
コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM
- 音楽
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会演奏とお話:野平一郎
2010年3月6日[土]

【曲目】
ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K.545(旧全集 第15番)
メヌエット ニ長調 K.355(576b)
小ジーグ ト長調 K.574
デュポールのメヌエットの主題による9つの変奏曲 ニ長調 K.573
ピアノ・ソナタ 第17番 変ロ長調 K.570(旧全集 第16番)
ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K.576(旧全集 第17番)
自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616
日本を代表するピアニストであり、作曲家の野平一郎さんを迎えて2008年から開始した「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」。1年に2回ずつ、3年(全6回)をかけて、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を作曲された年代順に聴いて行こうという企画です。野平さんの研ぎ澄まされた演奏とわかりやすいお話で、おかげさまで好評をもって迎えられています。
この企画では、モーツァルトのピアノ・ソナタの創作を、ひとつの“道”にたとえてみます。素晴らしい演奏で曲を聴き、お話も交えながら、モーツァルトの人生の歩みや作曲法の変転などにも思いをめぐらせることで、その“道”がどこから来て、どこに通じているのかが、しだいに見えてくることでしょう。
シリーズの締めくくりとなる<第6回>では、モーツァルトが到達した円熟の境地と澄みきった世界を心行くまで味わいます。今回は、作曲家の死の数年前、逼迫した生活状況で書いたことがにわかには信じられないほど、清らかな美に満ちたソナタ作品を中心に。そして、死の年(1791年)に書かれた〈自動オルガンのためのアンダンテ K.616〉の陰影に富んだ響きで、このシリーズ全体を締めくくります。
公演概要
会場
コンサートホールATM
開催日
2010年3月6日[土]
チケット情報
料金
【全席指定】2,500円
開場18:00 開演18:30
演奏とお話:野平一郎
お問合せ
水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111
【主催】
財団法人 水戸市芸術振興財団
プロフィール

野平一郎
演奏とお話
作曲家・ピアニスト。1953年、東京生まれ。東京芸術大学、同大学院修士課程を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。
ピアニストとしては、国内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、ミシェル・デボスト、アラン・マリオン、ピエール=イヴ・アルトー、ピエール・チボー、佐久間由美子、今井信子、竹澤恭子など内外の多くのソリストと共演、室内楽奏者としても活躍。古典から現代まで幅広いレパートリーを得意としている。
作曲家としては、フランス文化庁をはじめ、スペイン文化庁、IRCAM、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ベルリン・ドイツ交響楽団などからの数多くの委嘱作品がある。2005年にはオペラ〈マドルガーダ〉(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭でケント・ナガノ指揮により初演)、06年には歌曲集〈悲歌集〉(津田ホール委嘱)、チェロのための〈謎〉(ハンブルク・ムジークハレ委嘱)、チェロと管弦楽のための〈響きの連鎖〉(サントリー音楽財団委嘱)、アンサンブル・ウィーン・コラージュのための新作などが世界初演され、いずれも絶賛を博す。
07年にはバッハ〈平均律クラヴィーア曲集〉をピアノ、チェンバロ、オルガンで演奏し、全曲録音を行った。3月にはロサンゼルスのMonday Evening Concertsシリーズに指揮者、作曲家、ピアニストとして登場。8月にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院のレジデンス・コンポーザーとして招かれた。
水戸芸術館では、水戸室内管弦楽団定期演奏会のシュニトケ〈合奏協奏曲第1番〉、バルトーク〈弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽〉(いずれも小澤征爾指揮)でピアノ奏者を務めたほか数々の企画に出演。毎年恒例のニュー・イヤー・コンサートでも冴えたピアノを聴かせている。
第13回中島健蔵音楽賞(95年)、第44回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(96年)、第35回サントリー音楽賞(04年)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(05年)を受賞。05年より静岡音楽館AOI芸術監督。