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水戸芸術館・専属楽団新ダヴィッド同盟 第2回演奏会

2011年12月17日[土] 

新ダヴィッド同盟 第1回演奏会から(2010年12月22日)

シューベルトの夢、モーツァルトの抒情、シェーンベルクの嘆き、ブラームスの哀愁。
ウィーンで活躍した4人の作曲家が、それぞれ人生の重要な局面で書き上げた作品を携えて、
新ダヴィッド同盟は新たな室内楽の可能性を追求する旅に出る。

新ダヴィッド同盟
2010年、水戸芸術館館長・吉田秀和の命名により、同館の専属楽団として結成された。
メンバーは、世界的に活躍する若手ヴァイオリニスト・庄司紗矢香を中心に、庄司の呼びかけで集まった、気心の知れた若い音楽仲間たち――佐藤俊介(ヴァイオリン)、石坂団十郎(チェロ)、小菅優(ピアノ)。それに、庄司の尊敬する室内楽の名手・磯村和英(ヴィオラ)が加わる。国際的に活躍する5人のメンバーは、世界各地から水戸に集まり、密度の濃いリハーサルを徹底的に行って演奏会に臨む。
「ダヴィッド同盟」は、ドイツ・ロマン派の大作曲家ローベルト・シューマンが夢想した芸術グループ。異教徒ペリシテ人を知と勇気で撃退した旧約聖書の登場人物ダヴィデ(ダヴィッド)にちなみ、俗物に対抗し、新しい音楽の理想を打ち立てようとする気概がこめられている。
時を経て21世紀、「新ダヴィッド同盟」は次代を担う若い演奏家たちが中心となり、シューマンの音楽的理念に共鳴して結成された。今、わが国で考えられる最高の顔ぶれの奏者たちによる新時代の理想的な音楽表現に、大きな注目と期待が集まっている。

【出演】新ダヴィッド同盟
 庄司紗矢香(ヴァイオリン)
 佐藤俊介(ヴァイオリン)
 赤坂智子(ヴィオラ/ゲスト)
 石坂団十郎(チェロ)
 小菅 優(ピアノ)

【曲目】
シューベルト:三重奏曲 変ホ長調 作品148, D897 〈ノットゥルノ〉
 庄司紗矢香、石坂団十郎、小菅 優
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第2番 変ホ長調 K.493
 佐藤俊介、赤坂智子、石坂団十郎、小菅 優
シェーンベルク(ウェーベルン編曲):室内交響曲 作品9(ピアノ五重奏版)
 庄司紗矢香、佐藤俊介、赤坂智子、石坂団十郎、小菅 優
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
 庄司紗矢香、佐藤俊介、赤坂智子、石坂団十郎、小菅 優

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2011年12月17日[土] 

チケット情報

料金

【全席指定】A席5,000円 B席4,000円
15:30開場 16:00開演


※一部情報で「15:00開演」とお知らせしましたが、正しくは「16:00開演」です。どうぞご了承ください。

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

出演者プロフィール

Photo: Balazs Borocz and Pilvax Studio

庄司紗矢香

ヴァイオリン
 1999年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少、また日本人として初優勝以来、マリス・ヤンソンス、ズービン・メータ、シャルル・デュトワ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、チョン・ミョンフンといった名だたる指揮者のもとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン州立管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、バンベルク交響楽団、ロンドン交響楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。また、リサイタル活動のほか、室内楽ではヴァディム・レーピン、ミハイル・プレトニョフ、スティーヴン・イッサーリスなどとヨーロッパ各地の音楽祭で共演。
 これまでに、ドイツ・グラモフォンより6枚のアルバムをリリース。また今春には、J.S.バッハとレーガーの無伴奏作品を集めた2枚組のアルバムを、Mirareレーベルからリリースした。
 99年度都民文化栄誉章、2000年出光音楽賞を受賞。また、09年の大阪フィルハーモニー交響楽団およびNHK交響楽団とのリゲティ〈ヴァイオリン協奏曲〉の演奏が評価され、第60回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。使用楽器は、上野製薬株式会社上野名誉会長より貸与の1729年製ストラディヴァリウス“レカミエ”。

Photo: 武林久憲

佐藤俊介

ヴァイオリン
 高い技術と豊かな音楽性を磨き、ニューヨーク、フィラデルフィアを経て、現在ヨーロッパを拠点にキャリアを築く国際派。弱冠9歳でフィラデルフィア管弦楽団の学生コンクールで優勝。NHK交響楽団を含む日本の主要オーケストラに加え、バイエルン放送交響楽団、ハンブルク交響楽団、サンクトペテルブルク交響楽団など欧米の名門オーケストラと共演。ヨーロッパ各都市、アメリカ、日本などでリサイタル活動にも積極的に取り組んでいる。現在、パリからミュンヘンに拠点を移し、古楽奏法の研鑽を積んでいる。
 録音においては、ナミ・レコードより「イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ全6曲」、ヴァイオリン小曲集「Preludes」、「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」が発売されており、グリーグのCDは第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞。また、最新盤CD「パガニーニ:24のカプリース」が2009年にユニバーサル・ミュージックより発売された。第15回出光音楽賞、06年アメリカ・ワシントン賞、07年度第9回ホテルオークラ音楽賞などを受賞。10年7月にはヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて第2位、聴衆賞を受賞。
 現在の使用楽器は2007年パリ製シュテファン・フォン・ベア(Stephan von Baehr)。

Photo: Pilvax Studio

赤坂智子

ヴィオラ(ゲスト)
 桐朋女子高等学校音楽科卒業。ハンガリー・リスト音楽院に留学後、桐朋学園大学ディプロマコース修了。在学中より、ATMアンサンブル、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、ヴィオラスペース等に参加した。
 海外では、オーストリア・ロッケンハウス音楽祭、ドイツ・クロンベルグ音楽祭、フランス・パブロ・カザルス音楽祭などに招かれたほか、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、ジュネーヴ・ヴィクトリアホールなどヨーロッパ各地の主要ホールで演奏活動を行っている。
 これまでに、ギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガー、ライナー・ホーネック等と共演。ソリストとしては、バイエルン放送交響楽団、クレメラータ・バルティカ等と共演している。最近では作曲家、ジェルジ・クルタークに招かれ、各地で彼の作品を演奏している。
 第12回日本クラシック音楽コンクール第1位、第53回ミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。
 ジュネーヴ音楽院にて今井信子に師事すると同時に同校助教授を、またヌシャテル音楽院客員教授を務めた。現在、ベルリン在住。

Photo: Marco Borggreve

石坂団十郎

チェロ
 ドイツ生まれ。ボリス・ペルガメンシコフ等に師事。1998年カサド、99年ルトスワフスキー、2001年ミュンヘン、02年ベルリン・フォイアーマンの各国際コンクール優勝。03年ヤング・アーティスト・オヴ・ザ・イヤー賞受賞、06年デビューCDがドイツ・フォノアカデミーのエコー・クラシック新進演奏家賞受賞。同年英国BBC放送の新進音楽家支援プログラム・アーティストに選出される。04年NHK交響楽団と共演して日本デビュー。ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ロジャー・ノリントン、ミハイル・ユロフスキー、クリシュトフ・ペンデレツキ等の指揮者、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ベルリン、ミュンヘン等の放送交響楽団、ウィーン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団等のオーケストラと共演。室内楽ではギドン・クレーメル、リサ・バティアシュヴィリ、ヴィヴィアン・ハーグナー、ユリア・フィッシャー、ルノー・カプソン、タベア・ツィンマーマン、シャロン・カム、ラルス・フォークト等と共演。2011年5月ドレスデン音楽大学教授に指名され10月着任。
 使用楽器は日本音楽財団貸与の1696年製ストラディヴァリウス“ロード・アイレスフォード”とクロンベルク・アカデミー貸与の1997年製W.シュナーベル。

Photo: Steffen Janicke

小菅 優

ピアノ
 東京音楽大学付属音楽教室を経て、1993年よりヨーロッパ在住。ヨーロッパで研鑚を積みながら世界各地を訪れ、年に40カ所以上で演奏会を行っている。一流の指揮者、オーケストラとの共演や室内楽の演奏も数多い。ザルツブルクをはじめ、ラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ラ・ロック・ダンテロン等の国際音楽祭への出演も多く、着実に活躍の場を広げている。高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解によってヨーロッパで大きな注目を浴び、「天使の翼の先端が頬に触れた瞬間を感じさせるピアニシモ」(フランクフルター・アルゲマイネ紙)など高い評価を得ている。2000年、『フォノ・フォルム』誌よりショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられたほか、02年に第13回新日鉄音楽賞、04年にアメリカ・ワシントン賞、06年に第8回ホテルオークラ音楽賞、07年に第17回出光音楽賞を受賞している。
 水戸芸術館では、小澤征爾指揮による水戸室内管弦楽団第75回定期演奏会などに出演し、絶賛された。その演奏会で演奏したメンデルスゾーン〈ピアノ協奏曲第1番〉は、CD(ソニー)とブルーレイ/DVD(NHKエンタープライズ)で発売されている。

平成23年度文化庁 優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業