
e+(イープラス)http://eplus.jp(PC・携帯)かわまた楽器店 TEL 029-226-0351
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 TEL 029-244-6661(店頭販売のみ)

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

(c)Igor Studio/DG

フランコ・ファジョーリ Franco Fagioli

カウンターテナー Countertenor
1981年、アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレスのテアトル・コロン付属芸術学校始まって以来初のカウンターテナーの学生として学ぶ。2003年、ノイエ・シュティンメン国際声楽コンクール(独)で優勝。2005年にチューリッヒ歌劇場ヘンデル《ジューリオ・チェザーレ》で大成功を収める。2010年、ロンドンとブリュッセルでメゾ・ソプラノの世界的歌手チェチーリア・バルトリと共演。その後も彼女との共演で絶大な評価を受け“男バルトリ”との異名をとる。2012年、ファジョーリの多彩な才能は一気に開花する。ザルツブルク音楽祭へのデビュー(ヘンデル《タメルラーノ》)、秋には仏ナンシーでレオナルド・ヴィンチの歌劇《アルタセルセ》を歌い、聴衆と批評家を驚嘆させた。2013年、CD『カッファレッリのためのアリア集』で音楽界を魅了し、『ポルポラのアリア集』でも大成功をおさめる。その後、カウンターテナー歌手として初めて名門ドイツ・グラモフォンと独占契約を結び、今年5月には『ヘンデル:アリア集』をリリース。いまやバロックから19世紀初頭のベルカント・オペラのもっとも輝くスターのひとりとして、不動の地位を築いている。

ヴェニス・バロック・オーケストラ Venice Baroque Orchestra

1997年、古楽のスペシャリストである指揮者、通奏低音奏者のアンドレーア・マルコンにより結成された。ヨーロッパ屈指の古楽器オーケストラとして、欧米を中心に高い評価を受けている。ジュリアーノ・カルミニョーラをはじめ、チェチーリア・バルトリ、アンナ・ネトレプコ、マグダレーナ・コジェナーなどの著名なソリストたちと共演。ザルツブルク音楽祭をはじめ多くの音楽祭に招かれている。ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、CDは世界中で絶賛され数々の賞を獲得している。